安達太良山 1699.6m

 


データ】     

2003年10月11日(土) 曇 歩行時間3時間53分(上り2時間35分、下り1時間18分

   

中松江駅発5:20 紀ノ川駅発5:29 泉佐野駅発6:08 難波空港バス6:55発 7:18伊丹空港 JAL833便8:10伊丹発(8:23離陸) 9:55福島空港着(9:15着予定) 10:25空港発 コンビ二 11:10本宮IC 11:50奥岳登山口

12:00スタート <6分> 12:06安達太良エクスプレス前 <7分> 12:13〜15りんどう撮影 <10分> 12:25五葉松平分岐 <32分> 12:57〜13:03休憩(山頂・乳首展望) <19分> 13:22峰の辻分岐 <14分> 13:36〜38金明水 <12分> 13:50〜56くろがね小屋<31分> 14:20〜30峰の辻 <21分> 14:51〜54稜線 <3分> 14:57〜15:18乳首山頂 <6分> 15:24分岐 <24分> 15:48仙女平分岐 <21分> 16:09安達太良エクスプレス分岐 <5分>16:14〜19展望 <7分> 16:26五葉松平 <14分> 16:40小屋 <9分> 16:49スキー場リフト <4分> 16:53林道 <2分> 16:55勢至平よりの道合流 <5分> 17:00ゴール 


17:15出発 17:30岳の湯着 20時半就寝


駐車場
  登山口駐車場(無料、多数)

温泉
   岳の湯(素泊3350円 シャンプー等無)

メンバー
   I夫妻、M氏
   


3連休明けの14日が東京出張である上に、3連休初日の11日まで、私のバースデー割引が使えることから、福島県を中心とした東北山行を思い立つ。いつものメンバーも同行してくださるというので楽しい。3日で安達太良山・磐梯山・西吾妻山・那須岳の4座という欲張りで百名山の数稼ぎの、深田久弥氏から非難されそうなプランである。いろいろ調べてみると紅葉の時期の那須は道路や駐車場が大変混雑するとのことで、これをどの日に登るかがポイントとなる。思案した結果、1日めに安達太良山、2日めの早朝に磐梯山を八方台からの往復コース、その後、西吾妻山をロープーウェーとリフト3本を使っての楽勝登山、3日めに那須を縦走することにした。

 

天気予報は、どんどん悪くなってしまい、特に10日の正午と夕刻で3連休の予報ががらりと変わってしまい愕然とする。科学の発達は気象予報にはないのか?と言ってもはじまらず、逆に当たらないこともあるだろうと慰め、11日朝始発に乗る。難波からの空港バスは3連休のせいか高速の交通量は多かったが、予定より早く伊丹に着いた。ロビーはたくさんの人で、バースデー割引は、自動発券機が使えないので、カウンターに並ぶが行列は長い。手続きが終わり、M氏の到着を心配していると、早くに着いて朝食を取っていたとのことであった。

 

手荷物預かりの列も長く、ようやく終えると、早出発時刻となっていた。300人近い定員の飛行機は満席で、私の列の前の女性たちもバースデー割引のチケットであった。天気がよく、信州上空からは北アルプスもよく見えたが、何と機長の報告では、福島空港付近のみ霧で着陸許可がおりる基準に達していないが、着く頃には温度が上昇し、大丈夫であろうという。窓からは、那須、磐梯、安達太良と思われる山々が霧の上に顔を出しているが、霧は濃く、1回目の着陸はダメで急上昇し、一旦茨城の大子まで戻り、再チャレンジすることとなった。7・8分後霧が薄くなるという機長の話だが、それでだめなら羽田に向かうという愕然とするアナウンスがあった。はらはらしながら、窓の外を見ていると、ところどころ霧が切れていて何とか着陸できた。40分遅れである。

 

空港のトヨタレンタカーの人に聞くと、盆地のためか、霧が出やすく、夕刻の霧も多く、飛行機が来なくて帰れない人が出ることもあるという。車で走り出すと、霧は晴れ、刈りいれ前の田の向こうに安達太良山が見えた。Iさんが智恵子抄の一節を口ずさみいやがおうにも盛り上がる。時間がないので、コンビニ弁当を昼食とし、奥岳の登山口駐車場に向かうと、大変な車で、数百台はあろう。広大な無料駐車場もすごいが、この車の多さもすごい。帰り始める車もあり、うまく駐車できラッキーであった。

 

奥に見える山は美しい紅葉で胸が高まる。早々に準備して、安達太良エクスプレスのゴンドラを左手に分け、右手の林道を進む。紅葉が盛りで気持ちの良い道だ。少し先のスキー場には、りんどうの群落があり楽しむ。林道はところどころでショートカット道がある。五葉松平への道の分岐から30分ほどで紅葉の美しい安達太良山頂の乳首の見える展望の場所で休憩とする。それにしても美しい紅葉だ。なだらかな上りを進むと、鉄山の岸壁が迫力ある姿で望めた。ここかしこ紅葉が美しい。特に峰の辻への道を分け、くろがね小屋までの道からの紅葉は美しかった。写真の枚数が多くなる。箕輪山方面も緑とのコントラストが美しい。金明水も冷たく美味であった。くろがね小屋は立派で硫黄臭がきつく、鉄山への道も立ち入り禁止であった。下山者も多く、青年海外協力隊を援助する国際協力機構JICAの団体や学生の団体も多く珍しく若者の多い山だ。

 

峰の辻への道は、右手に泉源の荒地、左手に紅葉の稜線を見ながらの急登だ。山頂は左手方向と思ったが逆であった。峰の辻でM氏が記念写真を撮ってくださる。峰の辻からは牛の背を通らず、若干下って登る直登コースを取る。ここは昭文社の地図では20分となっていたが、その時間では少し難しかろう。稜線からは紅葉に染まった和尚山が大きい。苦労して往復されたというHP「山楽日誌」のAさんのことを思う。一上りした山頂からは、曇ながらも磐梯山・吾妻山等がよく見え、満足する。

 

下りは、M氏が峰の辻にストックを忘れたので、コース変更を考えるが、もうないかもしれないということで、予定通り、五葉松平方面に下る。正解で紅葉が殊の外すばらしすった。逆周りにまわった方が陽の当たる紅葉を見れたかもしれない。最初は山道だが、すぐに整備された道となった。あだたらエクスプレスを使う人のためだと思われるが、あだたらエクスプレスで上った観光者でも紅葉は十分楽しめよう。特に赤が目立つ。ナナカマドやかえで類が多いのであろう。五葉松平を過ぎると、ほどなくすすきの道に出た。ゴンドラも延長運転しているのか17時まで動いていた。

 

日が暮れるのが早く、さすがに車は数十台となつていた。夕焼けも見え明日の天気を期待したが、雨であった。宿泊先の岳の湯は、公共温泉だが、湯治客用に素泊まりで泊まれる(3350円/泊)。駐車場は歩いて数分のところにある公共駐車場(無料)を使う。登山者にはお薦めの宿だ。

岳の湯の前にある観光案内所で食事場所のお薦めに従い、多夢炉という居酒屋で食事とする。まずまずであった。温泉は20時半で終わって、掃除をして23時から再び、早朝まで入れる。深夜入ると夕刻と違い、無色であふれんばかりの湯量で気持ちよかった。



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