赤城山(黒檜山、駒ケ岳) 1827.6m |
【データ】
4月25日(日) 快晴 2時間16分(+覚満淵・鳥居峠周回27分)
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前橋は今から20数年前父が単身赴任していた時によく訪れたが、すっかり変わっていた。駅前から続く道沿いの彫刻にわずかな記憶があるだけだ。ホテルアセント前橋は、4095円という低料金でバイキングの朝食付。おまけにツインのシングルユースだったので、満足する。朝食はしっかりとったが、咳の状況はよくない。駅横のコンビニで食料を調達し、北口の6番バス乗り場に向かうとバス代と同料金でとタクシーの運転手が声をかけていたので、ラッキーとばかり同意する。5人乗り運転手を入れ6人で狭いがバスよりかなり早く着ける。帰りのバスまでの時間を考えてもありがたい。 タクシーの中では、千山峰行しているという方や全国の名山をかけまわっている年輩のご婦人の方の話で盛り上がる。行者は何と箕輪から荒山高原に上り、高原と鍋割山を1日で8往復されるという。心臓病克服とのためだ。ご婦人は新坂平から地蔵岳を上り、鳥居峠に下るという。私は黒檜山と駒ケ岳を周回するというと、行者は鍛えるためには先に駒、ご婦人は楽しむためには逆まわりを勧めた。私はご婦人の推薦案に従うこととした。ご婦人がタクシーの運転手に黒檜山登山口までいってもらえるよう言ってくれたので、さらに時間短縮となる。
赤城山は、美しい自然林だが、両神山と違い、まだまだ冬の装いで、芽吹いてはいない。赤城神社を超えるとすぐに登山口であった。ここからは黒檜山1.1km、標高差450mという表示があった。予想通りの急登で体調もあり、ゆっくり登る。岩がごろごろしていて上りにくい。その分すぐに展望が良くなり、大沼(おのと読むそうだ)がよく見えた。しかし残雪が結構あるように風は冷たく肌を刺す。そのうちに左手に真っ白な山々が見え感動する。南に住む私にとっては雪の高峰はあこがれとともに何か高貴なものを見つめる気持ちになる。上越は雪ではとあきらめていただけにこれだけで大満足である。
すばらしい山男という感じの方である。主な山を連ねると右(北東)から袈裟丸山の奥に男体山、左皇海山の奥に奥白根、そして会津駒、燧、至仏、武尊、巻秦、白毛門、谷川、平標山、苗場山が山座同定できた。あこがれの山々、未登の山々を確認でき、「いつの日か」という思いを強くする。谷川のみが岸壁のみ白くないが、まだ真っ白の山が多い。今日は気温の低さと 行き止まりと書かれた先に展望の良い場所があることを聞き、進むと大展望が広がった。あこがれの山々を写真におさめるが、一眼レフを持ってこなかったのが悔やまれる景色だ。それにしても風が強烈だ。いつまでもいたいが、そうもいかず山頂に戻る。駒ケ岳に向かうとすぐに御黒檜大神があり、ほどなく花見ガ原キャンプ場への分岐があった。山名を教えてくださった方はこちらから来たとのことだ。静かでいいコースとのことだ。美しい稜線である。駒ケ岳へは、整備された木の階段が続く。前に駒ケ岳・小沼が見えた。 大沼は間近に見える。唯一の難点は周回道路を走り回るバイクの騒音だ。これさえなければという感じだ。駒ケ岳登山口から覚満淵はすぐなのでご婦人のお勧めに従い、周回すると何とご婦人に出会い、良いルートを教えていただいたことに礼を言う。水芭蕉が今が盛りと咲き美しかった。覚満淵はこの地方では珍しいミズゴケやツルコケモモの高層湿原だ。実に気持ちの良い周回コースで途中から鳥居峠に上がる。アカヤシオの群落があるとのことだが、つぼみも膨らんでいない。 ここにはサントリーのバーベーキューガーデンがある。そういえば、モルツは天然水を売りにしていて赤城山もある。ここには御神水というのが沸いているとのことだが、何と800段の階段を下らねばならないのであきらめる。うっすら筑波山がのぞめた。 ビジターセンターを見学し、行きでいっしょだったタクシーの方々と乗り込む。バスは直通でなくなった分高くなり、富士見温泉まで1200円で前橋駅までさらに580円で、280円値上げしていた。タクシーの一人1500円に感謝する。 前橋から快速アーバンで赤羽で下り、弟夫妻においしい焼肉をごちそうになり楽しい一時を過ごす。咳は相変わらずだか、実に思い出深い2日となった。これで日本百名山は62座となった。 |