天城山(万二郎岳・万三郎岳)1300m、1405.6m 

 


データ】
     

4月10日(土) 快晴 2時間52分(上り1時間46分+下り1時間6分)
   


6:50JR川崎駅発(東海道線沼津駅) 8:48伊東駅 9:06トヨタレンタリース発 9:38天城高原GC駐車場着 

9:50天城山縦走路登山口(四辻)スタート <5分> 9:55標識(万二郎岳2.2km、四辻350m) <6分> 10:01標識(万二郎岳1.8km、四辻730m) <7分> 10:08標識(万二郎岳1.5km) <9分> 10:17標識(万二郎岳1.0km) <1分> 10:18〜20崩壊地  <9分> 10:29標識(万二郎岳530m)<5分> 10:34迂回路 <2分> 10:36通常登山路 <2分> 10:38〜42富士山・南アルプス展望 <3分> 10:45〜48万二郎岳山頂(万三郎岳2.2km) <11分> 10:59標識(万三郎岳1.7km) <8分> 11:07アセビのトンネル <3分> 11:10標識(万三郎岳1.2km) <8分> 11:18石楠立(はなだて) <20分> 11:38標識(万三郎岳240m) <7分> 11:45〜58万三郎岳山頂 <17分> 12:15〜18涸沢分岐 <26分> 12:44〜46ヒメシャラ群生地 <14分> 13:00菅引林道分岐 <3分> 13:03〜06万二郎岳登山口 <12分> 13:18ゴール


13:30発 13:55〜14:10さくらの里 15:00〜30弁天の湯 15:43JR伊東駅発 16:10熱海駅着 16:44ひかり279号 18:59新大阪 

 

駐車場
  天城高原ゴルフ場駐車場(多数)

温泉
   伊東温泉湯川弁天の湯(170円 シャンプー等無)
   


週末の東京出張となり、折角なので天気が良ければ、天城山にと思っていたところ、晴の予報となった。金曜日に翌日の朝早い電車で向かうこととする。登山口の天城高原ゴルフ場には、土・日のみ臨時バスがあるが、伊東駅7:55、帰りは16時10分のみ。7:55に間に合う東京方面からの東海道本線はあるものの(東京5時20分、川崎5時39分発)、16時10分だと帰りまでの時間があり過ぎる上、新大阪方面への乗り継ぎも今一つなので、レンタカーを借りることとした。少しでも翌朝、楽なようにと考え、川崎泊とし、駅近くの宿を探した。場所はよくないが、コストパフォーマンスの高い、ベッドやバスの広い部屋に満足する。


レンタカーはジャパレンのKクラスが一番安いが満車で、トヨタレンタカーのP1クラスで予約できた。6時間でも12時間でも税込み5250円なので、ガソリン代を入れてもタクシー代の片道6300円よりはるかに安い。ちなみにバスは片道1070円だが、伊東観光フリーパスを買えば往復1300円で済む(百名山を目指す人のための参考に記す)。


目覚ましの音で眠いのを我慢して起きる。コンビニで買出し。昼食はガスを買って温かい物にするか、冷たい蕎麦か悩むが、気温が高くなるとのことで、ざる蕎麦と寿司を買う。東海道本線はトイレもなさそうなので致命的となることを避け、朝食は伊東に近づいてからとする。


車内で娘とメールのやりとり等するうちに、熱海に着く。伊東線の車両は特急と間違うかと思うような座席配置であった。海が見えるよう、海向きの座席配置には驚かされた。


伊東駅に着き、駅近くのトヨタレンタリースに向かう。早々に手続きをし、カーナビで天城高原をセット。信号も少なく快適に走る。道沿いのソメイヨシノは終わっていたが、八重桜が咲きかけで美しかった。天城高原ゴルフ場の登山者用駐車場は、思ったほど台数はなかった。評判のトイレに向かうと、何人かが掲示を見ている。何と、「登山道崩壊のため万二郎岳・万三郎岳登山禁止」の中伊豆町の表示が。昨年の7月4日の豪雨によるとの新聞記事等も貼られている。他の登山者も驚きとともにあきらめの声も。一方、5月1日からは縦走可能との表示も。とりあえず、道路を渡り登山口に行くと、封鎖されていて同じ標識が並ぶが、すでに先行する夫妻も見える。とりあえず、行けるところまでという気持ちで進むと、駐車場に戻りつつあった団体もついてきた。


先行する御夫婦に追いつくと「どこから来たか」尋ねられる。「和歌山から」と告げると、和歌山の人は登山禁止対象外でしょうと笑う。ご夫妻は神奈川からだそうだ。頻繁に、距離標識があり分かりやすい。いい天気で半そでTシャツ1枚となる。涸沢分岐を過ぎ、一上りで崩壊地であったが、さほどのことはない。左手にゴルフ場からの音も聞こえた。戦時中要塞地で地図もなかったように自然林で気持ちがいい。


この先左手は通行禁止の標識と柵がいくつかあったが、ここは昨年の崩壊とは関係ないようだ。その先に崩壊地の迂回路があったが、すぐに登山道に合流した。そのすぐ先で、崩壊地から富士山と南アルプスが見えた。空に浮ぶようで実に美しい。特に白嶺の南アルプスにはあこがれる。いつまでもゆっくりしたい景色であった。


万二郎岳の山頂は展望がなかった。数人休んでいた。下ると万三郎が見え、右手に富士山と南アルプスの一部が見えた。はしごを登り振り返ると、万二郎岳がよく見えた。先行者のファイトの声が何度も聞こえる。標高差はしれているが、確かに多少のアップダウンもあり疲れる。


楽しみにしていたあせびのトンネルはさほどでもなかった。道を整備する工事の人 も多数いた。過剰整備の感もあるが、やはりオーバーユースで整備しないと侵食が激しいのであろう。石楠立(はなだて)と呼ばれるところに着く。


この辺りからブナの木が増えた。前から親子三人が来たので、涸沢分岐への道を聞くと問題ないという。心が軽くなる。その先にぶなの巨木があったので見物する。古木だ。石楠花が多くなると、ほどなく、一等三角点のある万三郎岳山頂で山頂には20人ほどの人がいた。登山禁止の柵は? 暑いのでざるそばのみ食べ、急な下りを下る。テープもなく踏み跡も薄く少し慎重になる。涸沢分岐では、万三郎岳方面は進入禁止のテープが張られていた。



右手に巻くようにゴルフ場補面への道は続く。分岐と分岐からは標識がしっかりしている。すぐに巨岩で残雪があったのには驚いた。小鳥の声も多い。巻き道を進むとヒメシャラの群生地で美しかった。水場には水はなかった。ほどなく、菅引林道への分岐に出合い、数分で万二郎岳の登山口に戻った。ゴルフ場までは700mほどだ。


駐車場に無事戻り、靴の洗い場で靴を洗い、新幹線の時刻を確かめるが適当なものは無いので、当初の計画通りとする。さくらの里で大室山を背景とする枝垂桜を楽しむ。花見客で一杯だ。木のない大室山山頂へはわずかリフトで4分とのことだ。残る課題は温泉のみ。


レンタカーでもらった伊東温泉マップで共同浴場七福神の湯をカーナビで検索するが、どれも登録されていない。仕方なくレンタカーを返し、荷物だけ預けて伊東駅近くの湯川弁天の湯に入る。特色はないが、源泉は50度以上。入浴料はわずか170円。シャワーもないが、昔ながらの銭湯感覚が実にいい。熱海駅の待ち時間で缶ビールと寿司とで乾杯。 神戸の娘宅に所要で立ち寄り夕食を三宮でいっしょに食べ、深夜帰宅。さすがに疲れた。これで日本百名山は60座となった。

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