前回の登山から子供の入試送りやら珍しく父親らしいことをして3週間経った。ここ数年間では珍しいことだ。この間よかったことは1/20の朝、羽田から伊丹に向かう飛行機から、富士山・南アルプスだけでなく北アルプスまでの大展望が楽しめたことと昨年ある会議で知り合ったKさんから読後感をまとめた冊子をいだいたこと、いずれも山に関係がある。
今日の天気予報は3月上旬の気候とのことで、暖かそうだ。しかし前日疲れが貯まっていて昼寝したのが悪く、朝は寝坊してしまい、遅めの出発 となった。目的地は何年振りかの六甲山を狙っていたのだか。電車では文春新書の新刊の「北アルプス この百年」を読む。知識ものなので感動はない。阪急電車は相変わらず登山姿の人が多い。何年振りかで芦屋川駅に下りる。花時計の周りはたくさんの登山者だ。バスを待つ人も多い。何人かといっしょに川沿いを進む。
分岐箇所には何らかの標識があるので迷うことはない。上部に行く従って高級住宅が並ぶ。一体どんな 職業の人がこんな家を持てるのだろう。この辺りは「山芦屋」と呼ぶそうで町の名前も洒落ている。最後の民家は右手のマンションで直前に荒地山への分岐があった。ここからは舗装道だが雑木林となる。ほどなく滝の茶屋で、道に覆いがあり、私道のような感がする。中で食事を取っていた人がいた。公衆トイレもある。
更に進むと大谷茶屋で高座の滝もあった。記憶ほど大きくはない。神社があり、焚き火 が燃やされていた。大阪ラグビースクールの子供達の団体が出発するところであった。 藤木九三レリーフもある。それにしても次々に団体が来る。猪に餌与えるなの標識を見つつ登る。一登りでロックガーデンだ。
以前高校の後輩が遠足で亡くなったとの記事があったが、以前登ったときの記憶では、危険箇所は思いつかない。今回登っても同感であった。さほどの苦労なく 登ると降り返ると海が広がる。これぞ六甲だ。鉄塔2個を過ぎると、ゆるやかな道となり、一登りで風吹岩であった。ここは標高447m。すばらしい展望だ。なぜか黒猫がいた。たくさんの人が休んでいる。ここまでコースタイム通りとなり、結構な時間となったので、最高峰には向かわず、Iさんからおもしろいと聞いていた荒地山に向かうことを決める。
さらに進むと横池分岐で、下り気味に進むと右手に荒地山分岐であった。急に人が少なくなり、道も細い。上り気味に進むと、左に芦有ゲート分岐がある。ここから上りで振り返ると芦屋カントリークラブと六甲最高峰、東おたふく山が見える。出会う人は少なく出会ってもニッカボッカの年配者の単独行者等渋い人だ。荒地山山頂は展望がなかった。一息入れていると団体が来た。こちらもやはり六甲の一部だ。人は結構いる。少し先に展望の良いところがあるのではと進むと絶好の展望岩があったので、ここで昼食とする。ロッククライミングの初級練習を男性2人と女性1人がしていた。暖かくて発泡酒も上手い。そ れにしても展望が良い場所だ。
いつまでもいるわけにいかず進むと、岩梯子で、てこづる。2箇所の岩梯子のロープは、ロープ頼りに下るしかない。大峰の釈迦岳近くの大日岳でロープ頼りの練習をしていなかったら結構 辛かったかもしれない。こちらはわずか5mほどの高さだが。池田さんから聞いていた人一人くぐれるかという岩は阪神大震災でなくなったとのことだ。鉄塔に出て、奥高座分岐を過ぎると、右にロックガーデンが標識まで見えた。間近だ。再び鉄塔に出てしばらくで、前に城山・鷹尾山が見えた。一度鞍部に下り、高座の滝分岐を右にやり、登り返すと左に芦有道路が見え、ほどなく鷹尾山であった。テレビ塔があった。ここからは良い道を下ると朝のマンションの分岐に出た。
登山口からは市街地を住宅見学しつつ下ると、阪急芦屋川駅であった。つなぎがよく、16時に過ぎには自宅に帰りついた。好天の中、汗を流すのはやはり良い。
HOMEへ
|