黒斑山(浅間山代替) 2404m

 


データ】     

2005年8月12日(金) 雨 歩行時間1時間48分(上り67分+下り41分)
8月10日(水)
23:40尼崎IC 

8月11日(木) 
1:42小牧JCT 1:47〜2:00内津峠P 2:52〜3:28阿智P 3:50〜4:30駒ケ岳SA 5:00〜5:35諏訪湖SA コンビニ・展望台 6:50麦草峠 白駒池散策(1時間) 8:00白駒池発 おぎのや 10:15鬼押出し園火山博物館 白糸の滝 13:30〜15:15軽井沢ショッピングプラザ 16:15エクシブ軽井沢

8月12日(金) 
4:34エクシブ発 5:08車坂峠
5:21スタート <14分> 5:35鞍部 <34分> 6:09〜17槍ケ鞘避難小屋 <7分> 6:24中コース分岐 <3分> 6:27〜30トーミーの頭 <9分> 6:39〜42山頂 <8分> 6:50トーミーの頭 <3分> 6:53〜55中コース分岐 <30分> 7:25車坂峠 
7:35出発 8:10エクシブ軽井沢着
 


駐車場】 
   高峰高原ホテル駐車場

メンバー
   単独
   


日頃の勝手気ままな山行の罪滅ぼしの家族旅行であったが、たまたま一泊目は軽井沢となり、それでは登山禁止の浅間山の代替の黒斑山があるではないかということで、エクシブ軽井沢に泊まった翌朝、朝飯前登山を考える。このパターンは、蓼科山、依遅ガ尾山についで、三座目である(家族は当然呆れている(^^ゞ)。


さらに、軽井沢に行くには、ずっと高速道路を通るより、諏訪で下りて、蓼科経由で行く方がリーズナブルな上、景色もよかろうと考えていると、そのルートはあこがれの北八ケ岳の麦草峠を通ることを知り、せめて白駒池散策をと考える。


北八ケ岳は山口耀久氏の「北八彷徨」を題材にしたNHKの「映像詩 四季八ケ岳」や山口氏の「北八彷徨」や「八ケ岳挽歌」を読んで以来、あこがれの地である。百名山呪縛から逃れて最も行きたい山域の一つだ。


将来のために、せめて基点の一つとなる麦草峠を調べておきたかったのと、白駒池ぐらい散策できないかと考える。しかし、家族からはブーイングをくらいそうになるので、どれくらいかかるのかと調べると、国道から10分程度のことなので、許されると判断する。


妻に尼崎の寮まで来てもらい、長女を阪急塚口でピックアップする。結構遅い時間の出発だ。ただ、その分ETCの深夜割引で30%も高速代が安くなる。


深夜の名神は、トラックで一杯だ。京滋バイパスは、車が少ないが、中央道も深夜バスも多い。長女と次女は久しぶりで深夜だというのに、遅くまで話していた。


私の方は、眠くなれば仮眠という形で進む。30分ずつ細切れである。駒ケ岳SAからは、天候が以外にもよく、南アルプスのシルエットが見え、先日の山行を思い起こす。


諏訪で一眠りした後、諏訪ICから蓼科を目指し、通称メルヘン街道を走る。少し走ると眼前に八ケ岳のシルエットが浮かび上がった。逆光で写真には適さないが、家族も驚く程の迫力だ。


高度を上げるにつれ、白樺、ダケカンバと美しい森が続く。道沿いに展望台があったので、上ると、赤岳が指呼の距離。甲斐駒、仙丈、北岳も夏の水蒸気ではっきりはしないが、同定はできるので、家族に教える。もとより私ほどの興味はない。


少し走ると、右手に麦草峠のトイレのある公共駐車場で、何台か止め、ハイキング準備をしていた。そこにあった案内地図でみると、白駒池までは、徒歩10分の距離に見えなかったので、準備中のご夫妻に聞くと、ここからの笹の切り分けの道でいいというので、歩くことにする(時間の確認をしなかったのはミスである)。


すぐに麦草ヒュッテで、ハクサンフウロ等の咲く草原の道をゆるやかに登ると、樹林帯である。振り返ると、横岳等が青空に映える。しかし、道はどうもガイドブックにあった遊歩道という趣ではない。


樹林帯に入るとまさに苔むしたオオシラビソの原生林で私は満足するが、道は遊歩道ぽくはなく、水溜りも多い上、登山道程度のレベルで、10分以上歩いても着かないこともあって、家族からはブーイングである。皆睡眠不足で余計だ。


私もおかしいなと思っていると、左に国道が見え、ここからが正解であったのかと反省していると木道となる。人工の庭園風で美しさに感動するが、妻はここも歩きにくいこともあってぶつぶつ言っていた。


それが終わると再度、国道からの道が合わさり、これこそがガイドブックにあった白駒池まで10分の箇所であった。


道はまさしく、遊歩道。人工の砂利がわざわざ敷き詰められている。しかし、周りは大台ケ原以上の苔と針葉樹の見事な原始の森だ。しかし家族にそのことを強調しても「裏切られた気持ち」で反応はない。


前から歩荷の人が来た。白駒池は恐竜でもでそうな神秘さはあるが、ボートが興ざめだ。家族もそれなりの反応をしているが、娘二人は虫に噛まれて痒さも加わり、反応は良くない。それでも帰りは、私が車を取りに行って、最短の国道で待つだけなので、ましとなり、白駒池山荘でジュースを飲んだ。


私の方は、思わず家族で北八を歩けたことに大満足して、木道の先からは国道に出て、駐車場まで戻る。途中、全国の国道最高地点表示に昔一度通ったことがあることを思い出す。


家族の待つ入り口には有料(500円)の大駐車場があり、8時から徴収するのか、集めていた。


ここからの道は、急にガスり出し、天気のよい中、歩けたことに満足する。


途中、釜飯好きの次女のために佐久IC入り口のおぎのやの大店舗で、昼飯に4個買い込む。一つ900円は記憶よりは高い。


軽井沢では、鬼押出しの火山博物館を目指す。それ自体は、仕様もなかったが、浅間山の全容が見れたことに満足しつつ、釜飯弁当を食べる。


白糸の滝の見学後、娘のために軽井沢ショッピングプラザに立ち寄る。危うく、私もコロンビアで登山靴を買いそうになる。危ない、危ない。アウトレットには魔力がある。


エクシブ軽井沢は、温泉を含めた施設の豪華さ、料理のおいしさに家族も大満足であった。しかし、外は雨。雨なら早朝登山はどうするかと悩みつつ床につく。それにしても年々年か徹夜の走行はつらくなってきた


朝4時、目覚ましなしで前夜徹夜にもかかわらず、目覚めた。神のお告げかと外を確認すると雨。もういいやと思って再度眠るが眠れない。「浅間山ならともかく、代替の山は、数稼ぎすべし」ということかと重い腰を上げる。


まだ暗い中、浅間サンラインを10数キロメール走った後、高峰高原を目指す。霧で先が見えず運転にも苦労する。途中、浅間山登山口・浅間山荘まで4kmの標識もあった。車坂峠の高峰高原ホテルの駐車場も何台かあるが、宿泊客もこの天気ではさぞ残念であろう。


仕方なく、レインウエアを着込み、傘をそして出発する。取り付きは道路沿いのバス停からで、大きな案内板もあった。火山情報があり、今はレベル2で賽の河原までは登山可能とのことだ。


ここからは、表コースと中コースがあるが、昭文社の日本百名山を登るのガイドブックに従い、表コースから登る。雨ではあるが、マツムシソウは殊のほか美しかった。


ガイドブックには「カラマツ林を登ると車坂山で八ケ岳や富士山が見える」とあるが、想像するしかない。一度下ると鞍部でここから、ガレ場を登って樹林帯に入る。コメツガ、シラビソの道を上ると見晴らしがよくなり、北アルプス、妙高・高妻が見えるとあるが、残念がるしかない。


木の階段道を上ると、雷が鳴り出す始末だ。すぐに避難壕のある槍ケ鞘だったので、ここで引き返すべきか相当思案する。雷に打たれたとなれば、死後の批判も免れない。一方、昭文社の地図では、トーミーの頭から30分もあるとあるが、そんなにあるとは思えないし、雷は一回切だったので進むこととする。


少し登ると「浅間山が堂々と姿を見せ雄大とある」場所で、少し下ると中コース分岐で標識もあった。ここから雷を気にしながら、ガレ場を登ると、トーミーの頭で、右よりに進みすぎたため、先が分からず一旦戻り地図で確認する。


左手沿いに進むと、標識があり山頂はわずか10分の表示であった。これに気をよくしてどんどん進むと、コメツガ・シラビソ・シャクナゲの樹林帯の道で、火山活動観察・連絡施設があり、その先すぐが黒斑山山頂であった。


ガイドには「頂上は浅間山を望むためにあるかのよう。浅間山の全容が視野を奪う。茶褐色の山容は数多くの縞模様を流し、左側には旧登山道が頂上に伸びていくのが手に取るように見える」とあるが、今日は山名表示板と祠の写真を証拠に撮るたげだ。


分岐まで下ると、「中コース45分、表コース55分」の表示があったので、当初はこんな悪天ではピストンが無難かとも思ったが、時間と雷を避けれる樹林帯の道と判断し、迷わず中コースを取る。


このコースは傾斜も適度で下りやすく、樹林帯から唯一のガレ場となり、沢沿いの道に出た。それを下ると巻くような道となり、水溜りも気にせずジャブジャブ歩くと、すぐに登山口についた。最後の分岐は右はすぐ舗装路、左はスタート地点の案内板に着く。雷の鳴る中、数稼ぎの近年最低の反省すべき登山なのに、それでも満足感はあった。中毒としか考えられない?


ホテルへの帰りの道ではヤナギランの群生に満足し、写真におさめる。早速ホテルの温泉で汗を流し、朝食バイキングの種類の多さとおいしさに大満足する。


2泊めはエクシブ山中湖である。小梅等を経由して国道を下り、須玉ICから一宮御坂まで高速に乗り、国道で河口湖、そこから裏道でエクシブ山中湖のルートを取る。裏道で富士山を一合目から登る吉田口ルートを通ったので、写真におさめる。また、ここで富士山頂から下ってきたと思われるグループにも出会い、まだ富士登山をしていない私としては、興味深々となる。


エクシブ山中湖も大満足であったが、ただイタリア料理のおいしかったレストランからが富士山が肩のみしか見えなかったのが残念であった。


しかし、悲惨な予報ははずれ、翌朝もホテルや山中湖畔からは五合目から下しか見えなかったのが、忍野八海で富士山が全貌を見せてくれた。忍野八海は俗化されているが湧水はやはり美しい。さらにお花畑からの富士山を見たくて清流の里公園に向かったが、巨峰ソフトクリームを食べているうちにベールに包まれてしまった(^^ゞ。


富士を登る日はいつになろうか。 帰路、沼津IC付近が渋滞とのことで富士ICへの迂回路をとると、自衛隊の演習地が広がり感心する。また、その先の国道で海抜0メートル.から登ろうとしているグループにも出会う。女性は脱水症状ぽく見えたが大丈夫であろうか。岡崎IC付近の事故渋滞で1時間半ぐらいロスしたが、伊勢湾岸道から名阪、阪神高速は順調で無事尼崎に着く。         




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