畦ケ丸

 


データ】     

2019年6月26日(日)晴れ 歩行時間4時間35分(上り3時間+下り1時間35分)
5:18春日駅発 5:45小田急新宿駅発急行 7:04新松田駅 7:10臨時バス 8:15西丹沢ビジターセンター
8:33スタート <12分> 8:45畦ケ丸4.1q標識 <22分> 9:07畦ケ丸3.5q標識 <3分> 9:10下棚分岐 <5分> 9:15〜30下棚 <4分> 9:34分岐 <6分> 9:40本棚分岐 <5分> 9:45〜10:02本棚 <5分> 10:07本棚分岐 <17分> 10:24西沢出合まで2.2q標識 <101分> 12:05〜30畦ケ丸山頂 <12分> 12:42山頂0.8q標識 <20分> 13:02急階段 <3分> 13:05山頂1.7q・西沢3.1q標識 尾根上コル <13分> 13:18西沢2.7q標識 <14分> 13:32西沢出合まで2.2q標識ベンチ <8分> 13:40西沢出合まで2.0q標識 沢 <10分> 13:50〜53下棚分岐 <3分> 13:56西沢出合まで1.3q標識  <18分> 14:14西沢出合まで0.4q標識  <4分> 14:18西丹沢ビジターセンター 
14:40バス発 15:54 14:56渋沢駅発快速急行 17:50春日駅

メンバー
    単独
   


夏の北アルプスは、休みが取りにくく、悩んだ末に結局、爺ケ岳と針ノ木岳の間を歩けたら、体力がなかったら爺ケ岳という計画とし毎日新聞旅行のバスと山小屋を予約した。そのための足慣らしが必要だ。

少ししっかりした山歩きをと思い、ネットで丹沢を探っていると、畦ケ丸という山を見つけた。以前、M氏の百名山達成丹沢縦走のために、桧洞丸に登った時の登山口の西丹沢ビジターセンターが起点だ。沢沿いで涼しく滝が見れて、シロヤシオも楽しめるという。ただ小田急の新松田駅から1時間以上もバスに乗ることになり、早起きが強いられる。

良い週末をと、金曜日の夜は読響の「英雄」をサントリーホールで聴き、土曜日は、赤羽の弟夫婦を訪ねた後、洋食の「いしだ」でランチをとった。初めて看板メニューとも言えるナポリタンにとんかつののった「いしだスペシャル」とビールの中瓶を注文した。

ご夫妻は、私が常連の弟の兄だと気づき、よもやま話をすることができた。店のオープンは、浅草生まれであること、店のオープンは、昭和56年であること、赤羽警察の方でにぎわい、ナポリタンは婦警さんの要望によること、警察移転後はネットのくちこみが大きいことなどなど。料理はもちろん(このとんかつがこの価格はあり得ない)、ご夫妻のお人柄で会話も楽しく、昼間のビールのおかげでもあって、至福のときとなった。幸せはこんなところにあるのだろうなと確認した。

























ただ、この後、地下鉄のパンフにつられて、北綾瀬の「しょうぶ沼公園」に出向くが、地震の停止や花はこれからで、イマイチだった。

























日曜日は何とか早起きして、大江戸線春日駅5:18発に乗り、5:45新宿発の小田急線の小田原行急行に乗った。満席なのには驚いた。秦野や新松田から富士山が大きく見え驚き感激する。晴れの日が続き、連日の異常な高温だが、ここからは富士山は近いのだ。

ネット情報の、臨時バスが出ること、座った方が良いことから、駅に着くと小走りで北口のバス停に急ぐ。走ったのは正解でやはり臨時バスがあった上に座れた。立つ人はなく後の皆さんは次のバスを待つ。隣席の50歳の単身赴任の方と小一時間よもやま話ができ楽しかった。

途中、玄倉の丹沢湖からの富士山も大きかった。また、オートキャンプ場はたくさんのテントで埋まっていた。

















西丹沢ビジターセンターで降りた人の大半はやはりシロヤシオを求めて檜洞丸のつつじ新道に向かう。私は登山届を提出し、これもネット情報通り、センターの小さいトイレで用をたし、裏手の吊橋を渡る。川の水は澄みきり、右手のキャンプ場もにぎわっていた。

















ルートは東海自然歩道にもなっているので道標はたくさんあるが、枯れ沢なども歩くので、テープや小さい石を積み上げたケルンを見落とさずに行く必要がある。

4つの堰堤や木橋を渡りながら進むと、畦ケ丸まで3.5qの標識のたつところにベンチがあった。ここまでも沢沿いの自然林で実に気持ちが良いルートだ。この先に鹿避けネットが張られて、すぐに下棚の分岐があった。5分もかからないとのことなので、右岸を進むと、二つの滝があり、左手の滝は見事だった。わずかの寄り道でこれほどの景観が楽しめることは意外だった。丹沢は沢登りも盛んなのが分かる。

























そして、わずかで、再び、本棚の分岐だった。やはり左手に右岸を進んだ。滝壺までは慎重に渡渉する必要があるが、折角なので行ってみた。水しぶきが心地よい。この滝は「本」とつくだけあって、さらに立派だ。ただ、写真をとってくれた単独行の方が帰り、転倒してあわやの姿を見てびっくりした。本棚の詰めの部分以外はルートも明瞭で危険なところはない。

























出合まで戻ると、ここからは九十九折りの急登だ。辛抱して、15分ほど登るとベンチがあり、一息入れた。今日は熱中症対策で、500mmのペットボトルを水、ポカリ、アクエリ、お茶、フルーツジュースと5本も持ち、ビールも一本入れてきた。

この先も壊れたはしごの谷などあり、慎重さを求められる箇所もある。単独なので慎重に歩いた。

レンゲツツジであろうかオレンジのツツジが数本あった。途中、4人組の女子高生、4グループに出会った。大会だそうだが、スピードを競っているわけではないとのことだ。

そして植林帯を進み、ようやく尾根と思っても急階段があった。山頂まで0.8qの標識となってようやく傾斜はゆるく、すばらしいブナ林が広がる。豊かな森を表すかのように、樹間を鷹であろうか猛禽類が横切った。初めての経験だ。ただ、この頃には、ばてばてで、高校生の団体が下って来た時などは、ぶざまな姿を見せないよう見栄をはった(^^)v

残念ながら、シロヤシオと思われる木はたくさんあったが、どれも葉だけだった。山頂までは遠かったが、何とかほぼコースタイムでたどりついた。自然林が豊かなことに癒される。

























山頂は三角点があり、テーブルもあり、写真を撮ってもらった後、ビール(実はキリン淡麗生)を飲む。しっかり冷えていて、冷やし中華と稲荷寿司が美味い。くつろいでいるうちに何と2匹の犬を連れた夫婦が着いた。犬は元気だ。

実は周回コースもあり、向かう人もいるのだが、バスに座れなかったら悲劇と思い、今日はピストンとした。これは正解で、下りの気楽さから、上りの苦しさと地形を確認しながら進む。

発見したのは標識の距離表示が水平距離であろうこと。行きが時間と距離があわなかったはずだ。 

西丹沢ビジターセンターからのバスは定刻発だが、2台出た。小田急線内で嫌われないよう、タオルを水にぬらし、体をふき、Tシャツは着替えた。席には十分余裕があり、大鏡橋への周回ルートをとっても十分座れた。ただ、バス会社の人は「土曜日は1.5倍の人だった」と言っていた。途中、中川温泉で降りた人は多かった。人気の日帰りの湯「ぶなの湯」があるからだ。

小田急線は安く、片道1000円もせず、バス代は片道1180円なので、交通費もさほどではなく、塔ノ岳や鍋割だけでなく、西丹沢も魅力的なのが確認できた良い山行だった。
シロヤシオは残念だったが、滝とブナ林で十分満足できた。


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