磐梯山 1818.6m 西吾妻山 2035m

 


データ】     

2003年10年12日(日) 安達太良山 歩行時間3時間15分(上り1時間46分、下り1時間29分)
西吾妻山 歩行時間2時間8分(上り1時間7分、下り1時間1分

   

4:10起床 5:07出発 5:45道の駅つちゆ 6:38八方台

7:00スタート <22分> 7:22〜23中の湯 <3分> 7:26分岐 <13分> 7:39〜41展望 <12分> 7:53〜54(弘法清水1.1kmの表示) <29分> 8:23〜27お花畑分岐(弘法清水0.3km) <7分> 8:34弘法清水(山頂まで0.5km) <20分> 8:54〜9:10山頂 <16分> 9:26〜44弘法清水 <54分> 10:28中の湯 <19分> 10:47ゴール

11:18出発 12:20白布温泉湯元

12:40ロープーウェー 13:23リフト終点

13:23スタート <15分> 13:38かもしか展望台 <35分> 14:13梵天岩 <7分> 14:20〜22天狗岩 <10分> 14:32〜34山頂 <10分> 14:44天狗岩 <6分> 14:50梵天岩 <18分> 15:08〜10水場 <10分> 15:20人形石分岐 <4分> 15:24かもしか展望台 <13分> 15:37リフト 16:18ロープーウェー天元台

16:30ロープーウェー発 16:35湯元駅 17:35川上温泉民宿菖蒲苑

駐車場
   八方台駐車場(無料、多数)
  ロープーウェー駐車場(無料、多数)

 


朝は予報が当り雨である。炊事場でIさんが手際よく湯を沸かしてくださり、朝食後出発する。カーナビを道の駅つちのゆに合わすべきを土湯温泉としたので、20分ほどロスした。正規ルートのR115に戻り、R459から磐梯山ゴールドラインに入る。早朝で無料であった。八方台の駐車場には10台ほど止まっていた。トイレは美しく、あずまやもあるので、濡れずに準備できた。傘をさして出発する。美しいぶな林の幅広い林道を中の湯に向かい進む。

中の湯には小屋があり、硫黄臭や道からも蒸気が噴出していた。少し上ると左手に池があった。この周りの紅葉も美しい。数分で左に湯平に下る道を分けた。それから10分強で左手に展望が開けた。火山らしい荒々しい風景だ。弘法清水1.1kmの表識を過ぎ少し下り巻き道風に進むと、福井からの団体がいて、ぬかさせてもらうとき、女性陣から「お花畑の中を」というジョークが出たので、「美しい花ばかりですね」とお返ししておく。弘法清水まで0.3kmの標識からは、お花畑経由も同距離なのでお花畑方面に向かうが、水が溜まって歩ける状態でなく、引き返す。

弘法清水には営業小屋があり、休みたいが、萎えてしまいそうなので、急登を上る。ここからは、火山らしいがれた道となるのではと思ったが、潅木の道であった。山頂は、風雨で写真もままならない状態であった。早々に下ると、弘法清水近くで携帯がなり、Iさんの携帯にも私の家から電話があったというので、Iさんのドコモのみつながるのでかけると、今夜泊まる民宿から昨日泊まるはずだったのではとの連絡があったという。電話をして事なきを得る。

ここで愛用していた高度計つきのフィールドメッセVの表示が消える(電池切れかと思ったが壊れたのであった)。いろいろハプニング続きだ。下り始めると上ってくる人が多い。雨もやんだ。テンポよく下り、ぶなの紅葉を楽しみつつ、八方台に着くと大変な車だ。ここで昼食としたが、予定していた時刻より遅れ気味の上に、昭文社の吾妻山のガイドブックをみると、ロープーウェーは営業しているが、リフトは9月末となっている。うーん今回はハプニング続きだなぁと言いつつ、ロープーウェーの電話番号に電話するがつながらない。仕方ないので、簡保の宿米沢に電話すると、丁寧な応対でリフトも動いていることを教えてくださる。

吾妻山

展望等から吾妻山という場合、一切経山の方が登られるということだが、百名山は西吾妻山が選ばれているので未練があり、リフトを使っても時間的に苦しいが、西吾妻山に向かう。白布温泉のロープーウェー湯元駅までの西吾妻スカイバレーは有料道路だったが、直前に無料になったとのことだ。この道路の紅葉のすばらしさは言葉に尽くしがたい。磐梯山に加え、名瀑もあり、写真家の多さは驚くべきだ。おまけに、この日は雲海も出て、撮影日和である。写真家Mさんには申し訳ないが、時間がないので先を急ぐ。

ロープーウェー湯元駅着は12:20で、ロープーウェーは20分毎だったので、12:40発となった。これではリフトの終点からの往復は、ギリギリである。MさんとI夫人は写真撮影に専念することになった。ロープーウェーは標高920mから1350mをわずか5分で結ぶが、リフトは標高差470mを3本乗り継ぎ30分で結ぶ。リフトの終点に当る北望台着は13:23、最終は16:00で、2時間37分しかい。昭文社のガイドブックによると所要時間は2時間40分。少し無謀と言える計画は間違いない。リフトの係員に行き先を確認され自信をもって答えたのだが。それにしても天気はよくなり、ロープーウェーの天元台駅では、アナウンスで、飯豊・朝日・蔵王が見えることを告げている。係員にそれぞれの山を尋ね、リフトから展望を楽しむ。朝の雨を思うと幸福感で一杯だ。Iさんの声でリフトの下をみると、かわいいアナグマがさかんにスキー場の土を掘り起こしていた。

リフト終点には安全の鐘があり、上り始めるとほどなく、中大嶺への道を分ける。一のぼりで、かもしか展望台であった。ここからは木道が続く。ピッチを上げるが、大くぼの湿地帯と呼ばれる残雪が多い高山植物が広がる湿地。人形石から烏帽子山に続く稜線のすばらしさに写真撮影となる。いつか縦走してみたいものだ。木道は新しいが、早積雪のためか傾いているものも多い。Iさんは、この辺りでリュックを置き、空身でのピストンとなる。

上りにかかる水場で一息入れてからは、I氏が先行する。私は所々で写真をしながらの上りだ。結構な急登と足場が良くなく、標高差ほど楽ではなさそうだ。ここからも池塘群があった。梵天岩に近づく頃には、ガスが出てきた。幻想的な景色だ。梵天岩からは晴れていれば磐梯山や安達太良山の展望がすばらしいとのことだ。オオシラビソの樹林帯を過ぎた天狗岩の祠(吾妻神社)が山頂かと思ったが、そうでなく、もう一つ向こうのピークであった。足場が悪く、特に水溜りに浮いた古い木道は水がはねる始末だ。展望もない山頂で写真撮影のため、Iさんが待っていてくれた。帰りは時間との競争だ。小屋どまりのたのもしい女性陣が上ってきた。飛ばしたこともあり思いのほか早くリフトに着けた。

リフトからは左から、飯豊・朝日(左上の写真)に月山、その横に鳥海山まで見える。蔵王(右上の写真)は紅葉の向こうの指呼の距離だ。至福の30分の乗車だ。往復2700円の料金も高くなく、非難されるべきあんちょこ登山も許してもらうしかない。

ロープーウェーはたくさんの人で次々臨時便が出ていた。下からは、明日の登山のために天元台に宿泊する人が上がってきた。

MさんとI夫人に迎えられ、川上温泉の民宿菖蒲苑に向かう。民宿までは30kmほどだ。電話で所在地を確認するとR459沿いにあり、分かりやすかった。建物が新しいだけでなく、二人のかわいいお嬢さんが迎えてくださるあたたかい雰囲気の宿であった。食事の種類・味もすばらしく、地酒で酔う。温泉の良さに加えて、朝早くからお母さんが真心のこもったお弁当を作ってくださった。屋久島でもいい民宿に恵まれたが、それ以上であった。


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