武甲山

 


データ】     

2012年12月9日(日) 晴れ 歩行時間4時間30分
4:20行徳発 5:30圏央道秩父日高IC 道の駅果樹公園あしがくぼトイレ休憩 6:30武甲山一の鳥居登山口駐車場
 
6:45スタート(標高515m) <12分> 6:57鱒養殖場 <6分> 7:13分岐 <39分> 7:52〜58三十丁目 <2分> 8:00〜05大杉の広場 <38分> 8:43〜45武甲御嶽神社 <5分> 8:50〜9:15武甲山山頂 <20分> 9:35生川分岐 <35分> 10:10〜15小持山(1269m) <40分> 11:00〜40大持山(1294.1m) <40分> 12:23〜28妻坂峠(839m) <24分> 12:52舗装林道 <9分> 13:03ゴール
13:15登山口発 道の駅トイレ休憩 15:20行徳

メンバー
    K夫妻
   


栗駒山以来、白毛門を雨天でとりやめとしたので、山は遠ざかっていた。この間、新宿末広亭での落語昼夜聴き通し、国立文楽劇場での仮名手本忠臣蔵通し、妻との仏像巡りや備前焼き物巡りなど日本の国の良さを再確認することが多かったが、やはり山にもうずうずしていた。

一人ではと思っていたところ、K君が奥さんと共に同行してくれることになった。行先は、秩父の名峰「武甲山」を目指すことにした。日本二百名山でもある。車だと一の鳥居の登山口まで入れるので、「横手駅」から「浦山口駅」へのよく紹介されているコースとは別に、小持山・大持山から妻坂峠への周回ルートもあるようだ。私とK夫人の武甲山頂での体調次第で、ピストンか周回かを決めることにする。ただ、駐車場は30台ぐらいだが、7時30分には、ほぼ満杯になるというネット情報を信じ、行徳は4時半にピックアップしてもらうことにした。

前夜早く眠れ、途中起き、二度寝となって、久しぶりに夢を見たが、3時45分には起きた。K君が早めに着いたので、出発する。浦安から首都高速・外環・関越・圏央道を乗り継ぎ、秩父日高ICで降りて、国道299号を走る。

K夫人とは、1997年に大峰山脈の稲村が岳をご一緒して以来で、雑談も弾む。道の駅「果樹公園あしがくぼ」でトイレ休憩とすると、予報通り、気温は低い。登山口にはトイレはないのでここで済ました方が良いとの情報に従った。ほどなく生川の交差点で左折するが、武甲山の雄姿が見えた。ただ、雄姿は山の形で、石灰石の採掘で、内臓部分をえぐりとられているようなところが痛々しい。

石灰岩採掘工場の工場内道路のような道を通り、進むと対向も難しい道となり、さほどかからず、一の鳥居に着いた。先行車は二台だけで悠々停められた。

早々に準備し、駐車場にある大きなルート図で確認し、進むと、左手に別荘のような建物や鱒の養殖場があったりして目を楽しませてくれる。「何丁目」と書かれた石碑が等間隔であり、励みになった。基本的には植林帯の林道を急でない傾斜を歩く感じで、ありがたい。十八丁目には祠があり、木造の橋を渡る。二十丁目には「武甲御嶽神社」と書かれた大きな石碑があった。

一時間近く歩いたので、三十丁目で休憩をとったが、すぐ先に大杉の広場があり、休憩地に適していた。中々の大木で、少し先にも、大杉があった。

階段コースは崩壊で閉鎖となっていたので、一般コースを進む。ほどよい傾斜で、石灰岩と自然林のコントラストを楽しんだりしているうちに、大杉から50分という山頂案内の時間もかからずに神社の前に出た。立派な鳥居と社があった。立派なトイレは残念ながら冬季は閉鎖であった。






















写真撮影後、裏手の山頂に向かうと、山頂部は強固な鉄柵で囲われていた。崩壊して危険だからだ。左手の展望所に新山頂があり、方位山名盤もある。いい天気で特に真っ白な谷川連峰や赤城山、東の筑波山が印象的だ。足元の石灰岩の採掘現場と発破の音も他の山にないことだ。温度計はマイナス8度だか、風もなく、体感温度はさほど寒くはない。K夫妻も満足そうだ。山名標識には、昔の山頂の写真もあった。今は1304mだが、昔は30mぐらい高かったようだ。























K夫人も元気だし、時間も早いので、小持山に向かう。鞍部は、1088mとのことなので、標高差200mを下り、同じぐらい登り返すようだ。すすきとからまつの林をこれから向かう稜線を見ながら気持ちよく下る。
















しかし登り返しは急で岩場もあり、K夫人には、さすがにつらかったようだ。小持山で一息入れ、数十メール下る。岩場で一枚岩をバックに夫妻を撮った後、その先の岩場で、思わぬ出来事が。石が落ちたと思ったのは、私のズボンのポケットに入れていたデジカメであったのだ。気づき、下の方を見に行くが、急傾斜でで危険極まりない。これで何かあったら大変だと判断し、あきらめた。カメラはそこそこ経っており、さほど惜しくはないが、そこまでK夫妻の写真を含め、たくさん撮っていたので、それが惜しい(右上の写真付近)。

命には代えられないので、そそくさと大持山に向かう。ここは、西の展望が開け、すぐ前の山にも積雪があるようだ。今日のルートは、霜柱は多かったが積雪がなかったのは不思議なぐらいだ。
















大持山で、昼食とし、K君もバーナーを持ってきていたので、お互いに湯を沸かす。カップめんといえども、この時期には、暖かい食べ物が一番だ。コーヒーも飲み、あたたまる。その間にも、逆から年輩の夫婦が登ってこられ、単独の年輩女性が追いつかれたが、出会った人は、二十人には満たないが、年輩のご夫婦の話では、駐車場は満車で道にも停めているとのことだ。

大持山から5分ほど走るように下ると、スカイツリーや新宿高層ビル群も見える大展望場所があった。5人ほどのパーティーが昼食を楽しんでいた。スカイツリーは高く見えた。ここからは自然林の美しい道が続いた後、急坂となる。妻坂峠で待つと、K夫人は膝が笑ってきたというが、見た目にはそうは見えない。





















妻坂峠は、古いお地蔵さまと武川岳まで50分の標識があった。風が通るのでそこそこに下る。私も靴と毛糸の靴下の相性が悪かったみたいで両足の小指が痛い。帰って見ると皮がむけていた。

沢沿いの道を下ると、一旦林道に出て、さらに登山道を下ると、すぐに駐車場であった。鳥居の下には「壱丁目」の石碑があったので写真におさめる。帰路、確認すると停めれなかった車が相当手前の路肩にもあった。帰りも渋滞なく、2時間で行徳に戻ることができた。
       

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