秋らしい晴天で珍しく妻も歩くというので、紀伊風土記の丘に行くこととする。ここは、山と渓谷社から出版されている「和歌山県の山」では、大日山として紹介 されている。折角なので、コース案内通りに歩くこととする。
紀伊風土記の丘までは、和歌山市内の車も少なく、30分もかからずに着いた。広い駐車場には晴天のためかたくさんの車が止まっていた。「和歌山県の山」によると、「大日山は和歌山市の東部、5世紀から7世紀のはじめに築造されたという、650基を超える全国一の大古墳群、岩橋(いわせ)千塚古墳群の一角をなす山である。大日山のある岩橋千塚古墳群と周辺地は、整備されるとともに資料館、民家集落、万葉植物園等を併設し、紀伊風土記の丘史跡公園として一般に公開されている。紀伊風土記の丘公園内には、古墳群を一周する園路とよばれる1号から3号までの主要歩道を中心として網の目のように小径が整備されている」とある。駐車場近くの案内図によると、周回は約3kmで80分とある。
入り口に当たる松下資料 館までの道沿いには立派な家が並ぶので、その見物を楽しみに妻と歩く。空き地にはコスモスの花が咲き乱れていて秋を感じる。資料館(のみ有料、170円/人)は、見たことがあるのでパスして進み、200年前に建てられた有田川沿いの旧谷村家(左上の写真)や日高川沿いの旧小早川家を見学する。妻と昔の祖父の家のような匂いは何によるのだろうとなつかしがる。小早川沿いの彼岸花が彩りを副える。
ここからは小古墳群を巡る小径があるが、舗装された主要歩道を進む。あかまつが多く、まつたけの季節であることを思う。道沿いに彼岸花が多い。道は良いが急なので妻に小股で歩くよう勧める。将軍塚まで360mの標識のあるところでは、展望が開けた。妻が休憩所の温度計をみると、 22度で風がここちよい。ここからは、多少のアップダウンがあるが、ほぼ平坦である。10月も近いというのにつくつくぼうしが鳴いていた。
将軍塚の分岐直前には展望地があり、紀の川と和泉山脈の眺めがすばらしい(左の写真)将軍塚へは主要歩道から左手の小径に入るとすぐである。中に入れるが灯りを持たないので何も見えなかった。もどらず、小径を進み、郡長塚と思われるところから右手の主要道に戻る。下り気味に進むと、トイレがあり、大日山への分岐であった。大日山へは左右から周回道路がつながっているが、我々は右から向かう。大日山は35号前方後円墳が山頂部を成しているが、現在発掘調査中であった。そのため、祠(右の写真)に参っただけで、樹林コースを下る。
やまざくらの多い雑木林を下ると、金竜大神コースと渓谷コースの分岐があった。左手に大神コースを進むと、すぐに立派な祠があった。再びお参りし、下ると、右手に六地蔵を分ける道があった。妻は蚊がまとわりつき閉口していた。六地蔵(左の写真)は昭和38年とあったので、発掘にあたり、安置したのであろうか。少し上りかげんに進むと渓谷コースと交差し、そのまままっすぐ進むと、主要3号園路と合流した。下っていくと花木園・万葉植物園があり、資料館にたどり着く。その前の広場のベンチで昼食とした。一汗かき、昼食の弁当がうまかった。
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