藤無山 

 


データ】     

2005年5月29日(日) 晴れ 1時間51分(上り66分+下り45分)
4:36寮発 4:52宝塚IC 5:43〜6:08安富P 7:10沼谷林道舗装部分終点(和歌山の自宅から222km) 
 7:28スタート <12分> 7:40〜8:24彷徨 8:24登山口 <17分> 8:41稜線 <20分> 9:01〜04休憩 <17分> 9:21〜29藤無山山頂 <26分> 9:55稜線終了 <3分> 9:58大屋スキー場分岐 <6分> 10:04登山口 <10分> 10:14ゴール

駐車場
   林道の路肩

メンバー
    単独
   


近畿百名山・関西百名山も残るは、10座を切った。単独が多くなりそうなので、効率よくまわることを考える。ETCを設置したので、深夜割引だけでなく、50%割引となる夜間早朝割引や通勤割引を利用する計画とする。


夏山への体力UPで舞鶴近辺の弥仙山、青葉山、由良ケ岳の一日三座も考えたが、睡眠不足ではちょっとつらいだろうと思い、藤無山と三室山とした。


藤無山は、ガイドブック等では、大屋スキー場からが紹介されているが、ネット情報で沼谷林道からのらくちんルートが紹介されていたので、あんちょこにそれとする。しかし、世の中そうは甘くなかった(後述参照)。


日、月休みなので、土曜日の夕刻、和歌山の自宅に帰り、数時間過ごした後、ルート上にある単身寮で仮眠するのが、ベストであろうと思い立ち、和歌山を23時過ぎに出発し、買い物を済ませ、寮に1時前に着いた。


5時頃までの予定であったが、4時過ぎに目覚めたので、出かけることにする。宝塚ICまでも、あっという間であった。中国道で、眠気を催したので、安富Pで休む。わずか10分ほど眠っただけだか、元気になる。


国道29号は、2年前の扇ノ山以来であろうか。順調に川沿いの道を走り、戸倉峠の手前を新戸倉スキー場方面に左折する。大屋スキー場の案内もある。沼谷林道の右折箇所が分からないので、とりあえず、若杉峠まで行き、Uターンする。道は悪くない。


Uターンして最初の道が、それらしいので、左折する。紅白のポールがあるだけで、表示は何もない。道幅は、車1台分だ。それでも民家も結構あった。しばらく行くと、直進はダートとなる分岐があったが、舗装道を進むと、しばらくでダートとなったが、普通車では、底をすりそうなので、ここに止めることとする。


何回か切り替えしてようやくUターンできるという幅である。準備をして歩き出すと、平らになるところからは、ダートといえ、道はよかったが、上りの部分は普通車では難しそうだ。


しかし、ここからがいけない。藤無峠までの道からの取り付きが右側にあると勘違いしていたのが間違いの素、次に取り付きを過ぎてからもピンクのテープなどがあり、それにつられたのが2つめ(識者に聞くと、ピンクや黄色は営林署の人等のようだ)。また、藤無峠には標識ぐらいあるだろうとか、町の境界標識ぐらいあるだろうと思いこんだのが3つめ。一度下り始めたのでおかしいと思いつつ峠と思われる箇所の少し先まで戻るが、取り付きがないので、再度、引き返すが、どんどん高度を下げていくのでおかしいと思い地図で確かめる。取り付きは、逆側にあることに、ようやく気づき、戻る始末である。正解は、下から来ると、左手に当たる側のカーブが広くなった箇所に取り付きらしい笹の切り開き箇所があった(下からくると右上の写真にあるように左の壁が崩れた右カーブ゛で、左上の写真のように左に広いスペースがあり、よく見ると右上2枚めの写真のように笹の切り開きがある)。


ネット情報で確かめると、まちがいなく記述が一致する。よくみると赤テープ等も2つくらいだがある。30分のロスであるが、気持ちは、それ以上に疲れる。気を取り直し、進むと、すぐに道が2手に分かれた。ここも悩む。直進してみると(帰りに確認すると取り付き側の木に赤テープが巻いていた)、すぐにぬた場になり、道が途切れたので、戻り、別方向に行くと、今度は激しい倒木帯で、最初はテープがあるが、そこから先はどこに進むか分からない。


仕方なく木を苦労してまたぎつつ、進むと、倒木の終了地点(わずか20mほど)から、沢のようなところを小さく下る先にテープと踏み後があった。暗い植林帯の中の薄い踏み跡をテープを丹念にひろいつつ進むと、左手下に倒木帯が見えた。ここから(帰りにようやく確認できたが、ここが大屋スキー場への道との分岐のようだが、標識はない)右に急坂を10分ほど上ると、稜線であった。


なだらかな道を進むと、展望が開け、目指す藤無山が眼前に見える。一瘤越えて、その先のようだ。左の大屋の集落も見え、また、右側にも山が見えた。


途中倒木が2箇所あったが、上りもさほど急ではなく、かっこう等鳥の鳴き声と登るにつれ、ブナもあらわれ、気持ちよく登る。途中、もぐらの死骸があるのには驚いた。


山頂直前には、展望が開け、北北東に丹波妙見山と北西に氷ノ山が見えた。山頂には誰もいなかった。二等三角点であるが、展望は南東のみ開けている。段ケ峰が見えているはずだが、同定はできなかった。山頂付近の木は幼木だ。


虫も多く、もう一座控えているので、早々に下る。大屋スキー場への分岐がなく、不思議に思っていたが、下の倒木帯に続く道と赤テープを発見し、納得する。登山口から車の駐車場場所までは近く、唖然とする。途中、満開のタニウツギになぐさめられる。また右手2箇所に小さな湿地帯があった。そうはいえ、何とか目的を達成できたことに満足し、三室山に向かう。


なお、藤無山の由来は、ふるさと兵庫50山によると播磨国風土記に大国主の命と天の日倉が但馬の領有を争って石を投げ合ったとき、石を結ぶ藤蔓を探したが、見つからなかったことに由来するとのことだ



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