今年の紅 葉は本当にすばらしく、昨日も河内長野の延命寺や観心寺を妻と共に観光し、堪能した。
日曜日は、HP「山楽日誌」のAさんにも以前推薦され、近畿百名山・関西百名山にも選ばれていて、有力候補であった学能堂山に出かける(山名は、かつて山中に文殊菩薩像が祀られていたことにちなむという)。メンバーはI夫妻とMさん。4人で出かけるのは、何と7月の北海道以来である。快晴。夜明け前、紀州富士龍門山のシルエットが紀ノ川の向こうに浮かぶ。和歌山側からは富士山の名にはじない。I夫妻とは道の駅紀ノ川万葉の里で待ち合わせるが、珍しくI夫妻が到着していない。携帯電話をかけるが、つながらい。心配していたが、ほどなく到着。昼食の食材を忘れて15分ロスしたとのこと。
天気は予通り良さそうだ。快調に慣れた道を走る。昨日の天気予報で「紅葉を見にいこうよ」などという駄洒落を言っていたが、紅葉も天気もすばらしい。行きでは、大宇陀の道の駅の上の紅葉と、室生寺との分岐のもみじがすばらしかった。

杉平のバス停(三多気の桜の分岐)で、水谷林道の入り口を聞くと、バス停から数十m手前であった。奈良側からは右手。ようやく車一台通れる幅で、HP情報通り、ほどなくダ ートとなる。林道突き当たりに小さい広場があるというので、かなり荒れている箇所もあったが、池田氏の車が4駆のテラノということもあり、ぐんぐん進む。途中、お尻の白いバンビが驚いて駆け上がっていった。もう行き止まりかという地点で下りて確認に進むと、数十mで行き止まりの広場であった。
広場前は路肩が崩れていて慎重を要する(この道は4駆で車高か高くない車は、下の方の路肩に止 めるべき。林道に入りほどないスペースに止めると、5分ほどで左手に登山道もあるとのHPもあった)。
転回し、車を止め、広場(左上の写真)の横の登山道(左上の写真)を登る。手書きではあるが、2個の登山口を示すプレートがあった。ひたすら暗い植林帯の道を登る。枝打ちで分かりにくいところもテープが多いので迷うことはない。30分ぐらい登ると、HPで見ていた学能堂0.8km、杉平2.7km の立派な標識があり、尾根道となる。左に90度曲がる。ここで一本立てる。
ここからは植林だが、ふわふわしているし、傾斜もゆるやかだ。ほどなく、少しの間、雑木林となり、紅葉を楽しむ。すぐに植林帯の鹿よけネットに当たり、左は笹である。途中笹峠というプレートがあった。滑りやすい少し急となった道を登るが、Aさんの登られた96年の頃より切り開かれて上りやすいと思われた。
ほどなくネットを離れ、右手に登 っていくと笹と潅木の道となり、展望が見え出すと、三角点があり、笹が切開かれていた(右上の写真)。三角点は一等と読め、最近「一等三角点の名山と秘境」という本を読んでいて、一等ではなかったはずだが。と首をか しげる(帰って浅尾さんの記録を見ると二等となっており納得する)。ここには、HPにあった「また来てね学能堂山」のプレートもあった。その少し先にも切開きがあり、高見山が見えたのでここで昼食とする。端に雉打ちの跡があったのは残念至極だが(もうちょっと場所を考えて欲しい)。
それにしても快晴の下、大展望、特 に南西に高見山の鋭鋒(左上の写真)、南にどっしりした三峰、西から北に古光山(奥に住塚)、そして兜、鎧、倶留尊山、大洞山(左の写真)が続く。東には高見に劣らない鋭鋒の局ケ岳(右の写真)。北よりには掘坂山と白猪山。局だけが最初ガスがか かっていたが、ほどなく全容を見せた。本当にすばらしい大展望で、これだけの展望は久しぶりだと喜ぶ。
今日は運動より山頂での憩いと決めつけ、発泡酒にめざしで始まり、I氏特製の鯖寿司(美味かった)と熱燗を楽しみ、これまた楽しみなI氏特製のカレーうどんを堪能する。カレーうどんはいつもながら美味かった。そして柿はナイフを忘れたので、I氏がやかんの蓋のエッジで剥くという離れ業を見せてくれた。おまけにI氏は皮ごと食べるというすごいシーンも。2時間近くも遊んでいるとようやく一人が登ってきたので、下山する。
下山途中2人の登山者に着いてきたさかりのついた雄犬には閉口したが、わずか40分で下山し、早々に帰宅する。吉野川右岸沿いにも紅葉がすばらしい箇所があった。
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