GWの天気予報は、1日から5日まで良く、信州も天気が良さそうで、こんなチャンスは何年に1度しかないとも思う。さらにテレビで北穂 高小 屋物語をみて刺激を受けたが、先週も1泊登山をし、またIさんの関西百名山もいよいよ残り3座となったことから、遠出はあきらめ鉢伏山を目指すこととする。先週、駒ノ尾山からは残雪の残る氷ノ山を見たが、雪はどうであろうか。メンバーはI夫妻とMさんといういつものメンバーだ。
昨夜飲み会があり、寝不足の感は否めないが、4時の目覚まし時計が鳴る前に目覚めた。予報通り快晴だ。Iさんへの出発時刻の連絡が不十分であったり、コンビ二で冷たい麺類が売り切れ等のハプニングがあったが、順調に走る。途中、播但道に入った辺りで雲が多くなり、ひやっとしたが、すぐに快晴となった。和田山IC近くのローソンも麺は売り切れで、その後コンビ二もなく、あきらめかけたところ、国道9号から県道87号に入る直前にあり、在庫も十分で、月見とろろそばをGETし、ハッピー気分となる。
国道9号から県道に入り、しばらく走ると、氷ノ山との分岐で、右手のハチ高原への道に入る。別宮には大きなかつらの木があり、その前に残雪を 抱いた氷ノ山の勇姿が横たわる。車を止めて写真に撮る。昨年の山と渓谷社のカレンダーにあった残雪を抱いた雨飾山の写真を思い出す。田植え準備に水を張った田んぼの向こうに氷ノ山がどっしりと屏風のように鎮座している。この景色だけでも来た甲斐があったという思いだ。道沿いは山桜等が満開だ。
スキー用のロッジ等の間を進むと、スキー場に出た。芽吹いた白樺が美しい。さてどこから登るべきかと地元の方々に尋ねると、少し先のスキーパトロールセンター前駐車場に止めるのが良いとのことであった。大きな駐車場で山開きの神事の準備をしていた。センターで簡単なパンフレットをもらい、トイレもすませる。センター内と逆側に2箇所のトイレがあるが、どちらもきれいだ。
駐車場内にある大きな案内標識を見ながら、コースを決める。スキー場を通り、千石平を経由し、高丸近くの稜線に出て、氷ノ山側にある高丸ピストン後、鉢伏山を目指すこととする。標高は既に900m近くあり、楽勝登山である。スキー場から稜線までは、1km、高丸まで0.2km、高丸から鉢伏山まで1.5km、山頂から林道まで0.9km、林道出合からスキー場分岐まで0.8km、そこから駐車場まで1.5km程度だ。合計6kmほどのハイキングとなる。眼前に鉢伏、左手に氷ノ山を何度も見ながら、ゆっくりスキー場を登る。唐松も芽吹きその向 こうに氷ノ山が映える。ひばりが元気にさえずる。
縦走路に出て、高丸を目指すと、元気な母娘の親子が下りて来た。一のぼりの高丸からは、氷ノ山と縦走路が一段とはっきり見え、登行意慾がめばえるが、今日は娘の春香が自宅で一人なので、無理はできない。北側の山にも残雪が残り、南には藤無山や段ケ峰も見える。
風が心地よい中、鉢伏を目指す。急に見えるがさほどでもない。整備された道も雪崩等であろうか、相当痛んでいる。山頂では、暑いので(帰りの国道の気温は26度を指していた)、リフトの陰で食事とする。発泡酒に月見とろろそば、眼前には残雪と新緑の氷ノ山、初夏にふさわしい至極のときである。昼寝でもすれば完璧であったろう。
山頂には、小さな子供を連れた家族連れもたくさん上がってくる。林道側に下る道は、階段で右手の斜面にはショウジョバカマが多数咲いていた。うぐいすが鳴き、タムシバが満開だ(右の写真)。林道には多数の車が止まっていた。林道途中から右手に進みスキー場に出るとたくさんの人がパラグラ イダーの練習をしていた。
駐車場に着くと、山開き行事の係りの人が、「明日は新緑登山大会で多数の人が参加すること、そのための登山道確認に4月30日に氷ノ山に登ると2m近くも積雪があったこと、秋の登山大会は前夜祭で但馬牛の振舞いもあるので、是非来て欲しい」とおっしゃった。確かに強く薦めるだけの価値のある山域だ。
帰りは氷ノ山のとき以来のやぶ温泉につかる。高速道路は播但道と月見山付近で事故渋滞、R26の孝子峠付近も渋滞するというおまけつきで、時間がかかった。ラジオも盛んに各地の渋滞を告げていた。GW真っ盛りである。これで関百は82座、Iさんは98座となり、残すは明神岳と池小屋山。5月下旬に明神平にテント泊し、池小屋山を往復し100名山達成を目指す。
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