銀泉台から白雲岳

 


データ】     

7月24日(土)歩行時間 7時間30分(上り4時間8分+下り3時間22分) 晴れ
3:40セブンイレブン 累計走行距離262q 4:30銀泉台 275q

5:05スタート<標高1490m> <10分> 5:15赤岳登山口 <8分> 5:23見晴台 <27分> 5:50〜55第一花苑 <8分> 6:03〜10ベンチ休憩 <8分> 6:18〜23第二花苑 <10分> 6:33奥の平 <17分> 6:50〜 7:30駒草平 <13分> 7:43雪渓下 <22分> 8:05〜10雪渓上 <13分> 8:23雪渓下 <32分> 8:55〜9:15赤岳山頂<標高2079m> <30分> 9:45小泉岳<標高2158m>  <10分> 9:55分岐 <40分> 10:35〜11:00白雲岳山頂<標高2230m> <22分> 11:22分岐 <12分> 11:34小泉岳 <24分> 11:58 <36分>12:34雪渓下 <34分> 13:08雪渓水 <22分> 13:30駒草平<8分> 13:38奥の平 <7分> 13:45第二花苑 <9分> 13:54第一花苑 <6分> 14:00第一花苑表示 <13分> 14:13見晴台 <3分> 14:16登山口 <6分> 14:22ゴール

14:36出発 累計走行距離290.3q 14:53バスと遭遇 15:06国道273号  累計走行距離305.3q 朝陽亭7F天空露天「朝陽山」2F枯山水を眺める「残月峰」と水墨画の世界「瞑想の湯」 18:04ニコニコレンタカー 累計走行距離389.8q

20:20JAL558便43A 21:45羽田空港 21:55京急快特
22:14春日駅着 23:20寮

メンバー
    単独
   


7月24日(土)


3時に起きて同室者に迷惑をかけないよう、食堂で準備した。アミノ酸3000mgをこの日も飲む。冷やしていたので飲みやすい。

3時40分にセブンイレブンでサンドイッチとよつば牛乳で朝食をとり、銀泉台に向かう。
缶コーヒー(セブンイレブンオリジナルコーヒーは売り切れ)を飲みつつ 国道39号、トンネル手前での分岐から右手の273号を通り、案内標識に従い右折して道道1162号となった。ダートで15qある。最初は川沿いで道幅狭く対向が難しい。林道は一部舗装もしていて三日間では一番走りやすかった。駐車場は余裕で空いていた。

沢水の水場は靴等を洗うブラシもある洗い場も二カ所あり、トイレや登山届を出す事務所も立派だった。

林道建設の名残の道を歩くと、残雪があり、赤岳登山口の大きな標識があった。少しで「見晴台」の表示がある。逆光と霞でくっきりは見えない。林野庁の標識のある第一花苑では ツガザクラとチングルマが群落となっていた。その先にはクリーム色のウコンウツギロードが続く。次の第二花苑では残雪が残り、エゾコザクラ、キバナシャクナゲが咲いていた。

小さな雪渓を登り、少しで奥の平だ。ナナカマドが多く、紅葉の名所であるのもうなづける。奥の平では、チングルマが盛りだった。駒草平では若い女性二人に写真を撮ってもらう。この駒草平のコマクサは規模が大きく名前の通りで、標識のあるところでも多さに感激していたが、その先がはるかに多かった。結局、30分も写真撮りに費やしてしまった。
知らない花があり、調べるとクモマノユキシタだった。


その先には、小さな池塘があり、ワタスゲが涼しげに咲いていた。

緑岳を背景にコマクサの大群落は見応えがあった。


その少し先の大きな雪渓が見えるところで、小さな女の子を背負ったご夫妻に抜かれる。お父さんは、急な雪渓を女の子を背負ったまま、難なく上り、お母さんは左の夏道をすいすい登って行く。

雪渓を登る男性が転倒滑落したが、途中で止まり、無事であった。親子連れにも当たらずに、良かった。左手の夏道沿いにはエゾコザクラがたくさん咲いていた。唯一、ハクサンイチゲがもいていた。

登りきる手前の雪渓で休憩をとった。ここから、赤岳まではなだらかで、エゾツツジやチングルマの花を楽しめた。

赤岳からは、さすが大雪という景観が広がる。ガイドブックには、文人・大町桂月の「富士山に登って、山岳の高さを語れ。大雪山に登っても山岳の大(おおい)さを語れ」を実感する一瞬だとあるが、まさにその通りだ。

赤岳の岩上で写真を撮っていた団体がいたので、真似して撮ってもらう。お返しに四人を撮ると、YAMAPに載っていた。私のことは本州の紳士となっていた(^^)/

体調不良で周回せずに引き返すという若者から、白雲岳までの道の状況を教えてもらう。
小泉岳分岐まで30分歩き、左手の山頂標識まで歩き、再度、分岐に戻り、リュックサックをデポして、ステンレスボトルと貴重品だけ持ち、山頂に向かう。次の分岐までは、わずか10分で、そこから一上りすると、火口原に出た。


ここで、先の親子連れが下山してきたので、聞くと、2歳で「あさひ」ちゃんというとのこと。愛想良く「ばいばい」と手をふってくれた。しかし、右手の雪渓が大崩れしそうで怖い。

さらに大岩のゴロゴロしたルートを慎重に登る。山頂は期待通り、旭岳と後旭岳のゼブラ模様の絶景が見えた。大満足だ。ただ、トムラウシ方面は霞んで見えなかった。YAMAPの記録によると26日月曜日が晴天でくっきり見えたようだが、

小泉岳までの途中で、黄色のキバナシオガマを撮影して、分岐に戻ると、リュックサックは無事にあった。デポした甲斐あって、コースタイムで登れた。ここで、ホステルのおにぎり弁当を食べた。おにぎり弁当はシンプルだが、美味しかった。

下りで若い女性が単独で登ってきた。追い越した男性が、ユーチューバーで、有名だという、「かほなん」ではないかと言っていたが、違ったようだ。
 
一眼レフで撮影する先行の方のところに行くと見事なコマクサだった。

小泉岳分岐で出会った若い男女4人組から、雪渓の溶けた水は飲めると教えられて飲むと実に美味しかった。奥の平では大きなカメラをかまえて、シマリスを狙う人がいた。その瞬間を辛抱強く待つと笑っていた。

第一花苑手前で、間近にシマリスを見た。ニセカウシュペについで二回目だ。愛らしい。

大満足の一日だったが、第一花苑から林道が見えると安堵とともに三日間の疲れが出た。

銀泉台で靴等を洗い、路線バスとどこで出会うか、心配しつつ下ると、運良く対向できる箇所でほっとした。
 
ガスは結局、天塩岳ヒュッテで一度しか使わなかった。有効利用を考えて層雲峡ホステルにガスカートリッジを寄付すると、スタッフから小さなホステルのステッカーをもらう。

朝陽亭は日替わりで温泉が変わるので、今日も入ることにした。第二駐車場に停めるように 言われて向かうと、鹿四頭が草を食べていた。

この日の男性用浴場は、朝陽亭7F天空露天「朝陽山」2F枯山水を眺める「残月峰」と水墨画の世界「瞑想の湯」とのことだった。折角なので欲張って両方、入って楽しんだ。

層雲峡のセブンイレブンで、サイダー、缶コーヒーを買い求めて、空港まで、70qの道を走る。ほとんど信号はなく、18時過ぎにレンタカー隣のガソリンスタンドに着いた。
この日は特売日で、9円引きの146円/l、燃費は17q/lだった。

ダートで車が汚れたことを詫びる。アウディのSUVで空港まで送ってもらった。
 
昨年も食べた鉄板焼きの店「旭人」で、サッポロクラシックとポークチャップで打ち上げとした。「夕張メロンソフト」の幟につられて購入したが、大変美味しかった。北海道の七夕は8月7日とのことで、笹がおいていたので、短冊に記入した。

機内持ち込みザックにナイフが入っていて、再検査となるトラブルをしてがしたが、早めに検査したので事なきを得た。手荷物検査後カードラウンジに入ると満席だった。

20:20旭川発22:05羽田着のJAL558便は、21時55分に空港ロビーに着き、22時14分発の京急線の快特に乗れ、22時20分に寮に着いた。飛行機は3割だった。

四日間を振り返ると、天候にも恵まれ、すべて良い山で選択は大正解だった。白雲岳からトムラウシが見えなかったこととナキウサギに出会えなかったことだけは残念だったが。三座ともそれぞれに特色があり良かったが、銀泉台から白雲岳は、秋にはもちろん、夏ももう一度、登りたい素晴らしいコースだった。

また、パンクしなかったこと、熊に出会わなかったことがありがたかった。三日間歩ける体力が残っていたのは嬉しかったが、コースタイムがせいぜいなのが分かった。
日が経つにつれ、行って良かったと思える山行となった。

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