針ノ木岳 |
【データ】
【メンバー】 |
翌朝は4時半に起床した。雨は降っていない。私は、朝食は前夜のアルファ米の残りに水を入れ、少し炊き、レトルトの親子丼を入れて、雑炊のようにして食べた。![]() ![]() 早朝、晴れ間が少し広がる時間があった。晴れることを願い、針ノ木岳に向かう。団体を追い越し、進むと6時反前に急速に晴れだし、6時20分頃から10分から15分の間、絶景が広がった。針ノ木岳や鳴沢岳はもちろん、爺、鹿島槍、白馬そして雪倉まで見えた。さらに針ノ木岳と鳴沢岳の間に残雪の多い剣も見えた。 ![]() ![]() 針ノ木岳 鳴沢岳 ![]() ![]() 後立山連峰 右から爺ケ岳、鹿島槍、五竜、白馬 ![]() ![]() 爺ケ岳と鹿島槍ケ岳 鹿島槍ケ岳と五竜岳 ![]() ![]() 鹿島槍から白馬 ![]() ![]() 針ノ木と鳴沢の間から剣岳 下ってきた人に聞くと、立山や黒部湖も見えたという。その分、我々は、青空の下、針ノ木岳を撮ることができた。 山頂では団体のガイドさんに二人の写真を撮ってもらう。ここには三等三角点がある。河瀬君の25年前の記憶の山頂からの絶景を期待したが、とうとう雨が降り出したので、下山する。 今が盛りの高山植物を撮りながらの下山だ。ピンクのヤマハハコ、チングルマ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ等種類も多い。先にカメラの人がいるので、聞くと雷鳥がいるという。二羽いたが、なかなか写真を撮るのは難しい。 ![]() ![]() ミヤマダイコンソウ ミヤマアキノキリンソウ ![]() ![]() シナノキンバイ コバイケイソウ ![]() ![]() チングルマ アオノツガザクラ ![]() ![]() 雨の中のテントの片付けは大変だが、エスパースのテントは片付けやすかった。 扇沢への下りは、九十九折は楽勝。しかし、上ってくる若い男女の速さには驚く。扇沢から小屋まで3時間半で到着するスピードだ。山に来る女性は美しくなり、手塚さとみに似た人もいたという河瀬君の観察力にうなづく。水場で場所の確認写真を撮る(左上が湧き出る水。左下が湧水の横の沢、レンゲ沢の次)) ![]() 雪渓で出会ったのは、高齢の方が多かった。天気は悪いのに、人は結構多い。私のアイゼンは、ゴムバンドの4本爪だが、爪の長さも短いので、利きが悪く苦労した。河瀬君の旧式の方が、もう一箇所、横の爪がある上に、爪が大きいのでいいようだ。 紅がらが全てにあるわけでないので、注意してルート選定して、よもやの崩壊がないように下る。雪渓が終わるとほっとした。 大沢小屋にたどり着くと、なかなか美形の親子がコーヒーを飲んでいた。山ガールと元山ガールか?どちらも着ているレインウエアもおしゃれだ。 再度、コーヒーを頼み、小屋のスタッフと雑談する。 ・ 実は、昨日、我々の1時間ほど前に泊まりたがった人を、今からは困ると追い出したこと ・ 夏は針ノ木、冬は沖縄で働き、生活費がいらないので、大手企業のサラリーマンよりお金が貯まること ・ しかし風呂がなく、川で水浴びしていること ・ 今年は案天候で宿泊者が少なく、小屋の主が商売あがったりと嘆いていること ・ それでも大沢小屋にもこの日、10人泊まる予定であること などなど楽しい一時となった。 帰りは雑談しながら、舗装林道歩きをして(距離は長いが、かかる時間は、ほぼ同じ)、最後にトロリーバス路の横に出たところ、ちょうどトロリーバスが通った。扇沢では、感謝デー(左下。もやっているのは湯気)というのをやっていて、氷やたこ焼きのようなものを無料でいただく。天候から、さすがに駐車の車も人も少ない。レストランでのダムカレーというのを割り引いた食券を売っていたので、買い求める。 飲料水の水場には、たわしをおいてくれているので、靴やレインウエアなど汚れたものをきれいにして、レストランに向かう。河瀬君の焼酎と思いのほか美味しかったダムカ ![]() ![]() 帰りの新宿行のバスは、わずか10人で、隣の年輩の方が、前述の大沢小屋を追い出された方で、経験談や山の知識が豊富で話が弾む。特に針ノ木岳山頂からの黒部湖の写真を見せてもらえたのがよかった。 小仏トンネル先頭に25kmの渋滞、抜けるのに132分の情報には参ったが、意外に時間はかからず、首都高速も使ってくれたので、1時間ぐらいの遅れで済んだ。 雨と荷物の重さはきつかったが、花と山頂での天候に恵まれ、何より河瀬君との時間が楽しくいい思い出となった。寮に帰ってからの洗濯は大変だったが。(^^)v |