東床尾山  西床尾山 839m 843m

 


データ】     

2002年9月1日(日)曇   歩行時間2時間50分
5:10中松江 5:30〜35I氏宅 コンビ二 7:22〜27播但連絡道別府P 8:20和田山IC 8:26糸井橋 8:42西床尾山登山口(約220km)

8:55スタート <12分> 9:07かつらまで600m <8分> 9:15〜21糸井の大かつら <11分> 9:32助右衛門大桜 <4分> 9:36衣谷鉱山精錬所跡 <14分> 9:50床嶺の家分岐 <25分> 10:15〜30東床尾山 <3分> 10:33小屋 <10分> 10:43〜46床嶺の家(避難小屋) <34分> 11:20〜52西床尾山 <19分> 12:11沢 <7分> 12:18甌穴 <7分> 12:25らいでんの滝 <4分> 12:29坑道跡 <3分> 12:32精錬所跡 <9分> 12:43西床尾山登山口 計170分

12:50出発 14:00別所P 14:56阪神高速湾岸線住吉浜 15:30泉佐野北IC 16:10 I氏宅 16:40中松江


駐車場
    西床尾山登山口  5台

メンバー
   I氏、M氏
   


関西百名山や近畿百名山のガイドブックやHPで、糸井の大かつらのことを知り、登山よりもその大木を見たいという気持ちが強く、いつものメンバーと出かける。最近は単独行が続き、M氏とは北アルプス以来1ケ月振り、I氏とは北海道遠征以来だ。その間の山行等の話をしながら、走る。


円山川リバーサイドライン(右岸道路)の糸井橋東交差点から糸井川沿いに走る。県道和田山出石線と分かれると、細くなり、一旦ダート道と
なった。右手にある管理棟のPからはかつらまでは2.2kmとの表示がある。不動の滝のすぐ先の小さな滝の出合いに「西床尾山登山口」の表示があり、左手に数台止めれるスペースとベンチもある(左の写真)。ここからかつらまでは1.3km。舗装道を進むと崖の苔から湧き出る水があり美味かった(右の写真)。


先に工事中の峰越林道との分岐があり、かつらまで600mの表示がある。これ以上車で進出しないよう注意書きもある。かつらの手前には、新しい水洗トイレができていた。かつらは想像以上の巨木(左の写真)。高さ35m、枝張り30mである。昭和26年に国の天然記念物に指定されている。朽ちかけた主幹を約80本のひこばえが取り囲み、かつらの木が永い時間をかけてつくった宇宙と表現していたHPがあったが、まさにその通りだ。しばし呆然とみとれ、宇宙空間に浸る。


大かつらの左奥の新しい小橋を渡ったところが東床尾山の登山口で、山頂まで50分、東床尾山から西床尾山は70分の標識がある。この谷にはムカシトンボが住んでいたが、台風の災害復旧で整備し全滅。かつらの大木をムカシトンボが飛ぶ。ロマンあふれる情景なのに残念であるとの記載があるHPにあったのを思
い出す。その新しい堰堤からかつらの大木の全容がを見ることができるとあったのでそうしてみる。


道はいくつも小橋がかけられ、整備されていた。助右衛門の桜を確認し、衣谷鉱山精錬所跡を過ぎ、さらに進む。床尾山近辺には金山が多かったとのことだ。床嶺の家との分岐手前に子鹿が死んでいた。かわいいバンビで痛々しかった。どういう経緯で命を落としたのか不思議であった。まっすぐ谷沿いの道を上れば、東・西床尾山の稜線を結ぶ821m地点の南にあるログハウス、右の小橋を渡り斜面を登れば東床尾山につながる。約30分の尾根道との表示があった。すぐにイワカガミの群落があった。山頂までずっと急登が続くが風か強く涼しい。


山頂はヒペリカシウムが咲き、展望は360度である。東床尾山は出石町・但東町・和田山町の境で一等三角点(右の写真)。 東赤石ケ岳・大江山、西妙見山・蘇武岳、その奥に氷ノ山、南に粟鹿山、北側すぐ下に出石川と市街、高竜寺ケ岳その手前に東里ケ岳が見えるとHPで読み今日は結構見えるが、山座同定は難しい。ビールを一杯飲み、西床尾山を目指す。


数分で作業小屋があった。ござもしかれていて簡易トイレもある。快適な尾根道を進むと、ほどなく西床との分岐の先に床嶺の家というログハウス(左の写真)。入ってみると昨日、中3生が一人で泊まって最後の夏休みの良き思い出になったようだ。快適な従走路には栗の木が多くいがぐりがたくさん落ちていた。最低鞍部には松が多く、西床尾山がよく見えた(右の写真)。雨は降りそうで降らない。風は扇風機のようで汗もかかない。再び西床尾山への上り。ここで朝いっしょに登山口を出発した逆周りのグループに出会う。植林帯の急登はやがてゆるやかになり、西床尾
山山頂。特に明確な標識はない。70分かかると書かれていたが、50分であった。切開きから東床尾山がよく見える。ここでゆっくり昼食。というよりビールを飲む。


植林帯の急坂を下る。2方向に下山ルートがあるので、慎重にらかん口という標識を確認し、左手に下る。20分ほどで出合った沢には急登山頂まで40分、最後の水場の表示があった。甌穴(約5分と書かれていた)、らいでんの滝(約10分と書かれていた)があったが、整備されていない道で今回はパス。坑道跡、精錬所跡を過ぎ、計2回小さな沢を渡渉する。坑道は立入厳禁と書かれていた。


先行する二人がカワセミが飛んだという。見れなくて残念。今回も記録をとっていて私は少し遅れていた。ほどなく自動車が見え、登山口であった。何と登山口をよく見ると、ケースがあり立派な床尾山ガイドマップが置かれていた。出発時に気づかないとは。


これで、近畿百名山、関西百名山ともに59座となった。登山口には3台の京都府ナンバー。管理棟のあるPにはバスも止まっていた。しかし、山中では6人にしか出会わず、静かな山行となった。


相変わらずのりんくうアウトレットの渋滞により泉佐野北ICで下りざるを得なかった以外は渋滞もなく帰宅でき、図書館にも行くことができ、またイチの散歩もしてやることができ親孝行となりラッキーであった。


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