2002年最初の山行は、4月上旬並の気温とのことで、霧氷が期待できず、一方年始の寒波で道路状況が不安で、高見山、桧塚、三峰の3山どこかに行くとして、ともかくR166を走る。新木津トンネルを越えて見えた高見山は、まったく霧氷無し。そのせいか登山口には、本日が山開きだというのに、10台ぐらいの車しかなかった。トイレを借り、Mさんと相談すると、高見山は行きたくないなということで一致。桧塚か三峰を目指す。高見トンネル後の急坂も気になったが、全く凍結もない。そこで木梶トンネル前で、桧塚を目指すことに。
栃谷から加杖坂トンネルを抜け、下り木梶谷林道に入る。昨年の木梶山のとき一度通っているので、細いながらも安心だが、日陰では、残雪があり、凍りとうとう前に進めなくなる。石で氷を砕き、Uターン可能な場所に置く。前回の木梶山のとき使った駐車場までは、どれぐらいか心配したが、数分で千秋橋があり、10分で駐車場に着いた。
しかし、千秋橋付近はアイスバーン状態で歩くのにも苦労したので、我々が車を置いた場所は、正解だった。道は地道となり、25分で立派な造林小屋に着いた。閉鎖され、使えなかった。この辺りも残雪が多く、少し登ると、三重ナンバーの軽自動車が1台止めてあり、マナコ谷の登山口でおなじみのふくろうマークの紀州わらじ会の標識があった。ここで軽アイゼンをつける。しばらくは、細く緊張を要する道であったが、ほどなく、歩きやすい道となる。何度か林道と出合うが、テープがしっかりしている。一箇所直進してしまいそうなところは、わざわざ倒木を置いていた。枝打ちもされ、久しぶりに見るきっちり管理された道を登ると、壊れた小屋があり、更に上り、少し巻くように進むと造林小屋があった。
ここは開放され、1/4囲炉裏のメンバーが撤退し、暖を取ったという薪も用意されていた立派なものだった。ここからは徐々に積雪も多くなり、笹 原手前の若い植林帯に出る直前では、ずぼっと腰近くまで入るような箇所もあった。先行する人が2人いるようで、林道終点からもトレースがあり、助かる。トレースとテープを頼りに進むと、12時40分とうとう笹原に出た。猛烈な風で、すばらしい展望と美しい笹原だが、油断するとよろめく。頂上まで一箇所やせ尾根があり、緊張するがここもトレースが有難い。右手の笹原の向こうに明神岳が美しい。そこを越えると先行者の2人が下りて来て感謝の礼を言う。三重ナンバーの軽自動車の人たちだった。ここは特にいつも風が強いとおっしゃっていた。
稜線に出て、桧塚を目指すが、わかんの跡があり、わかんでないと雪まみれになりそうで、奥峰を目指す。奥峰まではそう潜り込まずたどり着けた。奥の展望のいい箇所まではトレースがなく、三角点で食事とするが、寒くて冷凍鍋やきうどんが溶けない。Mさんのアドバイスで風下の木の陰に変えるが、とうとう鍋をひっくり返し、小屋まで退散することにする。結局熱燗が昼食となった。片付けているとスノーシューをつけた人が一人上がってきて、写真を撮った後、遅い時間だが、明神岳の方に下っていった。我々も数枚撮り、走り降りる。先行したM君が小屋でうどんを温めてくれていて、それを食べると元気になった。林道直前の危険箇所も慎重に下り、無事たどり着いた。いろいろハプニングもあったが、結果OKでいい山行となった。
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