日和田山・物見山

 


データ】     

2014年1月19日(日)晴れ 歩行時間3時間9分 
6:49行徳駅発 大手町・池袋・飯能経由 8:34高麗(こま)駅着
8:44スタート <43分> 9:27〜38金毘羅神社 <7分> 9:45〜50日和田山山頂 <43分> 10:33〜38物見山山頂 <28分> 11:06〜33北向地蔵 <7分> 11:40武蔵横手駅分岐 <22分> 12:02ユカデ <15分> 12:17橋本山 <11分> 12:28吾那神社経由東吾野駅ルート分岐 <6分> 12:34福徳寺 <7分> 12:41東吾野駅ゴール
12:41東吾野駅発 13:55池袋駅 買い物 15:46行徳駅

メンバー
    単独
   


年始に国立文楽劇場で昼の部・夜の部両方楽しみ、特に新口村の段の独特の季節感と吉田蓑助・豊松清十郎人形遣いの競演と阿古屋琴責の段の桐竹勘十郎の人形使いの妙技に酔い、東京では恒例の新宿末広亭二の席のトリの柳家小三治の間に酔いしれ、その他の喬太郎・権太楼・さん喬等にも満足した2014年のスタートだったが、1月中には、登山も一度はと考えていた。

当初は歩いたことのある高尾山から陣馬山を考えたが、やはり新しいところの方が良いと思い、低山日だまりハイク程度の奥武蔵の「日和田山・物見山」ルートを選ぶ。行徳からもアプローチは関東にしてはましで、池袋に出て、西武池袋線と秩父線で、2時間程度だ。今年の冬は寒くて、週末は積雪の可能性もあったので、半分期待もしたが、朝起きると地面は、雨で濡れていた。

年齢なのか眠気なのかシャツの胸に入れていた定期券に気づかず、小一時間足らずも探すのに費やす。マックで朝食を、セブンイレブンで昼食を買い求め、7時前の地下鉄に乗る。乗り換えは、大手町・池袋・練馬・飯能と4回もあったが、つながりがよく、2時間もかからず、登山口の高麗(こま)駅に着いた。高句麗の方が移住したという謂れからだそうだ。西武池袋線からの富士山は素晴らしく思わず、歓声をあげたくなった。定期券もあり、わずか片道700円で来れて有難い。

高麗駅前広場には、高麗神社にちなみ、「天下大将軍」「地下女将軍」と表記された、朝鮮半島の道祖神「将軍標」が建てられている。大変ユニークだ。登山者も多いと思ったが、皆無で拍子抜けする。

















曼珠沙華で有名な観光地でもある巾着田を目指すと、勝海舟の「筆塚」等見どころも多い。
何とも言えないゆったりした雰囲気の流れる地域だ。

橋を渡り、右折し、少し登ると、日和田山の登山口で、1日300円の大きな有料駐車場があり、登山準備をしている人が多かった。このルートは電車に最適だと思うが、車のハイカーの方が多いようだ。

美しい雑木林のルートを登ると、鳥居があり、『男坂』『女坂』と呼ばれる坂道があり、迷わず、きつい岩場だという男坂を選ぶ。最後は確かに鎖もない登り甲斐のある岩場が少しあった。登りきると絶景が待っていた。快晴で霞みもなく、西には真っ白な富士山の上部。大室山、丹沢、大山、そして眼下に巾着田(右上の写真)。新宿副都心、スカイツリーもよく見えた。晴天で、最高の展望だった。次々と人が登って来た。

















ここには、金刀比羅神社の鳥居と社もある。日和田山の山頂は社の右を回り込むように登る。山頂からは、筑波山がよく見えた。立派な宝篋印塔もあった(右上の写真)。

ここからも東武蔵自然遊歩道の整備された道で、山岳マラソンをする者も多い。外人のランナーにも出会った。檜林を進むと車道(物見山分岐)に出合い、右手にNTT無線中継所が見え、ここが高指山だが施設のフェンスに囲まれた山頂は特に見る物がないとのことなので立ち寄らず、車道をてくてく物見山に向かう。

















東屋やトイレが建つ駒高(左上の写真)に出ると幾重にも重なる山並みの先に富士山を望むことができる。ここには一軒、ふじみやという茶屋があり、自販機に缶おしるこも売っていたので買い求める。富士山を見ながらのおしるこは、おつなものである。

すぐに、車道と指導標に従い北向地蔵・物見山方面へと檜並木を進めばベンチが置かれた物見山山頂にでた。山頂は広々としているが樹木が多く期待したほどの展望は望めず、少し先の一等三角点に向かう。三角点の場所は、全く見通しがない。一等ではさすがに珍しいそうだ(右上の写真)。


















北向地蔵へはここから約1.6`の道のりだが堀切風箇所を下った車道出合いだ。山中にも関わらず交通量が多く、何台かバイクも走ってきた。ここでお湯を沸かし、昼食とした。相変わらずの稲荷寿司とカップめんだ。

道路下の指導標は左右に武蔵横手駅を示しておりユガテはどっち?と迷うところだが、手書きで、「ユガテ」とも書いていたので「土山〜五常の滝」方面の指導標に従う。武蔵横手駅へのルートもメジャーのようだが、ガイドブックにある「ユガテは桃源郷」という紹介が気になり、そのルートを選ぶ。ゆるやかに下る道を想像していたら、ちょっとイメージが違ったが、東電の鉄塔の保守路でしっかりしていた。

二度ほどアップダウンをして竹林を抜ければ「美しい山上集落」として有名なユガテにでた。ユガテとは不思議な地名であるが日高市の「高麗駅」の名称でもわかるように渡来人によるという説もある。

文字通り、桃源郷のような雰囲気で、ぽつんと二軒の家と畑があり、みかんやゆずがたくさん実って100円で売っていた。春は花、夏はひまわり畑(右上の写真)など独特の景観をなすようだが、この季節の日だまり雰囲気も捨てがたい。ベンチでハイカーがたくさん休憩していた。季節の良い時に一日気の合う人と酒盛りでもしたいところだなぁとしみじみ思う。写真では上手く表現できないが。

ユガテからは「古道飛脚道」というのを虎秀やまめクラブが復活させていたので、手持ちのガイドブックのルートとは違っていた。この道には、展望が優れた「橋本山」など、見どころも多かった。

橋本山からは、男坂を下っても合流することが後でわかったが、ガイドブックもなく分からなかったので、戻って女坂を進んだ。

最後に、吾那神社分岐でどちらを選ぶか少し悩んだが、福徳寺を選んだのが正解で、福徳寺には重文のお堂があった(左の写真)。この辺りも落ち着いた山村というところだった。

秩父線の30分に1本の電車に間に合うように急ぐとぴったりであった。東京らしい電車登山ということで、池袋の西武百貨店で、最後のバーゲンで買い物をしたが、さすがに登山服装での買い物は場違いであった。店によって冷やかしとみる人と真面目につきあってくれる人が見事に分かれて面白かった(^^)v


  HOMEへ