堀切菖蒲園、葛飾柴又、等々力渓谷

 


データ】     

2020年6月5日&7日晴れ

メンバー
    単独
   


新型コロナウィルスの影響で、月に3日も臨時休業となった一方、東京生活も残りは長くなく、シーズンの催しは大切にしたいと考え、菖蒲の季節なので都内の名所を確認すると、明治神宮や小石川後楽園は見たことがあるが、「堀切菖蒲園」「小岩菖蒲園」「水元公園」は見たことがない。特に「堀切菖蒲園」は気になっていたところだ。

コロナで閉鎖されていないか確認するとやっているようなので、臨休日の金曜日なら人が少なかろうと思い、出かけることにした。ママチャリで上野まで行き、不忍池脇の公営駐輪場に預け、京成線で堀切菖蒲園駅に向かう。平日の各駅停車は一両に数人だった。

堀切菖蒲園駅から、堀切菖蒲園までは、800mほど。道沿いは、昭和の香りがする家が多く、また、たくさんのアジサイが咲き、十分なプロムナードとなった。わざわざ霧吹きで水滴を付けて写真を撮るアマチュアカメラマンがいた。

堀切植物園は、平成30年にリニューアルしたとのことで、トイレやあずまやも非常に美しい。規模は想像よりは小さいが、手入れ良く非常に美しい。区画ごとに前列の全てに花名の紹介札もある。

区画ごとに株分け一年目、二年目等となっており、確かに株の大きさが違い、花の数も違う。コロナの影響と平日でもあり、人数は非常に少ないが、それでも、ソーシャルディスタンスを保つために、鑑賞者の立ち位置マークもある。


菖蒲はちょうど満開のようだ。薄紫色の「亀の井」と紫色の「江戸紫」が特に気に入った。この菖蒲園のロケーションは、荒川の堤防に近く、高速道路が視野に入るのが残念だ。また、隣接するマンションの住人はベランダから園が一望できラッキーだ。さらに幼児向けの遊具もあるのは驚きだ。パンフレットやしおりもあるのに、これで無料。葛飾区も金持ちだ。


園内を二周まわり、名残惜しいが、堀切親水公園に向かう。水門の道を通り、堤防に出る。霞んではっきりは見えないが、荒川の向こうにスカイツリーが見える。親水公園は特に何があるわけではないが、小さい菖蒲田があり、スカイツリーが背景となる写真が撮れた。

帰路は堀切菖蒲園横の道を通り、駅に向かう。次は、「小岩菖蒲園」だ。駅は「京成小岩」でなく、江戸川だった。駅を出て、すぐに江戸川の堤防があり、その近くに菖蒲園があった。広大な河原にあるので、広さは堀切より広いのかもしれないが、そうは見えない。花名表示もなく、花の種類・見栄えも数段、劣る。しかし、よしずのかかるベンチに座るとこれはこれで心地よい。京成電車が走るのや蝶が舞うのを見て、孫なら、こちらの方が喜ぶか?と思う。

最後は水元公園でしめるかとも思い、一部閉園の状況を電話で問い合わせる。柴又の帝釈天を訪れて、余力があれば訪問することとする。

金町線に乗り換え、一駅目の柴又駅でおりる。新しく「さくら像」もできていたが、倍賞千恵子さんの面影はあまりない。

参道も人はほとんどいない。帝釈天も参詣客は皆無に近く、しずまりかえっていた。お願い事が多いのでお賽銭をはずむ。


参詣後、江戸川河原の柴又公園に向かう。山本亭を通り、堤防に出ると、グランドで新体操の女性の演技をカメラ撮りしていた。

折角なので新しい「寅さん記念館」と「山田洋次ミュージアム」に立ち寄る。寅さんは全編複数回観ているので目新しさはないが、セットや鉄道シーンは飽きない。男性スタッフは一日何回もOKなので、良かったら再入場をと勧める。

帰路は気になっていた「高木屋老舗」のおだんごを食する。以前、義母や家内と入った「とらや」と違い、格段に美味しかった。それを家内に報告する。

この日は気温がぐんぐん上がり、流石に水元公園に行く気力もなく、上野に戻り、「王将」で遅い昼食をとった。

夕刻、クリーニング屋の帰り、財布を落とし、大変な目にあった。警視庁の統計では、財布の戻る確率は60%、現金の戻る確率は60%。結局、翌朝、現金だけ抜き取られて見つかった。

財布遺失のことで落ち込んでいたが、日曜日に以前から、NHKで放送され、気になっていた「等々力渓谷」に出かけた。

後楽園駅から南北線と東急線で一時間足らずだ。駅は小さいが、駅前のトイレもリニューアルされていて、成城石井もある。世田谷区らしさか。

渓谷入口は、すぐ。入口近くに渓谷との温度差が分かるよう電子表示があった。ゴルフ橋は改修中だった。渓谷の水は期待ほど綺麗ではない。わずか1qほどの遊歩道をひっきりなしに散歩者が通る。

横穴古墳や滝とは言えない「不動滝」、「等々力不動尊」をのんびりめぐる。横穴古墳は暗くて中が見えず、説明版で内容を知る。その先の環八の玉沢橋に出ると喧騒との対比が面白い。少し先の左手の階段を上がると日本庭園と書院があった。小さなミカン畑や芝生が印象的だった。矢沢橋でUターンして、玉川野毛町公園に向かう。昭和の建物をリニューアルしてクラシックカーと共に暮らす家が目についた。この辺りは高台のようで、遠くに、武蔵小杉のタワーマンション群が目についた。

玉川野毛町公園前は、再開発のためか広大な土地が覆われていた。公園内には野毛大塚古墳があり、周回してみた。

駅に戻り、当初、考えていた「田園調布」散策は、来ている服装があまりにラフなのと、熱中症になりそうな気温なので、とりやめて、赤羽の洋食「いしだ」で昼食をとることにした。弟に電話すると、夫婦で合流してくれるという。

洋食店「いしだ」は、席数を減らして営業していたので、外で少し待って入った。私はナポリタンととんかつの「いしだスペシャル」と瓶ビール、弟は、とんかつ定食、弟の奥さんは、ナポリタンとサラダを頼む。汗をかいた後のビールはうまい。


弟の塾も昨日から通常授業がはじまったとのことだ。久しぶりの再会に話が弾む。いしだ「」のマスターも休み過ぎてかえって疲れたとおっしゃっていた。私たちがランチ時間の最後の客になった。折角なので、ご夫妻と記念写真をとったら良かったと悔やむ(この年、ご主人は急逝され、「いしだ」は閉店となった。心からご冥福をお祈り申し上げる)。

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