武尊山 |
【データ】
【メンバー】 |
前夜18時に寝た。さすがに、そんな時間に寝ると19時、20時と小刻みに起きてしまう。3時には起きて、行動開始となり、4時30分にはK君との待ち合わせの湯沢ICに着いた。 K君は、池袋発の深夜バスで、最寄りの湯沢ICまで来ていて、バス停の待合所で寝ていた。ほとんど寝ていないと思われるK君に何とか携帯がつながり、PICK UPしてUターンして、水上ICに向かう。武尊神社林道終点の駐車場スペースが狭く心配され、早く出発することになったのだ。K君は前夜二次会まであったようで、二日酔いと寝不足でさすがに、いつもほどの元気はない。いびきがひどくで隣席の叔父さんに叱られたそうだ。水上IC近くので、セブンイレブンで、朝食のサンドイッチを買い出し、武尊山登山口の武尊神社奥の林道終点に向かう。 藤原湖を越え、武尊神社からはダートとなり、慎重に走る。2台の車が止まっている個所が、駐車場のようだ。情報では、15台可能となっていたが、下山して確認すると7台駐車がせいぜいのスペースだった。 先行者のご夫婦が後続が来たのでほっとしていた。天気は午後から回復とのことだが、まだ、どんよりしているので、剣ケ峰には向かわず、沖武尊のピストンを目指す。何と、今日もS君は体調不良で車に留まると言う。昨夜の胃薬も効かなかったのか。残念だ。K君も山シャツ忘れやベルト忘れを嘆く。酒は罪作りである。 林道は、やはり駐車場所から少しで荒れていて、ハイエースでは無理だと思われ、奥には駐車場所もなかった。止めた場所は正解であった。 林道を15分余り歩くと、剣ケ峰との分岐で、左折して、山道となる。小さな沢を二つ渡り、ブナの大木や二つのブナが合わさったような木が多いなぁとか思いつつ、歩く。早くもI氏は先行し、K君は、二日酔いと寝不足で遅れる。三者三様のペースだ。 急登を喘ぎながら我慢して登ると、分岐から1時間ほどで、上の原登山口との分岐の稜線に出た。ここからはしばらく平坦な道が続く。針葉樹も大木が多く美しい。手小屋沢避難小屋分岐では、10mほど下に、簡易な小屋が見えた。 ![]() ![]() 8時半から、いよいよ本コースの核心部の鎖場の難所がはじまった。最初は、はしごの後、鎖に移る(鎖は真新しいがっしりしたものだ。左上の写真)。次は梯子から右に岩伝いに登り、鎖を頼りに登る(右上の写真)。そして、ロープ場、これで終わりかと思ったが、10mほどの鎖場(左下の写真。垂直に近いので鎖と足・手がかりを確認して慎重に登った)、そして、はしごと鎖が続く(幹瀬下の写真。梯子の後を慎重に登る)。岩は濡れ、スリップ注意の上、手袋をしていても冷たくて痛いぐらいだ。手がかり足がかりは、豊富だが、スリップに注意が必 ![]() ![]() Iさんが最終個所で待っていてくれ、K君も追いついた。流石だ。ここで終わりと思ったが、山頂までシャクナゲやナナカマドの道が続く。ガスで見えないので、まだかという感じだった。 ようやく一等三角点のある沖武尊にたどりついた。立派な展望盤があるが、今日は何も見えない。K君は前回は、武尊スキー場から登ったので、今回は歯ごたえが大きいとの感想だった。後続のご夫妻が着いたので、写真を撮っていただき、寒いので、早々に食事をとり、武尊スキー場側からの登山者が着いたのを機に、下山する。当初は、下山時の鎖場でのスリップを嫌い、前回同様、剣ケ峰に回ることを、Iさんは考えられたが、1時間近く余計にかかることを申し上げると、ピストンにしようということになった。 ![]() ![]() 鎖場では上りの人に何組か出あったが、慎重に下り、事故なく、下ることができた。こういう場合、往復は一回経験しているので、手掛かり足掛かりも分かるし、単独でないのが心強い。片道3.7q、標高差も昨日とさほどかからないが、鎖場等で、神経を使い、さすがに疲れる登山となった。 ![]() ![]() 下山するにつれて、青空も見え出し、明日の登山が楽しみとなった。途中、珍しくちんたら下り、Iさんが、ドコモだけみたいなきのこを見つけ、「きのこ地蔵」と名付けたり(右上の写真)、ブナのこぶに、「アンパンマン逆さづり」とか、「げげげのきたろう」とか名付けて楽しみながら下る。駐車場に戻ると、S君がすっかり元気になっていたので皆で喜ぶ。武尊神社の前で武尊山の雄姿を見ることができた。巻機山登山口の清水集落まで、S君が運転してくれた。 ![]() ![]() 清水には5件の民宿があるようだが、山の宿「雲天」が一番大きそうだ。他もよく流行っているのか新しい。雲天は庄屋の家を移築したともいうが、大変立派な建物だった。14時半には着いたので、早速、ゴルフ観戦をしつつ、またまた宴会が始まった。Iさんに、雲天は、八海山が飲み放題らしいから、我慢してと申し上げるが、私が持参の芋焼酎を気に入ってくださり、とまらない。(^^)v ![]() ![]() しかし、ちょうど入浴準備ができたので、皆で入る。男女一気に給湯すべく、ボイラ能力が足りないのか、蛇口の湯がぬるいのと、浴槽の陰毛残りをIさんが見つけ、掃除不十分と話題となったが、気にするほどのことでもなく、一番風呂は気持ちがいい(この頃、石川遼君のホールインワンがテレビで放映されていた時間)。 皆少し眠ってしまって、18時に起き、食堂に向かう。雲天の女将さんは、70歳半ばとのことたが、有名女将で、実にユニークな方だった。 料理は、山菜や煮物の大皿料理が二つ、岩魚の塩焼き、外人に教わったというガーリック炒めの根曲がり竹等の山菜料理、きのこ汁であった。八海山はボーンと一升瓶を与えられた。K君はがんがんやるが、S君は自重し、Iさんも夕刻飲み過ぎて自重されている。 やはり米所で、こしひかりは輝くように美味しく、Iさんは3杯もおかわりした。天井の高い独特の建物といい、雰囲気があったが、「女将は、こんなにお客の多い日はない、おもてなしが十分でなく済まない。民主党になってから不況だったが」などと話していた。嫁に来て50年、この建物をたてて20年、山の生活は、苦労だらけで助け合うしかないと言いながらも、今は幸せそうだった。 「朝食は、おにぎりとしたので、酒代込で一人8000円でいい」との、どんぶり勘定も女将ならではだ。囲炉裏のある大部屋でのご主人との酒盛りを勧められたが(山屋が愛するはずである)、明日朝は、4時半起きの長丁場なので、誠に残念だが、部屋に退散し、床に入る。亀田大樹のボクシングがやっていたが、私は、20時には夢の中となった。 |