法師山 1120m |
【データ】
【駐車場】 |
昨年末希望し、道路の工事通行止めにより行けなかった法師山へのリベンジであり、大塔山への縦走を試みることとする。インターネット情報でも余り情報は無く、地形図にも記されておらず不安だが、若い二人と共になので、何とかなるだろうと出かける。絶好の天気で、最高の季節である。アプローチ、コースともに時間がかかるので、いつもより早めに出る。I君が寝不足とのことで、大半を運転することになった。県道18、R424、県道198と快適に飛ばし、R311、県道219を走り、安川渓谷への道に入る。案内もあり、迷うことなく、宗小屋橋に着いた。そこは、三叉路となっており、右にダートの林道がある。情報によると、林道に入りすぐのところに登山口があるというので、偵察に行ってもらうと確認できたとの話なので、県道沿いの少し広くなったダートに止め、準備をする。 林道を50mも進むと、右手に大きな岩があり、左に紀州わらじの会の法師山登山口の標識があった。岩をまわり込むと、情報通り、吊り橋がかかっていた。情報の踏み抜き跡こそなかったものの、結構揺れてこわごわ渡る。若い二人は楽しそうである。登山道は思ったより整備されていて、そう急登でもない。植林帯を抜けると、右手に大塔山らしき山が見え、後ほど目指す尾根道も見える。30分も登ると、石楠花が多くなり、蕾も膨らみかけ、満開の木もあり、絶好の時期に来たものだと喜ぶ。アケボノツツジは散り、登山道を花でうずめていて、残念であったが、さほど経たない間に満開の花々に出会うこととなる。休憩場所からも、果無山脈等山又山で紀州の奥地に来た感慨がある。植林帯と自然林を交互に進むと、 法師山を目指すと、満開のアケボノツツジのプロムナードで、ミツバツツジやシロヤシオも混じり、感激する。それを楽しんでいるうちに、ひょっこり頂上に出てしまい、びっくりする。情報通り、360度の展望で大満足である。 大きな反射板も一段下に作られているのがいい。目指す大塔山と縦走路、百間山からの縦走路、半作嶺や三つ森山等近くの山々だけでなく、一体いくつの山が見えているのだろうという感じである。山頂付近にもアケボノツツジが満開で虫がぶんぶん飛んでいる。たらみの冷えたみかんゼリーを食べ英気を養う。縦走路がみつかっていないのを不安に感じながら、先が 案の定、狙い通り、小広くなっていたところから、よく見ると稜線伝いにテープがあった。テープは真新しく、豊富である。少し行くとアケボノツツジとシロヤシオが仲良く満開の木があり、ぶなの新緑とともに初夏を満喫する。更に進むと法師山の山頂が見え、一角がピンクに染まっているのがはっきり分かる。98年の台風のつめ跡が随所に見られたが、994mと思われるピーク前後には、ギンリョウソウがたくさん見られた。更に進むと右手が伐採され、展望が開けた。風がさわやかで昼寝でもしたいところであった。しかしそこからが背丈ほどの笹に悩まされ、ネット情報では、西の峰?で迷うというところで迷い、苦労した。前段の藪こぎで今後も藪こぎがあるものと藪に突入していったが、そうではなかった。結構、テープがあり、境界杭やペンキがあるが、気をつけていないと迷う。標識は古いもので和歌山高専VW部が作成した「←大塔山 法師山→」というのが2カ所にあった。 その後も905m峰の登山口との分岐は、まだかと期待しいくつかのピークを越え進むが、なかなかであり、垂直に近い急登や下りがあり、ひやひや 下りも急であったが、分岐には赤テープがあり、一箇所以外は下から来ても迷わないと思う。要は一直線に上るのが正解である。ようやく下りおりた沢は砂防ダムがあったが、水がすばらしく、飲んでみると冷たくうまかった。林道は左がガレ、右が広くなった沢との出合いで、登山口標識が二つあった。更に林道を下ると、10分ほどで、左の防火水槽入り口の標識に赤黄のテープが巻かれ、野竹法師と大塔山の登山口と書かれていた。ここは、山と渓谷のアルペンガイドにロープが必要だと書かれたギャップのある一の森への尾根ルートである。疲れきってもどり、安川渓谷を見物し、乙女の湯に向かう。安川渓谷は、水清く、歓声をあげたくなる風景だった。乙女の湯は露天風呂はないが、300円と安く、空いていてよかった。先週走れガリバーくんでやっていた羽賀研二や間寛平の写真が飾ってあった。道路も大峰や台高と違い、混むところもないので、行きとさほど変わらず帰り着いた。充実感たっぷりの一日であった。
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