橿原市今井町

 


データ】     

2018年5月12日〜13日 

メンバー
    家内
   


竹富島で伝統的建造物群保存地区に泊まる心地よさを覚えてしまい、橿原市の補助券が手に入ったこともあり、今井町に泊まることにした。

この日は、香港に住む長女のマンションの風通しと郵便物の整理のため立ち寄り、再び、高速に乗り、天保山の海遊館前の大阪文化館に「中島潔展」を観に出かけた。阪神高速も渋滞していないと、実に便利で早い。















中島潔展は、思ったよりは好きな絵は多くなく、「赤いマフラー」と「秋の音色」ぐらいだった。天気が良く、海遊館前のじんべえざめのこいのぼりが気持ちよく泳いでいた。風月のお好み焼きはそれほどでもなかった。

今井町へも阪神高速を使い、阪和道、南阪奈道と乗り継ぐと、1時間もかからずに着いた。泊まる宿は町家を使った「嘉雲亭」。「嘉」は、ご主人のお名前「杉村嘉苦」と東大寺看守の「雲無心」という言葉からだと知った。



















電話で駐車位置を問うと、わざわざ自転車で迎えに来てくれた。「嘉雲亭」は、今井町でも絵になる通りの本町筋にある。入口から入ると、素晴らしい演出で迎えてくれる。寝間となる二階へは箱階段で上がる。
 
折角なので、早速、散策に出かけた。喜多古美術に入ると、女主人が奥の間に通してくれ、見事な屏風や古信楽の壺を見せてくれた。





























































家内のために、夕食時間は近いが、「さとう」という店(上の写真)でコーヒータイムとした。好きなカップが選べて、サイフォンで出てくる。家内は大倉陶苑の器を選んだ。ここの奥さんは魚沼が故郷だという。後で知るが、「嘉雲亭」の主人たちがNPOで、移住を手助けしているという。

今西家まで歩き、フレンチのTAMAやCAFEの「古伊」などもちらみした。「古伊」には、着物姿の美しい女性がいた。

夕食は「粋庵」という居酒屋。酒は主人のお勧めの吉野の弓弦葉という純米吟醸無濾過生原酒と御所の篠峰純米吟醸八反を飲んだ。肴は、鮎塩焼き、大和地鶏塩焼き、アスパラベーコン、小松菜、水ナス、出し巻、仕上げは天ぷら蕎麦を食べた。飲めない家内には悪いが、良い居酒屋で、楽しめた。
 
貴襟の夜道は何とも言えない情緒あふれる雰囲気だった。電線が埋められ、ガス灯風の明かりが詩情を高める。特に旧米谷家の辺りが怖いくらいの静けさが良かった。三味線や胡弓の音でも聞こえれば、どうだろうか?今宵は無音が似合う気もするが。




















































































入浴後はすぐに寝てしまい、折角泊まったなので、早朝、しらみつぶしに歩いてみようと思い6時半から8時まで散歩した。夜の静けさほどではないが、早朝の雰囲気も良い。雨が降る気配が落ち着きを高めていたかもしれない。



























パンとドリップ珈琲とスープとリンゴの朝食後、ご主人が語ってくれた話では、この町の伝統的建物保存群指定には賛否両論があったという。結局、土産物屋などほとんどない形で、維持され、他とは一線を画す落ち着きがあるという。しかし、団体の観光客は何もないねえと言うという。私はこのような残し方こそ認定にふさわしいと思うが、どうだろうか?






























私が気に入った箇所は、北から山尾家から旧上田家にかけて、上田家辺り、旧米谷家と音村家の7通り、高木家と河合家、本町筋、御堂筋、豊田家と今西家辺りだ。















それにしても稱念寺(右上の写真)の改修の規模の大きさには驚いた。完成後、再訪したいものだ。朝食後、家内を案内して今井町まちなみ交流センター(左上の写真)でビデオ鑑賞後、再散策して雨足が強くなったのを機に今井町を去った。この日あった「着物でジャズ」も決行されたとのことだった。

























帰路、大和郡山のフジエダハウスでランチをとった。人気店だけあって、パンは美味しかった。 
(上の写真は今西家)

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