岩手山 2038.2m |
【データ】
【駐車場】 |
夜にも何台かの車が着いた。眠ったのか眠れなかったのか朦朧としながらも8時間近くは眠ったことにな 再度の大きな「登山口」の標識や登山届の提出箱、案内板があった。すぐに「くまに注意」の表示があり、ぎくりとする。重い足取りで進むが、すぐに先行グループに追いつく。右が 結構歩いたなと思ったのに、新旧道が合流した地点は、まだ一合目だった。いつも思うが、合目とは何を基準にして 旧道の三合目には古いベンチもあった。クルマユリとこの標高でのチングルマににこりとしたが、このルート選択は失敗だった。展望だけはいいものの、ガレ場の急登で、風と暑さに悩まされ、喘ぎながら上る。ルートファインディングも面倒だ。今回は、何度も、「何故こんな辛いことを好き好んでするのか」との自問自答を繰り返す。 合目毎に水分を取りつつがんばる。前日コンビニで買った、凍ったジュースと鬼又清水でようやく生き返る感じだ。食欲はなく、朝からKITCUT2枚だけだ。五合目では、新道から小さな子供連れが来たのには驚いた。 ここから一旦潅木帯に入ると、ミヤマシシウドが咲いていたが、再びガレ場となった。六合目までの間に、日焼けよけの秘密兵器の首を覆う切れがなくなっていた。 南西に平たい山が雲の上に見えるが、何だろう。うぐいすの声だけが励みだ。しばらくすると、前方に鉢伏上の山頂が見え、七合目が近づいたことを知る。 七合目からは楽園の散歩道 この近辺はミヤマシシウドの大群落だ。青空に山頂が浮かび上がる。不動平避難小屋までの道はお花畑だ。シシウド、ヨツバシオガマ、トウゲブキが多い。不動平からは一気の上りだ。ざれて登りにくい。火口外周に出ると、展望はすこぶるよく、また、近々まで登山禁止だった火口の異様な風景が広がる。 時計回りに進むと、何mかおきに、地蔵がたっている。信仰の山だ。雲海に山々が浮かび、鳥海山の雄姿が特にすばらしい(左下の写真)。薬師岳山頂からは、東北の名山がほとんど見渡せた。近くの八幡平や秋田駒ケ岳、形の良い森吉山、さらに特に先月登った岩木山や八甲田山まで見えたのが感激的だ。しかし、目はどうしてもあこがれの鳥海山に行く。山に登る理由は、やはりこの大展望が大きな理由であろう。 眼下に平野が見えるだけに携帯電話も通じたので妻に電話する。風が強く聞き取りにくいようだ。一等三角点を写真に撮り、下ると、何と、こまくさがいくつか咲いている。焼走コースには大群落があるとのことだ。 下 鬼又清水でのどを潤し、顔を洗い生き返る。駐車場にはなんと百台もの車がある。温泉は網張温泉を目指すが、途中相の沢温泉お山の湯というのがあったので、そこにする。半露天風呂もあり、いい施設だ。昼寝ができるスペースも広く、ゆっくりできればよかったのだが、飛行機を早めたいので、昼食をとり、早々に空港に向かう。 CRJは伊丹近くで大変揺れたが、無事到着する。日本百名山も67座と約2/3登ったことになる。今回のおみやげは、かゆみのとれないあぶに刺された数箇所である。
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