常念岳 2857m

 


データ】     

2001年9月22日(土) 雨後晴れ時々曇り 歩行時間  時間23分(263分)
月23日(日) 快晴 歩行時間4時間23分

   

月21日(金)

20:00自宅 20:34Iさん宅発 コンビ二 21:05泉南IC 21:54天理2:58〜3:09御在所SA 0:40恵那峡SA 2:04豊科IC 3:06登山口無料駐車場(池田氏宅から457km)<仮眠 朝食>

月22日(土)
6:46スタート <25分> 7:11〜37ヒエ平登山口 <8分> 7:49山の神(常念小屋まで5.2km、林道まで0.5km、穂高駅まで15kmの表示) <16分> 8:05〜10休憩 <20分> 8:30〜40休憩(沢1523m) <7分> 8:47(常念小屋まで3.6km3時間30分、林道まで0.5km1時間 の標識) <20分> 9:07(常念小屋まで2.9km) <26分> 9:33〜43休憩(沢1804m) <30分> 10:13〜20休憩(沢1954m) <8分>10:28(常念小屋まで1.4km) <32分> 14:00〜10休憩(2671m) <35分> 10:45〜11:04休憩(最後の水場 常念小屋まで1.0km)<16分> 11:20〜28休憩 <15分> 11:43第3ベンチ 11:50〜55シャッターチャンス待ち <5分> 12:00常念乗越 18:00就寝

月23日(日)

3:50起床 4:37スタート <45分> 5:22〜40日の出撮影(八合目) <17分> 5:57〜6:45常念岳山頂 <45分> 7:30〜9:15朝食、テント撤収、スタート<25分> 9:50〜55最後の水場 <35分> 10:30〜40休憩 <20分> 11:00(林道で2.8km) <18分> 11:18 (林道で2.1km)<22分> 11:40〜45休憩 <9分> 11:54山の神 <10分> 12:04〜10ヒエ平登山口 <17分> 12:27駐車場 <6分> 13:00穂高温泉健康館着 14:23そばの里穂高発 14:43豊科IC 15:26〜35駒ヶ根SA 16:46春日井IC 17:17東名阪 18:00亀山IC 19:20天理20:10〜15岸和田SA 20:50Iさん宅 21:10自宅


 【駐車場
  ヒエ平駐車場(無料、多数)

 【温泉
   穂高温泉健康館(400円)

 【メンバー
   I夫妻、Mさん
   


ゴールデンウィークに天候悪化のために蝶から常念への縦走を果たせなかったので、再度の挑戦となる。大陸からの高気圧に覆われ晴れるという予報を信じ、雨の中を出発する。快適に走り、豊科ICに到着したが、豊科ICを出てすぐに左折すべきを直進してしまい、戻る。コンビ二で買出し、地図を頼りに走るが、分かりにくい。ようやく常念登山口の標識を見つけ、安堵するが、その先も迷うところがあり、更にガスと雨で道が見えず、苦労する。駐車場はすでに満車で少し戻り先行車に続き、路肩に駐車する。仮眠をとるが寒い。2時間ほど眠ったが外は雨。天気予報を信じ朝食をとりながら回復を待つ。

気にならないほどの雨となったところで出発する。タクシーが頻繁に走って行く。ヒエ平までは舗装工事中でぬかるんでいてタクシーにはねを飛ばされないよう気を使う。ヒエ平登山口に着いたところで、雨足が強くなったので、トイレ休憩ということで回復を待つ。途中ザックが倒れ、土ぼこりがたくさんつき往生するが、Iさんの奥さんが貸してくれた化学ぞうきんで事なきを得る。水で簡単に落ち何回も使えるすぐれものであった。その間にも、次々とタクシーが到着する。本当に人気の山の人気のコースだ。

まだ少し小雨が残っているが、雨具をつけずに出発する。濡れた木の橋を慎重に渡り、ほどなく山の神を通過する。針葉樹のゆるやかな道を進むと適当に沢に出会うので、休憩を多めに入れ、ゆっくり登る。空には青空が見え始め、予報通り快晴かと期待したが、その後ガスに包まれる。まだトリカブトやシシウド、アキノキリンソウ等名残の花々が咲いていた。

沢を離れ、急登を登り最後の水場を過ぎてしまったのかなと思った頃、再度沢に出会い、たくさんの人が休憩していた。最後の水場は冷たい水だ。いよいよ最後の胸突き八丁だが、小屋の水は有料なのでIさんが満タンにしていこうというので、頑張ることとする。ザックがずっしりと重い。休憩中急にガスが切れ青空が広がりダケカンバが美しい。胸突き八丁はガイドブック通り適当にベンチがあるが、第2ベンチは見落とす。

残りの距離を表わす標識に励まされると乗越の標識が見え紅葉が始まった常念が美しい。ガスが途切れ美しいのでカメラを取り出そうとするとすぐに再びガスの中に姿を消してしまった。槍ヶ岳見たさに乗越に急ぐとガスにまかれる寸前の北穂高から槍ヶ岳が見えた。カメラにおさめるとほどなくガスの中に消えた。

既に10張り近く張られテント場の残りは少なく、斜面地となってしまった。後で知ることになるが横通岳よりに30張りぐらい張れるテント場があり、トイレの遠さを厭わなければそちらの方が平坦であった。小屋で手続きをすると100円のトイレ代を含めて600円だったが、水は1リットル100円で買う必要があった。横通岳の湧き水をポンプアップしているとのことでおいしかった。カップヌードルと稲荷寿司の昼食をとりテントをたてるとすることもないので、早、宴会となった。父からもらった「山崎」は値段だけのことがあり、うまかった。

次々と到着し、テント客も多いが、ここしかないと思っているので隣にいいテント場があることを教えてあげる。結局両方合わせて50張りぐらいになっていた。小屋も1帖に2人書いていたが、それではきかないと思う。時間があるので横通岳方面に行くと、意外にも再度樹林帯となった。森林限界がかなり高いようだ。ナナカマドはまだ色づき始めたばかりで1週間はかかりそうだ。30分ぐらい歩いたところで森林限界となったが、ガスで展望もないので引き返す。ガスだからこそかギーギーという雷鳥の鳴き声が聞こえる。

15時頃からビール(500円/本)で乾杯し、鍋の夕食となり、16時には早寝床につく。15時の気温は7度であった。「眠った後、晴れたりして」と松村さんに話していると外でガスが切れたという声が。見る見るガスが切れ、すべての景色が見えた。ガスが下がり快晴の下に槍、北穂、常念、横通、東天井が見える。穂高方面にはブロッケンも見えた。逆光だが、カメラを持ち出し、写真に納める。小屋からもたくさんの人が出てきており、食事の時間がきている事を小屋の人が大声で知らせるが皆はなかなか戻らない。夕焼けはどれくらいかと期待したが、赤くはならなかった。満足して床につく。

周りの話し声を子守唄に寝るが、寒さと斜面の滑りですぐに目覚め、使い捨てカイロも足の裏まで総動員する。12時頃、トイレで外に出ると満点の星空でオリオン座も見える。テントの中と気温は変わらない。ゴアウインドストッパー付のフリースを着込んで寝ると少し眠れた。ただ、ずれ落ち膝が折れると1時間ぐらいで目覚めてしまう。

Iさんの提案で朝食前に御来光目指して頂上を目指す。メロンパンを一つ食べ、ヘッドランプをつけ頂上を目指す。既に何名か相当上の方まで上っている。槍ヶ岳山荘と北穂高小屋の明かりも見える。足元に気をつけながら登ると、既に東の浅間山の方は黎明である。どんどん明るさが増し、ちょうど八合目で御来光となった。浅間山の左手から雲海の上に顔を出した。残念ながら槍ヶ岳のモルゲンロートはそう赤くならなかった。八合目からは少し傾斜がゆるくなり、登りきると富士山が見え感動する。しかし山頂は狭いので新しい祠の前で記念撮影した後、穂高側の広い箇所に下り、真をとる。

右から鹿島槍、白馬、針ノ木、手前に燕、大天井、剣、立山、野口五郎、鷲羽、三俣蓮華、槍、穂高、キレットの間に白山、乗鞍、御岳、中央アルプス、手前に蝶ヶ岳への稜線、南アルプス、富士山、八ヶ岳、浅間、戸隠、頚城山塊とすべての山々が見える。雷鳥の鳴き声も聞こえる。ただ続々と人も到着し手狭である。主要な山々をカメラにおさめ、山頂の山名表示盤で山座同定をして下山にかかる。軽快に下りれるが、登る人が多く、渋滞である。途中、テント泊の両親に連れられた6歳の女の子にも出会う。キティちゃんのリュックがかわいい。先行しているIさん夫妻やMさんの姿も見える。

テント場に到着すると鍋の残りを使ったワンタン麺ができつつあった。Iさんの料理に感謝し、おいしくいただく。快晴の槍と北穂を眺めながら贅沢な朝食だ。Mさんの300ミリのレンズを借り、槍と北穂の最後の写真を撮り、下山にかかる。上りの人も多い。笠原沢出合いからは、色づきかけた常念が青空の下に美しい。思わずシャッターを切る。そこからは、ヒエ平の登山口まで飛ばす。ヒエ平から駐車場までは、路肩のおよそ停められるところ全てに駐車されていた。大変な数だが、関西方面の車は少なかった。

温泉は、山と渓谷社のガイドの地図が間違っており、少し探すのに手間取ったが、無事見つかり穂高温泉健康館に入る。中房温泉から引湯されているお湯はすべすべでよかった。体が解凍される感じだった。400円でリーズナブルな分、シャンプーはなかった。昼食はそばを食べようということで、石松等高級な店に2件よったが、待ち時間が長いので、「そばの里穂高」という店に入る。てんぷらや山菜ののった田舎蕎麦はうまかった。名阪国道、西名阪は、事故見の車で自然渋滞等があり1時間ほど多くかかった。帰ると鼻水が止まらなくなっていた。インターネットの情報によると、9月22日朝、常念乗越付近は、初雪且つ5ミリほどの積雪で、周りの槍や穂高は積もらなかったのに珍しいことだそうだ。


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