上高地と新穂高温泉の旅 |
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GO TO トラベルキャンペーンに乗じて、今までかなわなかった旅行計画をたてた。 最も行きたかった上高地帝国ホテルだが、一休だと、穂高連峰の見えるバルコニーの部屋はとれなかった。ダメ元で、ホテルに電話してみると、電話予約枠というのがあり、たまたま、今、キャンセルが出たという。ダブル予約も許されると言うので、ホテル直通予約のGO TO トラベルの許可は出ていないが、お願いした。予約の田島さんは親切で、大変助かった。この後、一休で土曜日のバルコニー側のキャンセルも出たが食事付のプランがないので、ホテルに問い合わせると土曜日は設定されていないという。料金格差をつけるのに、こんな形があるのかと感心した。 二泊目は、槍ヶ岳が部屋と温泉から見えるという新保高温泉の「穂高荘 山のホテル」とした。部屋も敢えて槍ヶ岳の見える(旧舘だが)東館のツインとした。 ネットの写真を見る限り、山小屋風で風情もあるし、食事も飛騨牛のすき焼きやマツタケの土瓶蒸しや釜飯もつき、一日目のフレンチと異なり、楽しみはある。 問題は天候である。どちらも穂高と槍ヶ岳が見えないと目的達成率が1/3ぐらいになってしまう。特に帝国ホテルは、わざわざ価格の高いバルコニー側に変更する意味がなくなる。 予報は悪いが、気象庁の的中確率はC。前線の位置次第だろう。天草の時のように外れることを祈る。近くなって、予報は少し良くなったが、どうであろうか。 10日の木曜日、和歌山出張から、18時前に帰り、ガソリンを入れたり、鉢花対策をして、早めに寝た。4時頃には起きてしまい、過去の旅行実績等整理する。出発は、6 時20分頃となった。第二京阪、京滋バイパス、名神、東海北陸自動車道の清見ICから中部縦貫道高山ICと乗り継いで、平湯温泉から、一時間に一本の濃飛パスの上高地行きに、11時50分に乗れた。関西からも高山周りだと近い。子供たちが小さい頃と違い、東海北陸自動車道の完成、高山までの中部縦貫道、安房トンネルの完成のおかげだ。 バスは半分以下の乗車だ。あかんだな駐車場の駐車もわずかだ。 運転手が安房トンネル、中ノ湯、釜トンネル等観光ガイドをしてくれるので、旅気分を味わえた。ちなみに往復のバス代は、2090円。 大正池は池が浅くなり、枯れ木も少ない。上高地帝国ホテル前で降りると、ホテルの女性が走ってかけつけてくれた。憧れの帝国ホテルは、塗りなおしたのか、赤い屋根が一際、美しい。NHKのBSの美の壺で、2回取り上げられていたスタッフのご苦労振りを家内と見ていたので、スタッフの方にも親しみを感じる。 検温は入り口付近で自動。体調はホテルのチェックイン時に申告した。荷物を預けて、河童橋目指して、車道脇の歩行路を歩いた。 バスターミナルから梓川沿いに出ると、川の水は天候のせいか、さほど綺麗に見えない。穂高はそこそこ見えたので喜ぶ。 ![]() ![]() 昼食は五千尺ホテルの有名なビーフシチューパンを家内に勧めるが、ごはんがよいとのことで、隣の五千尺キッチンで、家内はハンバーグ、私は味噌ラーメンを食べた。 その後、河童橋を渡り、向かいの土産物屋で、絵葉書を買い、五千尺ホテルでケーキを食べた。レアチーズもアップルパイも美味しかったが少し大きかった。大き過ぎると美味しく見えない(^_^;) その後、河童橋ではライブカメラに映るのを娘にスクリーンショットしてもらう。 みるみる天気は悪くなり、雨が降ったと思ったら、その後、急速に回復して、青空が見え、美しい。絵葉書のような写真が撮れた。 いつものように、上高地郵便局で絵入り消印を押してもらうために、自宅宛のハガキを書く。今回は、係りの方に美しく押してもらうようお願いするとその場で綺麗に押して見せてくれた。 この後、大正池からホテルまで散歩したく、家内の実力を考えて大正池までバスに乗る。基本は、アルピコ交通だが、満席で、次までの待ち時間が長いので、係の方に交渉して、14時30分発の濃飛バスに乗せてもらい、大正池で下車できた。 池のほとりに行くと、池は浅くなり、枯れ木もほとんどない。美しいと思ったが、その後、たむけんの日帰り旅番組を見ると青空だと格別美しかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() 上高地帝国ホテルまでの道は、平坦で、何カ所か見応えのある場所がある。特に少し入った田代池は草紅葉となり、非常に美しかった。 家内は疲れ気味だが、何とかホテルまでたどりついた。ホテルの部屋は3階の221号室。23.7u。特にバルコニーが素晴らしい。 上高地帝国ホテルは何から何まで素晴らしい。部屋内では、アメニティや分厚いバスタオルはもとより、年毎に絵が違う絵皿のプレゼント、ナイトチョコレート、双眼鏡や星図、すべてがそろっている。何より従業員の方のホスピタリティは実習生の方まで素晴らしい。 夕食はフランス料理「ダイニングルーム」でフレンチの白樺コース。ローストビーフがメインだ。、誕生日と告げていたので、記念写真に加え、特製の写真たて、シャインマスカットケーキまでいただけた。りんごのあたたかいりんごタタールのデザートも美味しく記憶に残った。ただ、ワインは地元の3種セットを頼んだが、イマイチだった。客は、若い人はいない。 翌朝は、やはり早く起きてしまい、6時30分にカウベルを借りて、散歩に出かけた。先ずは、ウインストンのレリーフを見に行く。六百山と霞沢岳にかかる雲が朝焼けで美しかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 河童橋まで梓川沿いを歩く。晴れ渡る穂高連峰が美しい。河童橋を渡ると木でごそごそと音がするので確認するとたくさんの猿だった。その先の小梨平キャンプ場に、8月上旬熊が出てけがをしたとかで、利用停止になっていたのが、最近、ようやく一部再開されたとのことだった。 ![]() ![]() ![]() テントを張っている辺りからの穂高は朝日に輝き、一際美しかった。帰りに猿の一団が河童橋まで移動し、我がもの顔で橋を渡るのを見た。子猿が母猿の背中に乗っているのが]娘と孫の関係を彷彿させた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 朝食は、9時からしかとれなかったので、バルコニーから、穂高と焼岳の景色を家内と存分に楽しんだ。 朝食の和食「あずさ庵」は期待通り、美味しく(私は白粥を食べた)、食後、前日もらっていた飲み物サービス券で、ロビーラウンジで息う。家内はシャインマスカットのケーキを頼んだ。アフタヌーンティを頼むか前夜悩んだが、午後から天気が崩れるらしいので、早めに移動した。出発前に数回、地震があり、未だ、群発地震が続くことを知った。 10時32分発のバスで、あかん平駐車場に移動して、新保高温泉に向かう。バスからは、笠ヶ岳の雄姿が青空に映えた。駐車場は階段を上るので家内が腰を痛めないよう、かばん運びのために往復した。 今日宿泊のホテルまでの距離は、20q足らず。途中、ホテルから、貸切風呂の予約時間の確認の電話があり、15時の予約をした。ホテルは、旧道沿いのため、探すのに苦労した。 ホテルで新穂高ロープーウェーの割引券(たかだか100円だったが)もらい、向かう。道が細い記憶はなく、一昨年も双六岳に登るためにバスで来たのに、記憶がないのは困ったものだ。 駅近くのホテル「穂高」を今日泊まる予定の「穂高荘 山のホテル」と勘違いしていた。 ロープーウェーは30分毎で、定員を半分にして運行していた。面白いのは二階建てで、本来の定員は百名もある。行きは一階、帰りは二階となった。第一と第二を乗り継ぐ。第二だけででも往復100円しか変わらない。ただ、第一と第二の待ち時間の節約にはなるメリットがあるのが分かった。第一は、毎時00、30分発。第二は、毎時15、45分発だ。 ![]() 第一と第二を乗り継ぐので、30分ぐらいかかる。結局、展望台に着くと同時にガスがかかり、笠ヶ岳や西穂高岳の山頂にガスがかかって残念だった。ただ、1500円もする記念写真を撮ったおかげで、写真屋さんから焼岳の噴煙カ所の位置特定など貴重な話を聞き、楽しかった。槍ヶ岳の見えるのは、朝11時まで。見える日は年間1/3程度。特に秋が良い。雨の日も営業しているそうだ。私たちが奈良から来たというと京滋バイパスを使うことも知っていた。 貸切風呂の時間が15時からなので。ロープーウェーの待ち時間を利用して、昼食とした。家内はカレー、私は天ぷらそば。カレーは美味しかったが、具が全くなかった(^_^;) 帰りのロープーウェーに乗るときは、みるみるガスがかかり、視界がきかなくなった。途中の中間駅の「鍋平高原」では、雨も降った。駅もリニューアルしたばかりのようだ。インバウンド成果だろうか。 山のホテルは、山小屋風で、五つ星、ミシュラン二つ星をもらっている。手続きの検温が家内だけなのがやはり帝国ホテルと違う(^_^;) 旧舘の東館もリニューアルしていてバストイレ等の水回りも一新していたが、天井のクロスが数箇所大きく破れていたのはいただけない。家内は地震を気にしていた。 ここの売りは温泉。3つの源泉があるようだ。道路を渡り、スロープカーで貸切風呂、混浴風呂、女性風呂のある川沿いに向かう。誰もいないので、家内は女性風呂を覗く。湯船は広いようだ。貸切風呂も広い。すべりかけて、頭をうち、スマホを湯船に落とすところだった。 ![]() その後、私だけ、混浴風呂に入った。非常に大きい。女性は湯あみを着る。3カップルもいて、夫が妻のそばに寄り添い防衛していた(^_^;)。残念ながら槍ヶ岳は見えなかった。 東館には各階に槍ヶ岳展望台というコーナーまである。何とか見えないかと願っていると夕刻、ガスがとれ、大喰岳が見えた。ホテル前の案内の方に槍ヶ岳の位置を教えてもらう。願いが通じたのか、槍らしきものが見えたので、4階に急ぐと、展望コーナーから見事に槍ヶ岳が見えた。家内も呼び出すと、新穂高ロープーウェーも見えるのを発見してくれた。家内は緑内障で見えにくいのに、見事に発見した。最終と思われるロープーウェーが行き来した。私はこの景色を見れたことに大満足した。 ![]() ![]() 夕食のレストランは「鈴屋」。立派なレストランで、渡り橋の趣向まである。家内が一人旅の人を三人見つけた。席は窓際を用意してくれていた。 日本酒は高山の「氷室」、非常に気に入った。料理も飛騨牛のすきやき、まつたけの土瓶蒸しと釜飯が美味しかった。刺身も五種以上あったが、女性はアルバイトなのか魚名は言えなかった。 しかし、このホテルは、色々充実している。先ず、全てが山小屋風で実に良い雰囲気。屋外には、温泉プール(親子連れがひと組泳いでいた)、テラス、入口に水車と鯉の泳ぐ池、イワナの池とワサビ畑、館内は、足湯、マントルピース、ビリヤード台(やっているグループがいた)、名画を見るソファ・・・・ 南館の温泉も素晴らしく、ここの露天風呂も大きい。朝風呂も3回もした。ただ、匂い等はなく、温泉らしさは薄い。 朝食も昨夜と同じ、鈴屋の同じ席。朴葉味噌とおぼろどうふが特徴だ。結果、山のホテルの評価は、はなまる。 雨の中、出発する。途中、雨足も激しくなるが、無事、土砂災害工事区間も切り抜けた。 高山は何年ぶりであろうか。目指すは喫茶「ばれん」。近くの市営神明駐車場に止めようとするが、ナビが不適切で苦労した。上三乃町のばれんは開店したばかりで、お客さんは我々だけだった。最初、一階の席だったが、二階の方が良い感じなので、移動させて頂く。棟方志功の版画もすばらしいが、在高山の方の作品も素晴らしい。雪の中橋、笠ヶ岳等印象に残る。版画の絵葉書をたくさん、買い求めようとすると、お店の方が、一階に版画家の「大門孝蔵」先生がいらっしゃるのを教えていただき、先生に作品を解説してもらったりして親しくなり、ご一緒に写真も撮っていただけた。特に大晦日の白川郷と雪の中橋について、詳しく教えていただき、大変ありがたい出会いとなった。先生はたくさん刷らないそうだ。増刷も色が変わるので、刷ることはないとおっしゃっていた。 ![]() ![]() 頼んだ、ちゃつ甘味と抹茶パフェも美味しかった。 通りは、金沢の時よりは人が出ている。中橋を渡り、高山陣屋を見学する。家族で見学したことがあるはずだが、記憶はない。QRコードでよく理解できた。陣屋前には朝市が開かれていた。 ![]() ![]() ![]() 酒屋は魅力的だが、試飲するわけにもいかない。ぶらぶら歩くと、飛騨家具の看板があり、「匠館」に立ち寄った。 そこで、ソファと出会い、一式、購入することになった。スマホにリビングの自慢の絨毯と今の家具の写真が残っていたので、(後で知る)店長から詳しく勧められ、衝動買いとなった。納品は、40日後とのことだ。 店長からは、昼食を勧められ、イタリアン「Artigiano」で食べるとになった。クリームパスタ、生ハムとほうれんそうのピッツアは美味しかった。 家内は、夜に自治会の会合、私は帰京の必要があり、自宅まで約300qを3時間半でたどりついた。 3日間の走行距離は701q。ガソリンは、45.3リットル、軽油は94円で、4265円という高いコスパだった。 今回は、天気予報が外れて、2つのホテルからの絶景、大門先生との出会い、飛騨家具の衝動買いと記憶に強く残る旅となった。 |