笠ヶ岳  2897.5m

 


データ】     

2001年8月26日(土) 晴れ後曇り 歩行時間  時間40分
月27日(日) 曇り後雨 歩行時間5時間20分


月25日(金)

20
:00自宅 20:30I氏宅 靴忘れのため西庄往復  21:35 池田氏宅発 22:00泉南IC 22:50天理 0:35山田西IC 3:15高山市乗鞍スカイライン表示分岐3:25 R158 4:20新穂高温泉村営無料駐車場(427km)<仮眠 朝食>

月26日(土)

5:38スタート <5分> 6:08新穂高バスターミナル <64分> 7:12〜20笠新道分岐 <60分> 8:20〜26休憩(1700m) <35分> 9:01〜10休憩(1862m) <51分> 10:01〜10(2100m標識) <56分> 11:06〜15(2300m)<30分> 11:43〜53休憩お花畑(2390m) <17分> 12:10〜50杓子平 <318分 計5時間18分> <38分> 13:28〜38休憩(2576m) <22分> 14:00〜10休憩(2671m) <23分> 14:33〜47縦走路 <13分> 15:00旧道分岐 <20分> 15:20〜23休憩 <10分> 15:33抜戸岩 <18分> 15:51テント場 18:30就寝


月27日(日)

3:30起床 5:12スタート <10分> 5:22〜24笠ガ岳山荘 <12分> 5:36〜48笠ガ岳山頂 <12分> 6:00〜15笠ガ岳山荘 <12分> 6:27〜52テント場スタート <53分> 7:45〜55稜線分岐 <36分> 8:31〜43杓子平<60分> 9:42〜50 <25分> 10:15(1800m付近巻き道)<47分> 11:02〜20林道 <50分> 12:10〜18バスセンター <6分> 12:24〜34駐車場 14:00ひがくの湯発 15:03 R41 18:12ガソリン小牧 20:10吹田IC 21:00泉南IC 21:25I氏宅 22:00自宅

 【駐車場
  新穂高温泉村営駐車場無料、多数)

 【温泉
   ひがくの湯(800円)

 【メンバー
     Iさん、Mさん、M君
   


白山から1カ月が経ち、M君とアルプスへと話していたが、彼が奥穂への山行で飛ばしすぎ、アキレス腱を痛めたので、Mさんをお誘いすると、Iさん、M君も行けるようになり、4人で出かけることとなった。天気は、日曜日が崩れるとのことであるが、まずまずである。M君の車でIさんの家に行き、Iさんの車に乗り換えることとなった。そこで、M君が登山靴を忘れたことに気づく。運転新米のM君があせって事故を起こしてはと私が運転して取りに行く。これ以上ハプニングがなければよいが。


いつものコンビ二で朝食にサラダとおにぎり、昼食用に割子そばとおにぎりを買い、高速に乗る。先日の雨で名阪は車線規制となっているとの情報を得ていたので、名神でと考えていたが、吹田までの道が渋滞との情報があったので、西名阪を選択する。特に車線規制はなく、順調に山田西ICに着く。国道41号をひたすら北進する。下呂の手前辺りから、こっくりこっくりし、乗鞍スカイラインへの分岐で目覚める。M君はライトのビーム切り替えを知らなかったため、怒ったトラックの運転手がぎりぎりを疾走して、びっくりする。何とか新穂高温泉への分岐まで来て、そこからは、道路が細くなるので、私が運転する。村営無料駐車場への入り口が発見でき、進むと、結構空きがあり、よい場所に駐車することができた。7〜8割の駐車率というところだ。30分ほど仮眠すると、白み出し、周りが準備をしだしたので、起きて朝食をとり、出発準備をする。天候はよく、期待が持てる。


バスセンター近くのトイレは、新しく清潔だが、列をつくっていた。登山届を提出し、昨年雲の平のとき通ったなつかしい林道を進む。穴毛谷や後ほど歩くことになる稜線も見える。1時間ほどで、笠新道の分岐に着く。水をくみ、いよいよ急登の始まりだ。若いM君が自分の2リットルに加え4リットルの水を持ち上げてくれるという。たのもしい限りだ。重い体で、ゆっくり登る。1450メートルの標識辺りは、ぶなやならの美しい森だ。ただ、石が濡れていて滑りやすい。気をつけていたが、1600メートル辺りで一枚岩に滑り、肘をすりむく。マキロンで消毒し、登ると、1650メートルを過ぎた辺りで早くも穂高の壁が現れ、感激する。逆光であるが、なかなかの迫力だ。更に登ると、槍ヶ岳の西鎌尾根が見え、天候に恵まれたことに感謝する。


1800メートル付近の巻き道で休憩した際、山座同定する。しかし、ガイドにあった通り、南斜面で日射がきつく、睡眠不足、久しぶりの山行、荷物の重さでばてばてとなる。2000メートルを超えると、お花畑が広がり、アキノキリンソウ、シモツケソウ、ミヤマシシウド、オヤマリンドウ、更には名残のハクサンフウロ、一輪だったがニッコウキスゲ等たくさんの花になぐさめられる。最初は写真のための小休止であったが、だんだん、10分歩けば休んでいるというなさけなさとなる。同じようなパーティーも見受ける。


悪戦苦闘して、高度計で杓子平までもう少しと思っていると、先に行ってテントを張っていると思っていたM君がひょっこり目の前に。杓子平まで数十メートルという地点だそうだ。1時間前に着き、食事をとり、昼寝までしたという。「急に景色が変わり、感激しますよ」という声につられ、一上りすると、話通り、眼前に笠ヶ岳と弓折岳に続く稜線が広がる。すばらしい景観だ。M君たちは、私のテントを受け取り、Iさんと先行して、テントを先に張ってくれるという。たのもしいメンバーに感謝する。


私は、体調が回復するが、M氏は絶不調で、食事後、しばらく横になるという。目の前に見える笠ヶ岳山荘の遠さを見て、がっくりきたようだ。わずかな這い松の影で15分ほど横になると、出発できるというので、ゆっくりでも歩を進めることとする。トラバース終えた後、いよいよ標高差400m弱の上りだ。道が付け替えられ、笠から遠く高い地点の稜線に取り付くようになったのが難点だ。まだ新しく高山植物を踏みつける感じがし、何となく痛々しい。コバイケイソウの名残が多く、初夏は、すばらしいお花畑であろう。M氏と少し距離が開くので、標高差100メートルほど登ると、休むというパターンで何とか稜線にたどりつく。槍・穂高は、すっかりガスに隠れてしまった。


稜線から見ると、テント場は、まだ遠く、かなりアップダウンがありそうに見え、愕然とするが、歩いてみると、そう上りはなかった。旧道分岐から見ると○印は残っているが、崩壊しているのが分かる。しかし楽そうだ。ウサギギクがところどころ咲き、ミヤマリンドウやタテヤマリンドウをたくさん見かけた。トウヤクリンドウを一つも見かけなかったのが不思議だった。穴毛谷が見えると、簡単に下りていけそうな感じがする。駐車場や温泉街が見えるので、携帯電話が通じるか試すと、珍しくauでも通じた。テント場を望遠レンズでのぞくと一番手前に張っているようだ。抜戸岩手前で、先に行って心配しないようにとのMさんの話で先行することとする。


ガスの中、ようやく最後の上りを終え、テント場にたどり着くと、ビールを飲み終えた後で、残念がると、若いM君が買いに行ってくれた。水は山荘で1リットル/人ということだ。M氏も30分ほど遅れてようやく到着した。ビール、酒を楽しみ、カレーの夕食をとると、眠気で18時30分過ぎには、床についた。数回、目覚めたが、よく眠れて、3時頃、寒気とトイレのため、起きると、満天の星空だった。M君が流れ星を見つけて喜んでいた。温度を測ると7度であった。御来光は見えなかったが、槍・穂高のシルエット、黒部五郎、薬師方面のシルエットが見えたが、ほどなくガスに隠れた。


朝食定番のワンタンメンを食べ、山頂を目指す。山荘でトイレをと思ったが、混雑しており、後回しとした。大変な宿泊者だったようだ。山荘から10分強でたどり着いた山頂には、真新しい祠があり、そこから10mほどのところに三角点と山頂表示板、そこから数メートルのところに古い祠と仏像があった。写真とお祈りを済ませ、ガスのため、ほどほどに下りる。クリヤの頭への道は、険しそうだった。山荘でトイレとお茶のペットボトル(450円)とジュース(300円)を買い、天気予報では、雨になるとのことなので、テント場に急ぎ、撤収する。露で重くなっているが、M君が持ってくれ助かる。


ガスの中ということもあって、稜線ピークに向かう途中、雷鳥の鳴き声が聞こえた。笠新道は、下りもなかなかのもので、後半は、滑りやすく苦労する。I氏が先行し、3人でのんびり下る。穂高連峰は涸沢岳付近だけだが見え、見送られるようであった。林道直前では、ぽつぽつ雨が降り出すが、本格的なものとはならなかった。笠新道入り口で中高年のパーティーから手製のサンドイッチをごちそうになる。水割りを飲みながら、ぶらぶら下る。バスセンターで温泉水と湧き水を飲み、みやげに空のペットボトルに入れる。記念にアルペン浴場でと思うが、13人も入浴しているとのことで、「ひがくの湯」で、汗を流し、ソースかつ丼を食べる。食堂は大変な混雑であった。M君がM氏の指導を受け、運転するが、2時間でギブアップ。美濃加茂市手前と名神の大津手前から渋滞があり、やきもきするが、大事にならず助かる。


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