木梶山 1230m |
【データ】
【駐車場】 |
GWに向けて、体力づくりをすべく行程の長いコースに臨むことを心がける。また、今年は未登の山を中心にと考えているので、山と渓谷とインターネットで紹介されていた木梶山に挑むこととする。昭文社のエリアマップでは破線表示の上、岳山を経由する道とはなっていない。久しぶりに24号線を走るが、交通量が少なく、予定より早く名手のローソンに到着する。しばらくしてH氏が現れ、買い物を済ませ、出発。金剛山が真っ白になっており、驚くとともに目指す山も新雪があることが予想され、アイゼンなしに多少不安となる。 新木津トンネルを抜けると高見山も山頂付近は真っ白である。高見トンネルに向け、登っていくと真冬という様相でうれしいやら、不安やらである。トンネルを抜け、ループを下りしばらく行くと木梶トンネルがあり、手前を右下に下る。栃谷の部落では、梅が盛りであった。加杖坂峠を下ると、木屋谷林道との分岐には、新しいログハウス風の建物がある。林道は思っていたより道がよく、すんなり広場に着く。既に数台止まっており、すぐに新たに軽自動車も到着。単独行の人に聞くと、桧塚奥峰に登ると言う。そちらも魅力がありどちらにしようか迷うが、明神平にテントを張り、挑戦したいと考えているので、予定通り木梶山を目指す。 用意ができて出発となるが、さてどこへ向かえばいいのかという感じ。柵を開け、河原に下り、飛び石伝いに渡り前方の堰堤用の梯子を登るというインターネット情報がなければ、どうしようもない。梯子を登って向かいの林道に出ても左右ともに柵があり、どちらに進めばよいかもインターネット情 少し怖いところもあり慎重に進むと、自然林に出た。結構急登で不安となるが、登り切るとP979に直接飛び出た。インターネット情報では、植林を強引に登り、稜線に出て、左手に10分歩くとP979に出たとあるので、直接ピークにたどり着いた先行者はこの山に詳しく、我々では不安なところもステップを切っていっているので上級者なのであろう。P979で一本立て、岳山を目指す。途中急な下りがあり慎重に進む。岳山手前は、左の巻き道らしきものが気になるが、先行者は直登しているので、信じて進むと、やはり岳山頂上であった。これで更に先行者の踏み跡に絶大なる信頼をおく。岳山で写真を撮り進む。 梅尾までもいくつかのコブがあり疲れるが、新雪が気持ちよく、久しぶりの本格的な山行を楽しむ。梅尾山頂は、インターネット情報通りヒメシャラの大木があり、シジュウガラと思われる小鳥が間近で鳴いていた。ここまでの道には黄色の境界杭と稜線のみ自然林となっておりアセビの大木もあった。それに注意すればテープも所々にあるので迷わないとも言えるが、我々は先行者の踏み跡便りである。梅尾を下り、しばらくすると北側が伐採され、高見山がよく見えた。しかし形は鋭角でなく凡庸な山だ。他にも室生火山帯の山々も見え三峰も望め位置関係がよく理解できた。それぞれ季節はずれの霧氷がついているのが分かる。 写真を撮り更に進むと霧氷のついた自然林が現れだし、道も積雪が深くミニシュカブラとも言える感じに陶酔する。「山はいいなぁ」。霧氷に歓声を上げながら一踏ん張りでようやく木梶山山頂に到着。先行者の姿は見えず。青空の下、たくさんの山名板とともに記念写真を撮り、昼食場所を求め下ると、待っていた山上の楽園が広がる。雲ヶ瀬山から伊勢辻山に続く稜線を見、霧氷の下、笹原の中で、食事をとる。いや食事以上に写真に忙しいが、気温が低く、手がかじかむ。それでもビールが美味い。眼前に広がる景色は真冬で憂いがあるのがいい。三峰の八丁平に負けない景色だ。 満喫した後、馬駆け場を目指す。稜線は風になびく木につく霧氷と積雪の笹原はたまらなく美しい。下りだけだと思っていたが、上りがきつかった。時間は経つがどうなるのだろうと思っていると、明神や桧塚が見え出す。するとほどなく林道らしきものに出る。右下に続く登山道マークテープや赤黄テープがあるが踏み跡は林道らしきものを歩む。地図で悩むが、下る勇気はなく、林道の踏み跡をたどる。散々歩くと柵があり横切る林道に出合った。そこにある看板を見ても分からず左右どちらに行けばよいか迷う。最後は方角を信じ踏み跡もある右に進むが、なかなか下らず不安げに歩く。20分ほど歩くと、にほんかもしかが飛び出し、びっくりするとともに、またも柵があり、林道に出合う。左手に桧塚奥峰と思われる山が見えたので、写真におさめる。少し下ると、橋がありようやく広場へつながる林道に出たことを確信する。更に行くと桧塚奥峰の登山口表示があり、このルートでも登ってみたいと誓う。造林小屋を越え、右手に滝を二つ眺めつつ下るとようやく広場に戻った。既に車は一台もなかった。 |