木曽駒ケ岳

 


データ】     

10月10日(土)晴れ時々曇り 歩行時間7時間49分
10月11日(日) 雨後曇り 歩行時間2時間18分
10月9日(金)

23:30小石川発 

10月10日(土)晴れ時々曇り 歩行時間7時間49分

2:00諏訪SA 5:00諏訪SA発 5:40桂小場着
5:53桂小場スタート <30分> 6:23〜28ぶどうの泉 <39分> 7:07標高1700m標識 <6分> 7:13山頂まで7.5q標識 <12分> 7:25〜30野田場 <6分> 7:36標高1800m標識 <47分> 7:52標高1900m標識 <5分> 7:57〜8:01権兵衛峠(馬返し) <6分> 8:07白川・奈良井宿分岐 <12分> 8:19標高2000m標識 <16分> 8:35〜46大樽小屋 <14分> 9:00信大ルート分岐 <15分> 9:15標高2200m標識 <15分> 9:30標高2300m標識 <20分> 9:50標高2400m標識 <40分> 10:30胸突の頭 <8分> 10:38稜線 <30分 写真> 11:15〜55西駒山荘 <25分> 13:25小ピーク <13分> 13:38頂上小舎分岐 <15分> 13:53〜14:10木曽駒ケ岳山頂 <55分> 15:10濃ケ池分岐 <40分> 15:50西駒山荘  

18:00夕食 20:00就寝 

10月11日(日) 雨後曇り 歩行時間2時間18分

5:00起床 6:00朝食

9:15スタート <23分> 9:38胸突の頭 <25分> 10:03標高2300m標識 <14分> 10:17信大ルート分岐 <8分> 10:25〜38大樽小屋 <14分> 10:52白川・奈良井宿分岐 <3分> 10:55権兵衛峠(馬返し) <5分> 11:00横山分岐 <15分> 11:15山頂まで7.5q標識 <21分> 11:36〜41ぶどうの泉 <10分> 11:51桂小場

12:00発 13:15みはらしの湯発 14:03みのやさくら亭発 16:45小石川

メンバー
    K君
   


夏の甲斐駒・仙丈から後は、読響のクラシックや文楽、補修の終わった平等院を訪れ、文化的な面が充実していた。特に読響のワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」と紀尾井ホールでの日本初演「オリンピアーデ」が印象に残った。また、平等院の阿弥陀如来坐像は、見るのに2時間待ちを要したが、定朝作と唯一確認できるだけあって、画一的であるにもかかわらず、感じるところがあった。

しかし秋の山も是非と思っていたところ、K君からお誘いがあった。どこにしようか悩んだが、テレビで見ていた木曽駒のクラシックルートを思い立つ。

天候は週間予報が確率Aの晴れ時々曇りだったにもかかわらず、二転三転し、出発日を悩んだが、結局、金曜日出発とした。K君が山下達郎のコンサートに行ったので、23時半に小石川を出発した。K君の新しいVWゴルフは、追尾機能がついていて、すこぶる運転が楽なようだ。渋滞もなく、よもやま話をしながら、順調に諏訪SAに着き、仮眠する。外は寒い。

起床後、ナビで目的地を小黒川渓谷キャンプ場を目指す。伊那ICからも遠くはない。ただ、登山口の桂小場は初めてで、狭そうな道で、新車なので、夜が明けてから向かうこととした。道は、対向は困難だがほぼ舗装していたが、駐車場はダートだった。10台ほど止まっていた。

















登山道はさすが学校登山にも利用されるだけあって、登り易い道が続く。また、水場もあり、助かる。アサヒビールが寄付したとの案内が数か所にあった。一部崩壊で迂回路となっていたので迂回路を使ったが、後で崩壊路を歩いた人に聞くと、迂回の必要はなく、かえって迂回の方が危ないと思った。

急坂は九十九折りになっていた。標高1800m辺りは、ダケカンバの純林で美しく、近くに落雷事故で亡くなった中学生の碑があった。下山者に聞くと、前日は大変な風だったそうだ。今日も展望が良いとのことで、うれしくなる。紅葉は、この辺りまでが盛りだ。

















大樽小屋付近は、シラビソの大木も多い。曇りだが高曇りで、槍ケ岳も見え喜ぶ。目指す西駒山荘の小屋も見えた。途中数か所大木が倒れていて、くぐるのがおっくうだった。胸突八丁を頑張ると、胸突の頭の標識があると、ほどなく稜線で御嶽がガーンと出迎えてくれた(右上)。風は強いが、大展望に歓声をあげる。

















小屋までは、巻き道でほっとする。巻道から見える山腹の紅葉が美しかった(右上)。今日の小屋は、「西駒山荘」で、先日、NHKの「小さな旅」でも取り上げられていたので、楽しみだった。
 



















小屋からの展望は最高で、槍ケ岳が正面に見えた(右上)。管理人の天気が崩れないうちに山頂をというアドバイスに従い、石室にリュックを置き、昼食を急いで済ませ向かう。昼食はこの小屋下に豊富な湧水あり、湯を沸かして温まる。



















小屋から少しで南アルプスや富士山の大展望(右上)、近くは日本庭園のようにハイマツと花崗岩が美しい。いい日にいいコースを選んだと喜びあう。思っていたより、はるかに大きい聖職の碑の遭難碑(右下)を越え、濃ケ池を左下に進む。紅葉が残っていたら、さぞ美しいだろうが、ダケカンバの幹も美しい。

















谷の向こうに、宝剣山荘や宝剣岳、空木岳が見えた(右下)。標高差300mほどだか、睡眠不足と高度がこたこたえてきて、足が上がっておらず、すねを岩にぶつける。


























前から来る人はロープーウェー利用の初心者が多いと思われ、頭から靴まで新品ぞろいの人が多かった。私とは大きく違う(^^)v山頂と濃ケ池(左上は池と甲斐駒)を周遊するようだ。頂上宿舎傍のテント場にはいくつか張っていた。あえぎながら、ようやく山頂に着く。

















大展望に満足し(左上は、頂上手前から空木岳)、ほどほどに小屋に戻る。濃ケ池や将棋頭山も行かず、ひたすら小屋に戻ると、ヘルメットをかぶり、テント泊風の単独の女性に会い、日没を心配する。

小屋に着くと、甘酒の振舞があった。管理人の宮下さんは、冬は杜氏だそうだ。K君持参の「醴泉」は美味かった。せっかくなので小屋にある信濃錦等3種すべていただいた。

















今日の宿泊は10名、前年に新築され、ふとんも良く、実に快適だ。トイレは袋式となっいている。夕食は名物のカレー。食事後、教えに従い、紙できれいにふきとる。

その後、3本のビデオを見せてもらう。管理人の宮下拓也さんは、何と「小さな旅」に2回も出演していた。3本は、紹介スライド、小屋の建て替え、1回目の小さな旅だった。

前夜は2時間の快眠だったので、眠いので、20時に就寝。トヨタの親子と4人部屋だった。息子さんは高山病のようで食事をされず心配だ。一人一枚のふとんで快適だ(右上の写真)。夜半からは暴風雨で、2時頃目覚め、テント泊の人達を心配した。

朝食は豪華で、おでん、煮込み、スクランブルエッグなど大満足の食事。しかし外は吹雪(左は、しだいに積もる小屋前の景色)。下山できそうになく、天気予報を信じ、回復を待つ。その間、宮下さんは信大OB、この日も信大縁の人が多く、宇野重吉に似た単独行の方から紅茶オーレをいただきつつ、「信州哀歌」「春せきりょう」などの信大寮歌や山の歌を、伊那山の会の人たちも交え、アカペラやハーモニカで聞かせてくれた。下山できるかは心配だったが、何とも言えない至福の時間を過ごす。

小屋閉めは二日後。また一つ山のいい思い出ができた。9時過ぎ、少しおさまったので、皆で出発した。

無事に樹林帯に入ることができ、下山は飛ばした。道が良いので、景色の良いところだけ止まって、秋山を惜しみ、膝に負担のないよう小走りもした。

みはらしの湯も温泉のポンプが回復し、最高。夏に入った「みのやさくら亭」で再び、ミニソースかつ丼セットで新蕎麦も堪能し、 ほとんど渋滞なく帰京した。温泉でも、さくら亭でもトヨタ親子に会い、再会を誓う。息子さんも回復していた。

渋滞がないと和歌山からの信州に比べ非常に近い。後は洗濯の苦労だけだった。今年は、東駒(甲斐駒)と西駒(木曽駒)を図らずも続けて登った。









この翌週、家内と角館を訪問した際、機内から冠雪した鳥海山を見て(上の写真)、感激した。山はいい。

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