北穂高岳 3106b(国内標高10位) |
【データ】
【駐車場】 |
鎖場まで来ると、常念岳方面は、雲が切れ、青空も見える。ガスも下の方は晴れ、紅葉の写真を撮りながら下る。テント場にたどり着くと、Iさんが夕食をつくってくれていたが、雨が降り出す。もう回復に向かうだろうとしていただけにショックだった。雨が上がるのが遅く、午前1時30分まで降り続いた。明日もだめかと、水滴に濡れたテントにより濡れ始めたシュラフと腰の痛さに4時に起き、ヒュッテに向かう。少し星も見え期待する。 しばらくいると、小屋の人が近年は急に冷え込まないので、紅葉の個体差が大きく、また紅葉の期間が長いという話を聞くことができた。小屋に張っていた写真は、10月5日に新聞掲載用に撮ったもので紅葉盛りにも見えるが、まだ、4・5日大丈夫とのことで2週間近く楽しめるようだ。天候が回復することを祈り、テントに戻り皆を起こし、朝食の準備をする。空が明るみ始めると、ガスも晴れ始める。 朝食も済み、夜明けの頃となると、急に青空が広がる。涸沢槍方面は見事なモルゲンロートとなり、感激し、急いで撮影する。息を飲むすばらしい風景だ。これで一日中晴れるかと楽しみにしていたが、1時間ほどで、ガスがかかる。残念ながら、パノラマロード経由での下山は諦める。早々に片づけ、下る。下りは楽である。特に屏風岩辺りの紅葉は、陽が当たり美しかった。明神手前では猿が悠然と先行し、明神の木に登り、赤い実を食べていた。河童橋からの穂高は、稜線が雲に隠れていた。 バスにも待つことなく乗れた。初めての坂巻温泉をもと思ったが、早く帰りたく、前回同様、木漏れ日の湯で汗を流し、帰路に就く。 |