東大寺戒壇院・吉城園(桃山志野を現代に焼く)・工場跡 |
【データ】
【メンバー】 |
イラストレーターの綱本さんから奈良で「工場は生きている」の原画展をやっているのでという案内をいただき、出かける。妻は娘たちのことで忙しく同行できないのを残念がった。 HPで見ると、会場の「工場跡」は東大寺戒壇院の近くで、折角なので、かねてから見たかった四天王像を拝観することにした。この四天王像は、最近東京の各駅でも盛んにポスターでPRしていた。自宅からは、車が安価で早いが、GWで駐車場と道も込むだろうと考え、電車で出かけた。 工場跡のアクセス案内に従い、「オススメ裏道徒歩ルート」を歩く。素晴らしい散歩道で、先ず、知事公舎の立派なことに驚き、隣の「吉城園」で桃山志野を現代に焼く茶陶家藤田登太郎氏の展覧会もしているというので、立ち寄る。 ![]() ![]() ![]() ![]() 庭園も素晴らしかったが、茅葺きの茶室で行われている展覧会は、茶碗と建屋が見事にマッチし、独特の空気であった。高級茶碗を手に持つことができ、熱心に見ていると、藤田氏が名刺をくださり、私も名刺を渡すと、さすが新居浜の在住で住友に縁があった。「住友林業の槇の寄贈で今がある」とおっしゃり、「住友」に感謝してくださり、高級茶碗で抹茶をいただいた。藤田氏のインタビューを熱心に読んでいると、その雑誌までくださった。「是非、新居浜に来てください」とのことであった。ただ、藤田氏の志野のぐい呑みは、全国にもファンが多いとのことで、12万円。一桁違ったら、購入できるのだが(^^)v 女性の案内者も親切で作品の解説をしてくださり、代表作の「泪」などの絵葉書もいただいた。 そして戒壇院に。戒壇院への道も趣がある。奈良というところは、ゆったりしていて本当に落ち着いた雰囲気が漂い、古に思いをはせられる独特の空気がある。戒壇院は国宝四天王像だけとも言えるが、期待以上であった。広目天と多聞天は特に好きだ。眼光に魅せられる。ついついすべての絵葉書やクリアファイルを買ってしまった。 さらに工場跡までの道も最高の散歩道だ。戒壇院を左手に回り、ゆるやかに下ると、門の間に工場跡が見える。左は竹藪・両脇に土壁。天候が今一つなのがかえって風情を醸し出す。工場跡は昭和50年頃まで乳酸菌を作っていた工場。よく残ったものだ。独特のぬくもりのある建物で、内部も当時のままの感じで、何とも言えない温かさを感じる。綱本さんの絵がよく合い、絵が喜んでいるように感じた。 ![]() ![]() ![]() ![]() 綱本さんからメールが入り、オーナーの喜多さんを紹介いただいたので、少し話をさせていただく。コーヒーを味わい、再度、絵を鑑賞し、帰路に着く。戒壇院と若草山が何とも言えない奈良らしい景観で見送ってくれた。 帰りに興福寺の北円堂の公開を知り、残念思ったが、次回の楽しみとしよう。 |