I夫妻、Mさんといつものメンバーで学能堂山に行く予定がキャンセルとなり、私も甲子園の応援に行く子供たちをJR和歌山駅まで送る必要があり、ついでの登山とする。いろいろ考えた末、晴れても涼しそうな高野三山とする。問題は、と゜の本を見ても取り付き点が分かりにくい点。
東京ディズニーシーの旅の疲れも見せず(お盆で大変な人だったが、ファストパスを有効に確保し、主要アトラクションを制覇:攻略方法(とは大げさだが、)、私のように山に気持ちよく行くための務めが必要な人のために別途HPに掲載)、兄弟校対決に燃えている子供たちも珍しくさっと4時に起きた。多数のバスが並ぶJR和歌山駅に送り届け、R24を快調に走る。笠田からR480に入り、花坂でR370と合流し、カーブの多い道を走る。国道の温度計は27度と表示されている。天気は曇で小雨もぱらついている。早朝の高野山を合宿中と思われる学生が何人か走っている。中ノ橋の無料駐車場は何台かのバスが止まっているが、がら空きである。
早々に準備をして奥の院方向を目指す。今回はるるぶの「関西ハイキング」と山と渓谷社の「大阪周辺の山250」というガイドブックを参考にする。新明和工業のロケット型の慰霊碑や福助、日産自動車の特徴ある慰霊碑(草がたくさんはえていて、これもリストラのせい?ゴーン社長がキリスト教のせい?などとばかなことを考える)の前を通り、右手の英霊院の方向に進むが、道はなく、戻って逆の奥の院の 方向に進み、すぐ突き当たりのT字路で左一の橋、右奥の院の案内を奥の院の方向に進む。
途中、加賀前田家、安芸浅野家、豊臣家、織田信長等名のあるお墓が目白押しである。肝心の道は休息所(御供所:左の写真)の手前を右手に進むと川をはさんで車道があり、それを奥に進む。左手に奥の院を守る柵を見ながら進むと、オニユリが一輪咲いていた。5分ほどで車道柵(空いていたが)があり、右に90度ダートだが、幅広い道があり、大師のお山を美しくという大きな標識とともに古いが関西大学山歩会の摩尼山という標識が木に掲げられていた。
るるぶの情報は詳しく「10分ばかりで林道と合流する。林道を右に進むこと2,3分でまた分岐。ここを左に入る。道標があるが、小さくて見落としやすいのて゜注意をしたい」とあったので、注意していたが、林道と合流したのに気づかず、いつのまにかこれは林道そのもの。記念植樹の札や山の土を取ってはいけない等の標識は見つけるが、肝心の分岐は見つからない。そのうち、右手 の展望が開け、早足で15分以上も歩き、これは違うということで戻る。先ず、記念植樹の階段はどうかと上るが行き止まりで違う。今日はダメかななどと思い、そこから1分も戻らないうちに、右下に道らしきものが見え、大きな分岐があった。林道は奥の院から来ると上りつつ右にカーブ、登山道は左斜め下に下りていく感じだ(右の写真)。これを見落とすとはという感じだ。古いが高野山大学山岳部の摩尼山入口の標識もある。
森林組合の道の整備中の看板があったが、間伐材を使い、見事に整備されていた。るるぶには「所々、石のごろごろした道となる」とあるが、完璧に整備されている散歩道である。10分足らずで摩尼峠に着いた。峠は右からの「高野七口女人道(標識有り)」が合流している。高野三山道という標識と共に随所にあった。峠には祠があり、摩尼峠の標識には奥の院より摩尼村へ続く近道という案内が書かれていた。お参りし先を急ぐ。
ここからはすばらしい原生林である。高野六木と呼ばれる、杉、松、桧、栂、槙、樅の自然林に圧倒される。森林浴そのものである。ガスで幻想的ですらある。結果としてここから摩尼山山頂までコース中最も良かった。山頂手前は階段で右は雑木林である。霊気のせいか身震いがする。

山頂には、如意輪観音の祠があり、手を合わせる。楊柳山へは、ゆるやかなアップダウンが続く。ガイドブックには、右手の展望が開け、大峰山脈が見え、さらに紀ノ川から金剛山・葛城山を望む展望ポイントを通過と書かれていたが、今日は何も見えない。幽玄の世界である。峠で南に下れば、奥の院に続く。ここにも祠があった。山頂までの急登は、間伐材の見事な階段となっていた。おかけでコースタイムよりかなり早く高野最高峰1008m楊柳山山頂(左の写真)に着く。ここにも楊柳観音を祀る祠があり、手を合わせた後、整備された長い階段を一気に下る。
子継峠に続く道には至る久保・橋本とあった。ここにも古い祠がある。左折して沢に向かう。ここも整備された道だ。沢は水量は多くないがきれいな水が流れていた。広い道を歩くと、ガイドブックにある開拓畑に出た。20分かかるとあるが、5分ほどで、夏にはシロツメ草が咲くとるるぶに書かれていた広場はススキの原 一面となっていた。砂利道となるとすぐに車道となった(ここも10分と書かれていたが、数分しかかからない)。車道に出て右だと思うが、少し悩む。右に進むと30mで左に上がる転軸山への真新しいビニール袋に入った標識(右の写真)があった。ほんの少しの急登で、転軸山山頂であった。
弥勒菩薩が祀られる祠があった。山頂からは転軸山森林公園に続く女人道と奥の院に続く道がある。奥の院への道を下ると、奥の院の横に出て、柵に沿い巻き、奥の院手前の階段横の橋の袂に出た。奥の院と弘法大師の御廟にお参りをし、中の橋に向かうと雨の中、たくさんの参詣者が行き交っていた。雨は降っても小雨程度でかえって涼しく歩けた。
独特の雰囲気の登山となり、先週に続き、夏とは思えない山行となった。家族連れで楽しめる良いコースだと感じた。雨の大門前の温度計は21度を表示していた。これで関西百名山も57座となった。帰りのラジオで高校野球を聞くと、娘たちの応援の甲斐あってか、智弁和歌山は、ベスト8進出となった。
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