暗峠・鳴川峠 |
【データ】
【メンバー】 |
火打山から日が経ったが、その間、プライベート行事が重なり、山にも行けず、年末年始の休暇となった。この間、特筆すべきは、東京宝塚劇場で「エリザベート」を観たこと、文京区民の能観賞会で狂言と能を観たこと、そして生駒山が各部屋から見える戸建引っ越したことだ。 宝塚は、劇場と同じビルで働いていて、いつも入り待ち出待ちのたくさんのファンを見ていて是非と思い、エリザベートは「宝塚読本」によると誰もが評価するという演目とのことなので、チャレンジした。苦労して前方の中央席を確保した甲斐あって、期待以上だった。ストーリーと演者が良いとなかなかのものだ。だが、男性は30人に1人ぐらいで恥ずかしさはあった。(^^)v 能も本格的な能楽堂で、解説もあり、分かり易く興味を持ったが、再度の気持ちまでは、まだ湧いていない。それより、来年はクラシックの生にチャレンジと考えている。 家は即決だったが、満足のいく結果となってほっとしている。写真のように、自室から生駒山を眺めつつ好きな音楽を聞けるのがいい。 ![]() 年末年始の休暇も数日が過ぎ、体もなまって来たので、生駒山で歩いていないルートとする。生駒山はJR津田駅から信貴山までの全山縦走も経験済みだが、「いこいこまっぷ」で見ると、まだ魅力的なコースは多い。 数日前にお酒をご一緒した、恩師とも恩人とも言えるH先輩と飲んだ店においていた日本酒が気に入った一分駅前の上田酒造も興味があったので、先ずは自宅から一分駅を目指し、そこから暗峠・鳴川峠の周回コースをとることにした。H先輩の話によると近鉄がこの時期、酒蔵とタイアップしたハイキングを複数準備していると言うので、ネットで調べると「あるある」東京でもないか調べてみよう(^^)v ここ数日、朝4時頃、目覚めてしまったが、今日は、6時まで眠れた。雨も止んでいたので、そそくさと準備して、夜明けとともに出発した。 先ずは、さつき台第三公園を目指す。ここから生駒山方面だが、「オーナーズヒルズ東生駒」という地区に入り込んでしまった。立派な家々だが、不便だ。場所と家のアンバランスが不思議だ。 一周して地区の入口に戻り、下っていくと、道が細くなり、昔の在所だ。酒蔵らしい煙突や建物が見えたが、無量寺の案内に従い、進むと新しい寺に出た。そして隣接して目的の上田酒造があった。酒蔵から立ち上る煙の向こうに生駒山が見える。文字通り絵になる景色だった。 ![]() ![]() 下っていくと旧家が何件かあり、一際、立派な建物は「上田家」だった。その頃、松尾丘陵から朝日が昇り、写真におさめた。一分駅周辺をチェックして、Mapのno.18生駒・平群の史跡めぐりコースを目指す。最初は往馬大社だ。一度お参りしているが記憶は不確かで、記憶よりはるかに良かった。歴史を感じさせる社殿と誰もいない中、正月準備が済み、くる年を待っていた。 ![]() ![]() ここで、にわかに曇って来たので、R168沿いのMacで珈琲ブレイクとした。Macの珈琲は好きな味だ。 次は竹林寺だ。第二阪奈道路の下を抜けて進む。ここは奈良時代の行基の墓などがある。非常に凛として趣のあるいい寺だった。菖蒲の鉢がたくさん並んでいて、その季節が楽しみだった。 次の円福寺は、石積みの上に立つ重文の本堂と二基の宝篋印塔が素晴らしい。この日、一番の収穫だろう。コースを進んだ箇所から振り返ると、生駒山を背景に、タイムスリッ ![]() ![]() 次の往生院は見つからず、墓所に迷い込んでしまった。たくさんの方がお墓の手入れをしていて、迎春らしかった。 目指す暗峠に続くR308の一つ手前の道を歩んだようで、途中市道11号の表示に戸惑うが、案内を請い、無事、308に合流した。途中あった生駒コミュニティバスの停留所表示で、暗峠まで、走っているのに驚いた。 石仏寺の後の藤尾町石仏阿弥陀如来立像は、女性が迎春準備をされていて、この国の良さを感じる。そういえば、最近、すっかり司馬遼太郎のファンとなり、「街道をゆく」や「この国のかたち」を愛読している。 久しぶりの歩行とアスファルト道に、ももは悲鳴をあげている(^^)vやまびこホール前のトイレで用を足し、進む。暗峠まで2qの標識があった。 ![]() ![]() 手打ちうどん屋さんや棚田に記憶がよみがえる。暗峠はしーんとしていた。前に休憩した店など、数軒も皆休みだ。ここは車は幅1.8m、ロングボディの車は不可だが、恐れを知らない連中がたくさん行く。見ているこちらがひやひやした。 鳴川峠に向かう。ようやく山道だ。展望最高の「ぼくらの広場」は、春霞のようになり、ほんの先までしか見えなかった。残念だ。鳴川峠には地蔵があり、お参りして、生駒信貴スカイラインをくぐり、下る。気持ちの良い山道で、暫くして清流の沢沿いを歩く。生駒山系は自然林なのが何よりだ。 ![]() 昨夜の雨でぬかるんでいるので、すべらないように注意する。千光寺の案内に従い進むと廃墟があり、その下に、集落が広がっていた。ユースホステルも併設した立派なお寺だ。子供たちが熱心に掃き掃除をしていた。 驚いたのは、この付近の家の立派さだ。写真のように半端でない。ゆるぎ地蔵で一息入れ、左手に進むと改修された大きな道路に出た。とくとく下ると、「音の花温泉」に出た。大きな露店風呂があり、お正月も開いているとのことで、娘たちでも連れてこようかと思う。 東山駅近くのコメリに立ち寄ると、「ティタティタ(ミニ水仙)」がきれいだったので、買い求め、庭でさびしかったところに植えることとした。ここから一時間近く歩き、自宅に戻った。途中、荻の台の住宅地が意外と歴史のあることに驚く。 今日はよく歩いた。来年も回数が少なくとも、今年以上にチャレンジしたいものだ。趣味は増えても山は私の人生の柱だ。 |