京都紅葉 |
【データ】
【メンバー】 |
11月は、図らずも京都の紅葉を堪能した 第二週 BS朝日の「百年名家」の番組が好きでよく見る。先週取り上げられた京都南禅寺近くの「卯sagiの一歩」と「並河靖之七宝記念館」に興味を持ち出かけた。 ナビの設定が渋滞回避となっていたのか、山科まで高速で行き、南禅寺に戻るルートだった。「卯sagiの一歩」は、オーナーが生まれ育った実家を改装したもので、坪庭や意匠などに当時の高級住宅であったことを紹介していた。ただ、紅葉シーズンとなった京都は駐車場に困り、30分近くも要した。 「卯sagiの一歩」は、期待通りで建物内、坪庭に加えて、1300円の京都おばんざい定食が美味しく、大満足だった(下の写真。これに+主催)。この後、疏水の桜の紅葉を堪能し、途中、見つけていた山形有朋別邸の「無鄰菴」を訪ねた。七代目小川治兵衛の作の庭は、紅葉が色づき、疏水の流れと共に喧噪を忘れさせてくれる。ぼっーと長く過ごしたいところだった。 ![]() ![]() ![]() また、隣の「瓢亭」の雰囲気が素晴らしく今度は是非ここで昼食を取りたいと思った。それにしても独特の地区で、マンションも多いが景観にマッチしていて、住んでいる人をうらやましく思う。 1qほどの距離にある「並河靖之七宝記念館」も近くのミニPが空いていたので訪問できた。番組案内によると、近隣の白川沿いでは、明治期に金属工芸の七宝が盛んに行われ、世界的に評価を受けた並河靖之の自宅兼工房が「並河靖之七宝記念館」として公開されて、七宝を買いに来る外国人を意識したのか、京都風の伝統的な町家と見事な日本庭園を備えた邸宅だ。庭は名匠、七代目小川治兵衛の手によるものだそうだ。 白川の流れと紅葉。そして黒を地色とした七宝焼が期待以上に素晴らしく、京都の深さを知ることができた。第二京阪と阪神高速京都線のおかげで、自宅から1時間で行けるので、さらに京都を深く知りたいと思う。 第三週 ![]() 翌週は、さらに高尾の紅葉が見頃というので、神護寺に出かけた。神護寺は国宝の薬師如来立像は、立像NO.1と讃える方も多いので、ようやく仏像に目覚めた者として、再会したかった。駐車場が多くないので、早めに出かける。生駒からは一般道でも1時間30分ほどだ。民間の駐車場からは川まで下り、橋を渡り、長い階段を登り返す。歩いているうちに記憶が蘇る。3度めだ。しかし、前回の愛宕山の下山時、裏口から入ったときでさえ、10年以上も前だ。 北にある神護寺の紅葉は、今が盛りであった。階段上からの五大堂と毘沙門堂の屋根と紅葉は有名な構図だが、絵になる(左の写真)。期待の薬師如来立像は暗くて見にくかったが、オペラグラスで右側から確認できた。写真では厳しいお顔立ちに感じたが、それほど厳しくは感じなかった。 昼食後、以前からの関心場所である上賀茂神社近くの「社家」を訪ねる。国の「重要伝統的建造物群保存地区」だ。テレビで、明神川の水を庭に引き込む独特のシステムとそれを活かす暮らしにひかれて訪ねた。期待以上の雰囲気に満足し、一軒だけ公開されている西村家でのんびりする。一日でも、このようなで過ごせたら、どんなに贅沢だろうと思う。 ![]() ![]() 第四週 その次の週も、懲りずに、「善峰寺」に出かける。ここは、春の桜と紅葉、両方の名所だが、駐車場が心配だ。生駒からは、一般道で、1時間半かからずに着いた。意外にも駐車場は台数も多く整備され、強固な自走式コンクリート造だった。駐車場近辺から錦秋という言葉がぴったりで、門の辺りが特に良い。さらに重文の多宝塔は、横の紅葉が見事で、絵になる。ただ、回遊式の庭園は、日本一の松、京都市街一望(右下は京都市街の奥に比叡山)など見どころたっぷりだが、何か散漫で、「そうだ京都へ行こう」のポスターほどの情緒はない。ただ、最後に立ち寄った書院(仏画の展示)からの庭は落ち着き、まだ、影だったが、前の山に陽が当たると格別だろうと思われた。また、阿弥陀堂参道は、白壁と落ち葉が絵になる(左下の縦の写真)。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 山門前の茶店で、一息つき、欲張って、「金蔵寺」に出向く。これが失敗で、道は想像以上に狭く、特に駐車場への最後の上りは半端でなく、車幅の広いCX−5はぎりぎりだ。帰りは、ぞっとする。 そんなわけで、わびさびの風情たっぷりのいい寺で、盛りの紅葉を楽しみ、いちょうの絨毯も趣があったが、案の定、駐車場すぐの帰りの下りで、数台が上がってきて、タクシーの運転手にアドバイスしてもらい、ようやくバックでき、何とか下りきった時には、家内と生き返った気がした。やはりここは、ハイキングの寺だ。 第五週 さらに11月最終週は、終りと思っていた紅葉がまだ見ごろとの情報で、毘沙門堂、蓮華寺、圓光寺を回ることにした。いずれも「そうだ京都へ行こう」などで取り上げられる紅葉の名所だ。 毘沙門堂は、やはり道が狭いとの情報であったが、警備員もいて、何とかことなきを得た。ここは、紅葉だけでなく、寺の落ち着きもあり ![]() ![]() ![]() 蓮華寺の数台ある駐車場は満車だったので、昼食を予約しているEXIV八瀬離宮に停め、戻る。先ず、創建当時の山門から庫裡までの石畳の風情が素晴らしい。庭園は浄土宗的な形式に従い、池の対岸に浄土を描く形をとっている。こうした浄土宗的な庭園は池の周囲を巡り歩くことを想定して作庭されることから池泉回遊式と呼ばれるらしいが、蓮華寺の庭園は規模も小さく、書院からの鑑賞を旨とした池泉鑑賞式の庭園であると案内にある。 ![]() ![]() 昼食後、圓光寺を目指す。駐車場はないので、近くの酒スーパーで買い物をと、しばし置かせてもらう。散歩の方が道を案内したくださり助かる。ここは本堂からの十牛の庭と呼ばれる庭園が有名だ。また、洛北で最も古い池栖龍池がある。さずかに盛りは過ぎていたし、たくさんの人で、風情も減殺されるが、それでも敷紅葉と呼ばれるもこじの絨毯に小さな地蔵、百日紅の古木の幹と紅葉(左下の一段目)など絵になる風景が多かった。 ![]() ![]() ![]() |