松尾山・矢田峠 |
【データ】
【メンバー】 |
今週は、M前山岳部長の百名山達成を丹沢で祝う予定であったが、Mさんの腰痛で延期となった。それではと長野まで深夜高速バス・そこから戸隠行きのバスを使い、高妻山。そしてレンタカーを借り草津白根山で百名山2座稼ぎを狙ったが、台風一過とならない予報なので、二週続きの展望なしも辛いので、とりやめた。 IさんとMさんは、六甲全山縦走の前半をこなすというので、ごいっしょしたいと思ったが、天気予報も悪い上、家族のB´Zの20周年コンサートの駅送りもしてやりたいので、集合時間に間に合わず見送ることとする(IさんとMさんも23日に延期したとのこと)。 それではということで、前から気になっていた矢田峠と松尾山のロングコースを目指すことにする。これなら少々の雨でも大丈夫だろうとの判断の下。しかし、これが実に甘かった。 自宅から矢田丘陵遊歩道の取り付きのあすかの団地を目指す。そこまででも1時間はかかると思われる。学研都市パークヒルズ田原の自宅からは、先ず、国道168号の交差点を目指す。 阪奈サナトリウムの特別養護老人ホーム前の月泉寺分岐からは、盛りのコスモス、稲穂 畑と彼岸花の向こうに旧家、そしてガスのかかる生駒山と田舎風景が広がる(下の写真)。娘とも散歩するお気に入りのコースだ。 ![]() ![]() 国道168号との出合いのローソンに立ち寄り、白庭台駅を目指す。ならやま通りを上り、白庭台に入ると、個性のある美しい家々が並ぶ。こんな家に住む人は幸せだなぁと思いつつ。 白庭台の駅は美しく、近鉄の瀟洒なマンションが並ぶ。しかしこの不況で売れ残っているようだ。駅を過ぎるとけやき並木は特に立派だった。田原台も通りは、けやきだが、近年切られて樹形が寂しい。 あすか野団地は結構な上り坂だ。あすか野団地バス停を過ぎると、左手の展望が栗の木の向こうに素晴らしく、写真におさめる(左下の写真)。少し先のあすか野団地口のバス停のベンチ(すぐ下に矢田丘陵遊歩道の真新しい案内が表示がある)で腹ごしらえをし、生駒市総合運動公園入り口を過ぎ、下ると右手に生駒山がどーんと見えた。 ![]() ![]() さらに下ると、左手に矢田丘陵遊歩道入り口で(右の写真)、大きな図式のコース案内もあり、確認 する。四季彩の森・山の端回廊ゾーン、健康の森・シンボル交流ゾーン、学習の森・自然体験ゾーン、矢田山遊びの森とつながるようだ。 いきなりの階段で、すぐに電線鉄塔があり、先に池があり、少し下るとコナラの広場だった。コナラは多くなく、ベンチもあるがじめじめしていて、休む人は少ないだろう。 すぐ先の尾根コースと山並みコースの合流地点で、高年のマラソン者が走ってきた。ドンデン池水辺コースは木橋が整備され、美しい水だった(左下の写真)。その先からは、つくつくぼうしの鳴き声が盛んだ。池二つを見て、小明台・辻町分岐を過ぎると、再び池があり、車道に出た。 ![]() ![]() さらに少しで車道で奈良国際テニスクラブがあった。阪奈道路を高架橋で渡り、健康の森・シンボル交流ゾーン入り口(右上の写真)をくぐると、左にムノ峰上池で、水草が多く大きな鯉が泳いでいた。 釣りの夫婦は何を狙っていたのであろう。ツユクサがたくさん咲いていた。舗装道を進むと右手に白い大きなキノコがあり、ここからこれと傘の平たい白いキノコが多かった(左下の写真)。 ![]() ![]() 展望橋を登ると生駒山が見事で(右上の写真)、これは税金の無駄遣いとも言えないと感じた。車道に出るとNTTドコモアンテナがあり東生駒駅の分岐であった。もう一つのおにぎりを食べ、進むとどんぐりがたくさん落ちていた。この辺りは、天気予報がはずれたと思うほどの天気であった。 その先には生駒市清掃リレーセンターがあり、行き止まりなので左折し階段を上る。左手はau のアンテナだが、ドコモに比べてはるかに小さかった。 学習の森・自然体験ゾーンは、県道大阪枚岡奈良線の帝塚山大学が始まる。ただ途中、土地所有者の了解が得られず、通行不能区間が百メートルほどあるようだ。道路を渡り、階段を上ると、左にスポーツをする音がする。 東生駒0.3km・榁の木峠2.9km標識のようにこの道も標識が豊富だ。榁の木峠1.8km・迂回路福祉センター0.4km標識から先に、通行禁止区間がある。土地所有者の都合により一般利用者の通行不能との解説板がある。 迂回はあまりにつまらないので、禁止区間までとりあえず、進むと、中年者と比較的若いランナーがやってきた。この辺りは、大きな木で涼しい。帝塚山団地分岐を過ぎると、その先に、生駒市みどり推進課の「通行禁止」の看板があった。 ほんの数分で通行禁止区間は終わる。柵があるわけではないので、ごみ等に憤慨でもされてこのようになったのであろうか。ここまではゴミ一つなかったが。理解が得られる日が来ればいいが。 コナラのあるベンチで、つくつくぼうしの音を聞きながら、休む。この先は、左の谷が涼しく、榁の木峠まで0.1kmには美しい竹林が続いていた(左下の写真)。しかしここからは雷の音 が。やはり天気予報は当たるのか。 ![]() ![]() 弘法大師堂・賢聖院で一息入れ、案内に従い、百メートル進む間に、右手上に地蔵があった(右上の写真)。案内表示に従い、左に進むと、この道も、紀泉アルプスのような感じであった。 しかし途中で、雷鳴と雨足が強くなり、傘とリュックカバーを出し、しばらく行くと、小笹の辻の大きなあずまやであった。ここで、雨宿りし、子供交流館のパトロール員の方と雑談していると、子供交流館方向から高齢者の男女五人組が来た。その方たちは、南生駒駅に下ると言い、さほど休まず出て行った。 雨足が弱くなったので、私も進む。公園管理道が主体で、歩きやすいが、まほろば展望休憩所は雷がいやなので、シュートカットの右の道で頂上展望台(左下の写真)に向かう。雷の音がしないので、おそるおそる上って、期待通りの生駒山から金剛山までの大展望を楽しんでいると、ぴかっと光ったので、逃げるように下りる。 ![]() ![]() 四つ辻で現在位置の確認に手まどうが、まっすぐ進むと、萩の台駅2.2km表示があり、その先に、頂池休憩所0.4km・松尾寺1.9km表示があった。相変わらず雷鳴のなる中、進むと矢田寺分岐で意外にも近畿自然歩道となった。 すぐの国見台展望台ではご夫婦が居たので「雷はいやですね」と話す。展望台の案内に従い、左から奈良市街の奥に若草山・春日山・高円山(右上の写真)、天理市街の奥に貝ケ平山・鳥見山・龍王山(左下の写真)、桜井市街の奥に三輪山・音羽山・竜門岳(右下の写真)、橿原市街に耳成山・天香具山・畝傍山の大展望を楽しみ、その先で、右折し白石畑・松尾山山頂分岐の標識に従い、松尾山山頂を目指すが、雷が真上で鳴るのでたまったものではない。 ![]() ![]() 松尾山山頂はNHKの施設があるだけで下ると、若者三人がペットボトルだけ持ち上がって来た。下ると、雷が激しく姿勢を低くして進むと、白石畑の表示が松尾寺となるのでおかしく思い(NHK施設が大きいのと地図では広い道に思えたので車道があるのではと思い)、山頂から下ったところの小広場に戻るが、やはり間違いなさそうなので、戻る。走るように往復したが、5分強のロスとなった。 ![]() しかし、男性の二人連れが松尾寺に行きたいが違いそうなので、Uターンして来たというので、聞くと先に、白石畑・平群の標識があるという。確かに林道があり、確かな標識だが距離表示はなかった。 5分ほどで、近畿自然歩道の分岐があり、そこは直進せず、右に下ると、数分で、またも分岐で、山の会の「へぐり渓谷・カンポ」の小さな手書き表示に従い直進する。 しかしここからが大失敗。雷雨の中でもあり、それを気にして林道がT字路になっていたのに、気づかず、下るのが正しいと思い、右折する。すぐに畑や水道施設もあり、道は下るので、間違いないと思い、雷雨に怯えながら進む。しかし、いつまでたっても民家はなく、とうとう上り基調となった上、段々畑と作業小屋のあるところに出た。さらに山の中に登っていく道となったので、これは違うと思い、小屋の軒先に雷を避け、身を寄せる。 最近読んだ道迷いの記事を思い出し冷静になり、最後は萩の台まで戻っても良いとも考え、戻ることにする。天気もあり暗くなってきた道を急ぎ足で戻る。雷が鳴っていなかったら、もっと落ち着けたのだが。 すると最初に出合った畑のところは、本当はT字路になっていて逆側に民家が見える。ええーっという感じで、作業小屋の家のようなところに飛び込み、駅への道を教えていただく。 集落を簡単に抜けると、近畿自然歩道に合流し、近畿自然歩道平群駅方面との案内が右の山道を指していたが、もう山道はこりごりとの思いだ。 ![]() 遠くても車道(教えていただいた道)が安心と下ると、雷はやんだが、雨足が一段と強くなった。あまりに気の毒だと思ったのか自動車が止まってくださるが、シートを濡らすのもと思い、丁重に御礼を言い、お断りする。 しかし意外と先は長く、雨足は激しく、辛い時間が続いた。平群町清掃センターを過ぎても遠く、ようやく家が並ぶ頃になると、雨がやんだ。最後に彼岸花に慰められ、国道と竜田川を陸橋で越える。 竜田川は汚いが、川の先に生駒山が聳え、写真に撮ると絵になった(右の写真)。陸橋を渡っても左右分からなかったが、正解は右で民家の間を抜けると車道に出て、若い人に尋ねると、右が正しいと言い、着いてくるように言われた。 竜田川駅でようやく気持ちは落ち着き、いろいろあった一日を振り返る。何と万歩計は35000歩を指していた。 |