迷岳  1309m

 


データ】     

2001年6月17日(日)曇り時々晴 歩行時間5時間40分
5:30自宅  6:20〜30道の駅 7:15R24分岐 7:41消防署  8:00R166  8:27スメール(130km)  

8:35スタート(290m) <50分> 9:36尾根(650m) <30分> 10:08〜15 809m峰 <50分> 11:05〜10休憩(945m) <30分> 11:41唐谷分岐(1028〜1040m) <25分> 12:07〜12布引谷分岐(1164〜1188m) <16分> 12:28〜13:10迷岳山頂(1309m) <14分> 13:24布引谷分岐 <15分> 13:39唐谷分岐 <34分> 14:13〜22奥の二股 <20分> 14:43沢に架かる木橋 <14分> 14:57林道 <28分>  15:25リフレッシュパーク  <13分> 15:38ゴール

スメール入浴 16:27出発  17:18消防署  17:50 R24 18:35〜40道の駅 19:15M氏宅  19:40自宅

駐車場
    ホテルスメール奥駐車場(約20台)

温泉】 
    ホテルスメール(700円、露天風呂あり)

メンバー
    I夫妻、Mさん
   



Iさん夫妻とM氏と久しぶりの山行ができるので、懸案であった迷岳を目指す。A氏との電子メール交換も、迷岳についての質問からなので、早期に実現しておきたく、石楠花の季節は過ぎたが、出かけることとした。道の駅でI氏と待ち合わせ、途中のコンビ二に寄る。今日は冷やし中華と稲荷寿司とした。快調に走ると、吉野川には、鮎釣りの人が多かった。スメールに着くと、奥の駐車場には既に5台ほどの車があり、1台は、丁度出発しようとしているところだった。


我々も時間がかかるコースなので、早々に準備し、GWにスメールに宿泊した際、取り付き点の確認しておいたので、迷うことなく、駐車場のすぐ先の飯高町洞窟美術館手前の橋の右から地道を歩く。橋の袂にマジックで迷岳と書かれていた。左手の川からは、かじかの鳴き声が聞こえた。植林帯に入りほどなくすると、木に青いペンキで大きく2つ右上に上がれという矢印が書かれていて、これかな、でも案内標識があったはずなのにと思い、先行するI氏に待っていてもらい、先を偵察すると、数十メートル先に正しいルートを示す標識やらテープやらがあった。GWのときは、なかった矢印で案の定、駐車場で出会った先行した人は、間違って矢印のところから上り、尾根伝いに来たとのことで、809m峰で、追いつかれた。尾根では、蓮ダム方面の展望が開け、気持ちよく、破れがさがつぼみをつけていた。また、こあじさいの花も多かった。809m峰までは、急峻な上、滑りそうで、手足フル動員で上る。特に石は苔むし滑りやすく念のため四つん這いになったところもあった。


M氏は年齢にもかかわらず、軽快に登っていくのがたのもしい。近畿百名山の中では、トップクラスの困難なルートではなかろうかと思う。フィックスロープも2箇所だけで、集中力を高めて上る必要があった。自然林も混じり始め、左手には、スメールもよく見え、ほっと安らぐときもあるが、総じてやせ尾根を慎重に進む。ようやくたどり着いた809m峰には、飯森山二峰のプレートがあった。飯森山はまだかと進むが、地図には930mと書いていたが、それらしきピークには、表示がなく、確定はできなかった。気を使わねばならないところは、唐谷分岐までは、何箇所かあったが、自然林が多くなり、唐谷分岐手前は、石楠花林でシーズンはすごいだろうなと思ったが、今年の花跡は少ないように見えた。しかし大木が多く、大塔山で見た大木に匹敵するものも多かった。頂上まで、何度もたくさんの白い花が落ちていたが、名前は分からず残念であった。また、一箇所雨で土が流された箇所があり、まるで人工の石室のようで驚いた。


唐谷分岐からは、山頂まで約40分の表示とアルペンガイドでも同時間となっていることを確認し、安堵する。ここは左手は植林だが、以後は自然林となり、急登、平坦、急登となったが、ヒメシャラやぶなの大木が多くなり、新緑に心が洗われる。降りてくるパーティーにも3つ出会う。一パーティーは感じの良い高校生で、下でキャンプし、重い荷物をわざわざ持ち上げたという。布引谷への分岐辺りは、下草にみやみしきびの青が美しい。山頂近くで足元にサラサドウダンツツジの花がたくさん落ちているので上を見上げると名残の花もついていた。最後の急登をひとふんばりすると、ようやく山頂であった。


思ったより開けていて池小屋山方面のみ展望が開けていた。すばらしい自然林でぶなの大木も多い。駐車場で出会った先着者がひぐらしの鳴き声を聞き、昼寝をしていた。ビールで乾杯し、くつろぐ。冷やし中華は大正解であった。あまりの森の美しさに写真をとり桃の木平への縦走路を確認する。虫が飛び回っていなければ最高であった。唐谷分岐まで一気に下り、植林帯のそま道を慎重に下る。テープも多く踏み跡も、しっかりしている。さんざん下ったと思うが、そう標高が下がらないなどと話していると、ほどなく沢が見え、少し巻くと、奥の二股であり、ネット情報にあった、壊れかけた小屋も目の前にあった。冷たい清流で、顔、手足を洗い、生き返る。また、飲んでみると美味かった。沢渡りは、I夫妻が滑り靴をぬらした。そま道をさほど行かないうちに三の滝が樹林間に見える。下りたいが急峻で、時間もかかりそうなので、あきらめる。A氏の話だとすばらしいので、残念である。


そま道を二の滝目指すと、二箇所で宮の谷渓谷と同じ真新しい鉄の橋が架けられていて、豪快な一枚岩の二の滝のすぐ先で林道につながっていた。一の滝方面のそま道は、草が茂り倒木で塞がれていた。林道歩きはつらかったが、木苺がおいしく、左手に飯森山の威容が目に付き、あれを登ったのかという感慨でそう苦痛ではなかった。ほどなく、リフレッシュパークに着くと、そう多くはなかったが、家族連れが遊んでいた。舗装林道を下り、スメールへの分岐でI氏らと別れ、車を取りに向かうと、駐車場手前の橋で高校生のパーティーに出会った。こんにちはと挨拶すると、お帰りなさいですねと笑顔で応えてくれ、すがすがしい若者たちとの再度の出会いを喜んだ。スメールの露天風呂には、がくあじさいが咲き、季節感たっぷりでよかった。吉野で渋滞を避け、左岸を走り、いつもより短時間で自宅に着けた。


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