酒のせいか、部屋の乾燥のせいか、4時頃目覚め、5時に再度目覚めたので、風呂に入りさっぱりして出かけることとする。関ICへ の道では、このまま帰宅するかという気持ちが一度頭をよぎるが、楽勝コースなので、三上山を目指す。国道1号線は、ところどころ複線化され、快適に 走れる。国道8号に出ると、駐車場所の御上神社はすぐであった。右手にセブンイレブンがあり、ほぼ対面に美しいトイレのある駐車場がある。
三上山へは、国道を渡ると田んぼの中を進む道があり、登山道まで260mの標識がある。そのまま進むと舗装道に合流し、左に進むとすぐに160mの標識があり、ほどなく裏登山口の標識(山頂まで1.4km)があった。表登山道か裏登山道か一瞬悩んだが、ネット情報通り楽だと言われる裏登山道とした。きずの痛みは大したことはない。少し進むと左に数台止まれるスペースがあり、識者はここまで来るようだ。すでに2台止まっていた。ここから先に表登山道につながる分岐があるようだが、案内板も上りは「裏」を勧めている。
新しい猪よけの柵の扉を開け、それでも結構な上りの道を進む。尾根間近で早くも下山の荷物を持たない女性に出会う。毎日登山であろうか。尾根で一息入れ、岩の道を進むと、もちつつじが咲いていた。途中ネット情報通り、一箇所岩場には補助の鎖がつけられていたが大したことはない。一登りで鳥居と祠があった。一度少し下ると、苔ガ谷と呼ばれる場所だ。案内によると西側からみると割 れて見える場所だ。眼下に見える希望ガ丘公園は紅葉が見頃だ。
上り返すと(というほどのものではないが)山頂で、鳥居と祠があり娘の合格祈願をする。ここからの展望も良いが、左下に展望台があり、展望図が参考になる。右から琵琶湖の奥に比叡山と奥に愛宕山、左に大峰山、ポンポン山、琵琶湖がなくなると、順に音羽山、千頭岳、奥に生駒山、鷲峰山、太神山、鶏冠山、竜王山、金勝山、阿星山全てが見えた。
下りは情報通り、割岩までは神経を使う。手すり等の補助を頼りに昨日のようなことのないよう慎重に下る。小さい子供を連れた家族連れも登ってくる。割岩からは歩きやすい道であった。妙 見堂跡を過ぎると階段が続く。登山口手前にはやはり猪柵があった。
御上神社に戻る水路ではあやめが狂い咲きしていた。
御上神社は是非見学すべきとの情報から立ち寄ると、さすが国宝、重みのある神社であつた。しかし本堂前の木の板でまたもやすってんころりん。けがこそしなかったが、どうなっているのやら。願いは娘の大学合格祈願だというのに(^_^;)。
雨がぽつりぽつりときていたが、太神山だけを別途ではあまりに不経済・非効率なので、気持ちを取り直して登山口を目指す。国道8号線は渋滞 もなく順調であったが、瀬田南の交差点から県道10号はよかったものの、堂橋から県道108号につながる道の分岐に誤り、羽栗橋に出たが、地図(昭文社県別マップル)には載ってなかっ たので、地図とにらめっことなる。どうにか読めとれ、県道108号に出ることができ、田上小学校で左折し、道なりに走る。
ネット情報では、ゲートまで行けるようになっていたので迎不動付近の矢筈岳への道で前から来た車に聞くと行けるようだったので、対向車が来ないことを祈りながら進む。ゲート前の左に3台くらい止められるスペースがあったので
駐車する。
舗装道はしばらくでダートとなり、登山口に着いた。ここまでは十分普通車でも来れる。 数台止めていた。不動寺まで2.2kmの表示かあつた。猟犬が急にやってきてびっくりする。しばらくで天神川にかかる不動橋を渡る。水はきれいだ。花崗岩が風化した道 は滑らず歩きやすい。自然林の中の道だ。ただ、まつたけ山とのことで立ち入り禁止の表示やテープがわずらわしい。平坦になるとアカマツが多くまつたけ山であることがうなづける。ほどなく着いた休憩所には祠もあり、帰りには熱心にぬかづいて拝んでいる男性がいた。この道は東海自然歩道でその表示が多い。
ここから先、石をきれいに祀っているところがあった。ゆるやかな道を進むと、泣不動で4人の女性が休んでいた。その先の矢筈ガ岳分岐は登山者がまつたけテープを切っていた。矢筈ガ岳への道は「不明瞭」とマジックで書かれていたが、山と渓谷社の関西の山250でもここからの分岐を通って行く様に紹介されていた。
上から男性マラソンの人が7人も下ってきた。皆元気だ。ほどなく山門で二尊門と呼ばれる。両脇の石像がほほえましい。杉林を進むと信楽からの車道との分岐だ。東海自然歩道はこれを下る。100mで不動寺で社務所やトイレがあった。境内は広い。奥のほうに大きな杉があり、そこから階段が続く。本堂は重文とのことだ。階段はきつい。ここまで楽すぎる道だっただけに余計きつく感じる。岩によりかかる本堂は舞台造りが珍しいとのことだ。その上に大岩がありくぐれた。さらに奥の奥の院があり(神様と仏様は節操ないとおこっているであろうか。)手前の左に二等三角点があった。山名表示板も数個あった。ただし見晴らしはない。帰りに丁 石がいくつかあることに気づく。不動橋近くの展望のきくところでは堰堤付近の紅葉が美しい。ただ全体としては針葉樹で紅葉は少ない。
渋滞もなく、岸和田付近からは雨が強かったが、思いのほか早く帰宅できた。けがもあったが無事計画を達成できて満足であった。これで関西百名山は85座となったが遠くの山が多くなった。三上山も太神山も歴史はあるが、登山対象とは言えず、近百とは選定基準が異なることを実感する二山であった。ただ、江戸時代の谷文晁が描いた「日本名山圖會」を元にした写真家の三宅修氏の「現代日本名山圖會」(実業之日本社刊)などを読んでいると名山の基準は関西百名山に近く歴史や信仰が重視される。
HOMEへ
|