三ツ峠山

 


データ】     

2011年12月17日(土)快晴 歩行時間5時間3分(上り2時間54分 下り2時間9分)
6:49行徳駅発 7:00西船橋駅発 7:46新宿駅着 8:14新宿駅発ホリデー快速河口湖1号 9:34大月駅 9:59みつとうげ駅着 

10:10スタート <15分> 10:25グリーンセンター <38分> 11:03富士急山梨タクシーだるま石乗り場 <5分> 11:08〜13達磨石 <28分>11:41大曲り <3分> 11:46〜55股のぞき <14分> 12:09馬返し <16分> 12:25愛染明王 <10分> 12:35不二石 <9分> 12:44八十八大師 <36分> 13:20〜13:41三ツ峠山山頂 <30分>14:11八十八大師 <12分> 14:23急坂標識 <10分> 14:33山道危険標識(急坂終了 <9分> 14:42股のぞき <3分>14:45大曲り <5分> 14:50〜53ベンチ <7分> 15:00舗装道 <2分> 15:02達磨石 <36分> 15:38グリーンセンター <15分> 15:53みつとうげ駅  

メンバー
    単独
   


山恋しくなっていたところに、週末の予報は寒いが好天。そこに久しぶりに山の師匠のO夫人から、メールをいたたき、無償に行きたくなる。KW君に予定を問うか、不可とのこと、KN君は日曜日なら何とかなりそうだと以前言ってくれていた記憶があったが、天気は土曜日の方が良いので、久しぶりの単独行とする。

前の週は、土曜日に神保町の古本屋街めぐりをし(この日は東京モーターショーも初めて見学。翌日の日曜日は前から気になっていた行徳駅前公園の市川蒸気鉄道の見物と試乗を楽しんだ)、悠久堂という山の古本を扱っている店で、手塚宗求さんの「邂逅の山」の初版本(新編はサイン入りで持っているが、新編には以前図書館で初版を借り好きになったエッセイが収められていなかったので)を見つけ、また、今月の徳島出張では機内から富士山と南アルプスの絶景を、神戸行きのスカイマークからは、南アルプスの荒川岳上空を飛ぶ予想していなかったルートで、北アルプスや白山までの絶景を見たことから(あまり熱心に見ていたので、客室乗務員から一番最前列の窓側に移りませんかと薦めれる(^^ゞ カメラを持っていたら、移ったであろうが)。なとがあった。こんなことが重なり、山への想いが強くなっていた。

行き先は、あこがれの北八ヶ岳のしらびそ小屋を検討するが、稲子湯までのバスはこの季節、運休とのことで、快晴を信じ、展望の山、三ツ峠山とする。調べると、ホリデー快速の河口湖号を往復に使うと実に便利だが、問題は、富士急みつとうげ駅からは、往復のコースタイムで、帰りの河口湖2号と同タイム、ほぼ日没時刻となることだ。朝日新聞社の日本二百名山のコースタイムよりは早く着けるだろうと思いつつも、駅の標高は616m、山頂は1785mなので、標高差は1200m近い。駄目だったら、再チャレンジという気持ちで出かける。切符はネット情報によると、JRのホリデーパスというのを買い、富士急分を別に買うのがお得とのことた。

寮の朝食は管理人ご夫妻をせかして悪かったが、しっかりいただき、ホリデーパスがあるので西船橋経由で予定より早く新宿駅に着いた。ホリデー快速河口湖1号は特急車両の6両編成で1号車のみ指定席で別途料金が必要だか、その他は自由席で要らないというお得な列車だ。20分前には並んだ方が良いとのネット情報だったが、この季節、その必要はなかった。さすがに登山姿の人も多い。ユニクロのウルトラライトダウンジャケットを山用に使っている人が多い。


快晴の空に半月。三鷹からは左手に、立川からは右手に冠雪した富士山が大きく見えた。特に多摩川鉄橋からはよく見えた。富士急線に入ると単線でゆっくり走る。途中の駅は、ホームが短く3両しか開かない。車窓からの富士山はびっくりするほど大きい

みつとうげ駅は実にかわいい小さな駅舎だが、聳え立つ富士山とホームの達磨石が素晴らしい。また、これから登る三ツ峠山の山頂の電波塔もよく見える。標高差が1200mもあるようには見えない。天気のせいであろうか。駅を出て、左手に進み、富士急のガード下をくくると一本道で、案内も豊富だ(下の富士山の写真は、駅近くの空き地から)。さすが表登山道だ。一本道を進んでいくと、体育施設や薬草風呂もあるグリーンセンターがある。フットサルやテニスを子供たちは熱心にしていた。















道路沿いは山梨県や町の案内解説も多く、それらによると、三ツ峠山は、関東では富士山に次ぐ信仰の山、また、植物の宝庫で、800種類もあり、ここで初めて見つかったものも24種類あるとのこと。

神鈴の滝遊歩道の方が近道とのことなので、通る(右下は遊歩道からの三ツ峠山)。一枚岩とのことだが、人工の部分との違いが不明だ。さくら公園と呼ばれるだけあって、桜が多く植えられ、またアカマツも多い。















いこいの森公園も整備中だ(駐車場には3台止めていた。ここからだと楽だ)。山梨タクシーの「だるま石」の標識を過ぎると、ここで車道と分かれ(数台止められるからか一台地元の車が止めていた)、小さな沢にかかる橋を渡ると(左下の写真)、達磨石(950m)で、昭和51年の解説がある。達磨石の文字はアークとのことだ。

ここから急登でも九十九折で、足元もいいので、スピードは出る。途中、人工の石垣の掘割道があったのが不思議だった。














ベンチも結構あり、さすが信仰の山の表登山道だ。大曲りを過ぎ、しばらくで「股のぞき」で待望の富士山が、でーんと聳える(右上の写真)。圧倒的な存在感で、冠雪が太陽に照らされ輝き美しい。愛染明王は帰りにして(見ても返って近道)、急ぐ。馬返し(1280m)から山道危険の標識を過ぎると、今までより急登となる。初めての下山者から「今日は360度の大展望」との励ましを受ける。不二石を過ぎると八十八大師(1600m)で一息入れる。時間がないながらも、どうしてもじっくり見たくて眺める。頭のかけている物もあり、歴史を感じさせる。















ここからは巻くように歩く。北側には積雪もうっすら残り、凍っていて注意を要する場所も2箇所あった。また、崩壊地点の落石場もあり注意を要する。積雪があるといやな箇所だろう。つぶれた廃屋を過ぎ、一字一石供養塔、神鈴権現様への登り口を過ぎると、屏風岩。岩登りのゲレンデと言われる。想像していたより迫力ある景観だった。若い美男美女がクライミングの準備をしていた。見届けたいが時間がない。水流はつららとなり、冬らしい景観だ。

水平に進み、分岐に出ると右の階段を上る。皆さん風を避け、富士山を眺めて休憩しているが、私は最後の急坂と時間に追われて、めいっぱいだ。左は三ツ峠山荘に続くという。
















再度の分岐は、左は四季楽園とのことで右の富士見山荘に進むと、柵があり、富士見山荘前に出た。そして右折し、階段を上る。団体の人も皆ばて気味でゆっくり歩む。私も時間はないが、階段を息切れ切れに上るしかない。電波反射板を左手に、振り返ると南アルプス(右上は白根山山、左下は右から甲斐駒ケ岳。左下は荒川・赤石・聖)や八ヶ岳(左二段下)の絶景が見え、元気が出る。休憩もほとんどとらず、おにぎりを一つかじりながらだけだったので、しゃりばてもあったのかもしれない。
















ようやく開運山山頂にたどり着くと富士山の絶景、南アルプスの全ての山々、そして八ヶ岳、甲斐駒ケ岳の間には北アルプス、そして地元の方が見え、スカイツリーも見えることを教えてくださる。彼が言うには「ここは富士山は当たり前、スカイツリーの見える日は珍しいから運がいい。12月に登ったのが正解」と盛んにおっしゃる。

団体の若い男女の団体と目を凝らして、スカイツリーを見た。山頂には、三ツ峠山の石碑、三角点、展望盤がある。ずっといたい場所だが、何せ、帰りのホリデー快速までの時間がない。誠に惜しまれるが、仕方ない。

帰りはスピードが出て、ぐんぐん下る感じだ。若い男女のクライマーは、壁の上の方にいるのか、荷物だけ登山道にあり、見えなかった。途中、凍った箇所と落石帯(少し前に落石の音がして気持ち悪かった)に留意する。さすがにお腹がすいたので、好物の稲荷ずしを食べ、しゃりばてを防止する。

富士山は完全に逆光で朝の美しさはなかった。山頂が日没ぎりぎりになりそうな人が登ってきたのが、駅には30分早く着くことができたので、カレーヌードルを食べて、ほっとする。

ホリデー快速の前に特急(右下)や登山電車(左下)が来て、また、駅には何故か大魔神もあり、待ち時間を楽しめた。快速は、ここではがらがらで助かった。久しぶりの登山を満喫し、山の良さを再認識した。楽しかったが、二日目からは筋肉痛に悩まされた。
















日曜日はおとなしくと思ったが、夕刻、行徳の野鳥の楽園に自転車で行くと、「カワセミ」が近くに見え、ラッキーであった。カメラマン何人かに撮った写真を見せてもらうがなかなかうまくいかないようだ。羽が止まったように写すにはシャッター速度が1/2000も必要でどこに向かって飛ぶかもわからないとのことだ。

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