鍋割山

 


データ】     

2009年2月15日(日) 晴れ後曇り 歩行時間上り2時間49分+下り2時間36分
8:10大倉 <7分> 8:17細い山道分岐  <7分> 8:24西山林道 <1分> 8:25〜30丹沢大山国定公園碑 <30分> 9:00山の神祠 <3分> 9:03標識(鍋割山4.9q、二股1.3q、大倉2.7q)  <17分> 9:20〜22尾関廣氏胸像 <4分> 9:26〜33二股 <15分> 9:48本沢 <11分> 9:59ミズヒ沢 <14分> 10:13鍋割山稜C <6分>10:19後山乗越(鍋割山稜D) <26分> 10:45標高1000mの赤ペンキ表示 <9分>10:54鍋割山稜G <12分> 11:06鍋割山稜H(山頂まで0.8q標識) <22分> 11:28〜12:00山頂(鍋割山荘)大展望 <31分> 12:31〜34小丸 <27分> 13:01〜07石垣跡 <6分> 13:13小丸まで1000m標識 <13分> 13:26小丸まで1500m標識 <12分> 13:38小丸まで2000m標識 <10分> 13:48合流 <3分> 13:51二股 <14分> 14:05(大倉まで4.0q) <23分> 14:28(大倉まで2.7q) <17分> 14:45大倉ゴール 15:10バス 16:06小田原発湘南ライナー  17:22新宿

メンバー
    単独 
   


11月に高尾山に登って以来、父の病気で、山から遠ざかることになった。やはり歳とってからの手術は大したことはないと思われても大変なリスクを伴うことを思い知らされた。心身ともに疲れたのだが、こんなときこそ、山をということで、月曜日の東京日帰り出張を利用して、前日に山登りすることにした。


この時期の関東の山を探すと、丹沢が最有力候補となり、既に登った塔の岳・丹沢山、4月に登る予定の蛭ケ岳と檜洞丸を除くと、鍋割山が有力となった。ここは、頂上の山荘主の草野のさんの100sを超える歩荷と鍋焼うどんが有名で、テレビでも見たことがあったので、一度行きたいと思っていた山だ。


土曜日に電話すると、雪はないという。12時までに着くと、鍋焼きうどんも待たずに食べられるというので、それを目指すことにする。ルートは鍋割山に登った後、帰りは往復だとおもしろくないので、小丸経由とする。


土曜日の22時30分梅田毎日新聞社横発の楽天とラベルのバスに乗り込む。3列のバスで6500円というのはいかにも安い。案の定、京都で満席となった。大津、浜名湖、海老名と止まり、予定の20分早く、6時10分頃新宿に着いた。


小田急の改札口近くのコインロッカーに預けて、丹沢・大山フリー切符を券売機で買い(こういう切符も自販機で買える。電車650+バス200=850→740円となるのでお得)、6時31分発の小田原行きの急行に乗り込んだ。渋沢には7時42分に着いた。眠っていたので早かった(^^ゞ 結構、列車内には登山姿の人も多く、表尾根を登るのか秦野で下りた人も多かった。


渋沢から大倉行きのバスも満席で結構立っていたが、運よく座れた。空は快晴で富士山を期待する。大倉の吊り橋が見えると、すぐにビジターセンターでトイレと登山届を済ませて、鍋割山荘のHPでコピーした親切な写真付きの道案内を頼りに大倉屋の横の道を進む。


コピーと道標のおかげで、2か所の分岐も間違わずに進み、山道に入る。すぐに鹿よけネットが道を塞いでいた。一度大倉からの舗装道に合流すると西山林道となり、大倉まで20分の表示があったが、15分ほどで来た。すぐに丹沢大山国定公園碑があった。












ダートだが車も通れる西山林道をてくてく進む。自然林も多く、新緑や紅葉の季節は良かろう。また、左手に目指す鍋割山稜も見えた。途中、右手に花も飾られた山の神祠があり、すぐ先に標識(鍋割山4.9q、二股1.3q、大倉2.7q)があった。


林道歩きが長いので、山頂まで8q近くあり、小丸経由だと17q、標高差1100mというところか。11月以来、まともな山歩きをしていない体には辛いかもしれないと気を引き締める。


黒竜の滝分岐では下らず、帰路の楽しみとする(5分下るだけだが、帰路、休んでいた夫婦に聞くと小さい滝だと苦笑いされたので結局、見なかった)。


ほどなく左から表丹沢県民の森からの道が合流し、三台の車が止まっていた。ここは三差路で二方向には車止めがある。さらに進むと神奈川県山岳連盟会長で丹沢の国定公園化運動に尽力した尾関廣氏胸像があった。












その先、左下に旧登山訓練所の建物が見える。少しで二股で右手の道は大倉尾根の小草へ 続くとのことだ。犬二匹を連れた夫婦が散策していた。鍋割山へは勘七沢を渡る。沢を渡ったところに四輪駆動車数台が止まっていた。小沢でも渡れるということを誇示したいのかな(^^ゞ


本沢を渡り、西山林道終点には山荘のペットボトルの水と丸太が置いていた。ばてばてで今日は無理しない方が良いだろうと判断する。四駆の軽で来た夫妻が背負子で運び上げようとしていた。













ミズヒ沢を木橋で渡り、植林帯の急登を登る。やはり久しぶりと夜行バスの疲れかばてて喘ぎながら登る。ようやく後山乗越(鍋割山稜D)に到着する。追いついた人と追いつかれた人で多くなる。ここからは200mほど急な登りが続く。












鳥寄せのねじをまわすような鳴き声機に反応する鳥がいじらしい。自然林や赤ペンキの標高に励まされ、遅々ではあるが、何とか稜線に出た。鍋割山稜Gで一息入れる。左手に檜洞丸が見える。ブナ林を過ぎ、鍋割山稜H(山頂まで0.8q標識)を過ぎると、灌木帯だ。


山頂には山荘主の草野さんが言っていた12時までに着くことができた。今日は目当ての富士山が見えず、楽しみは鍋焼きうどんのみだ。山荘前にも大きな鍋焼きうどんの幟があった。












草野さんと話すと、先日、関西の朝日放送の取材があったので、それを見たからかと聞かれたが、何年か前の歩荷の紹介テレビを見て一度お目にかかりたかったと答えた。著書の「山に生きる」はあるのかと聞くと廃版だが、オークションで3000円らしいと恥ずかしそうであった。サイン入りの著書でもみやげにと思ったので残念だ。











仕方ないので、名物の鍋焼きうどんと写真を撮らさせてもらった(^^ゞ 鍋焼きうどんは関西人にとっても絶品で、うどんは太く、具もたまご、甘いかぼちゃ天ぷら2、レンコン天ぷら、しいたけ、しめじとしっかり鍋焼きうどんの条件を満たし、下界よりうまいと思った。













次から次への注文で、関西人としては、一体いくらの売り上げがあるだろうと皮算用してしまう。山荘内はこたつが並べられ、記念の写真も多く、興味深く眺めた。夕刻、弟たちと会う約束があるので、早めに腰を上げ、外に外に出るとたくさんの人であった。


下りは折角なので、小丸に回る。こちらは予想通りの気持ちの良い自然林で、町も見渡せる大展望だ。ブナ林を進むと、山岳マラソンランナーがたくさん来た。


小丸は鍋割山より100mほど標高も高い。小丸からの道は踏み跡は薄く、テープもないので新雪があったら悩むだろう。下の方は、アカマツやクロマツの大木の林だ。倒木を越え、小丸までの距離表示を励みに進む。


二股手前で朝の道に合流する。二股から大倉までは、4qとのことなので、時速5qで50分ほどだろうと早足で歩く。


大倉バス停はたくさんの人が待っていたが出てまもなくで20分ほど待った。さらに運の悪いことに小田急線が信号故障で、18時頃まで不通とのことで、振替輸送を利用し、急行で15分の小田原まで行き、16:06:発の湘南ライナーで新宿に向かう。座れたのと小田原駅は初めてなのが慰めか。17:22に新宿に着き、コインロッカーで荷物を出し、弟たちの待つ赤羽に向かう。次女の住まい探しの下見後、弟夫妻との会食は楽しかった。  


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