苗場山

 


データ】     

2011年10月9日(日)晴れ時々曇り 上り3時間41分 下り2時間54分
2011年10月8日(土)
14:20東塚口発 17:53尼御前SA(夕食休憩)発 21:30穴沢河川敷公園着 23:00就寝

2011年10月9日(日)晴れ時々曇り 上り3時間41分 下り2時間54分
4:00起床 5:05河川敷公園発 
6:12登山口スタート <30分> 6:40和田小屋 <57分> 7:37〜51ゲレンデからの道合流 <2分> 7:53下の芝 <9分> 8:02七合半 <21分> 8:23中の芝 <25分> 8:48〜53上の芝 <2分> 8:55小松原湿原分岐 <10分> 9:05〜10神楽峰 <14分> りんどう 9:24雷清水 <44分> お花畑 10:08 <7分> 10:15〜11:30山頂(河瀬君20分遅れ) <45分> 12:15〜20最低鞍部 <20分> 12:45神楽峰 <15分> 13:00〜05股すり岩 <10分> 13:15上の芝 <15分> 13:30〜40中の芝 <35分> 14:15〜25下の芝 <28分>14:53〜15:00和田小屋 <6分> 15:06ピックアップ 地酒購入 18:00草津温泉着

2011年10月10日(月)
5:00起床 7:40朝食 10:00上州湯めぐり号 14:40新宿着
16:00行徳寮着   

メンバー
    Iさん、Mさん、KWさん、KNさん
   


いよいよ、日本百名山を達成する日がやってきた。100名山めを苗場山としたのは、I氏のお勧め。四阿山と草津白根山をご一諸してくださったHさんからも下山後温泉のあるところで宴会をとアドバイスいただいていたこともある。宿泊もI氏のお勧めで、天下の名湯、草津温泉としたが、実は湯沢から、草津は直線距離ではしれているが、道路はなく、高速を月夜野まで行き、ロマンチック街道なる国道をひた走り、120km、ナビでは3時間もかかる。それでも天下の名湯をということで、草津温泉を予約した。半年も前から、安価な民宿を予約していが、宿の手違いで、ダブルブッキングしていたので、7500円という同額で、湯畑に近い「小島屋旅館」を確保してくれ、差額は民宿持ちとなった(^^ゞ。

季節は紅葉の美しい10月の三連休としたが、会社を移籍することになった上に、土曜日に尼崎でファミリーフェスティバルという厚生行事が入り、和歌山組のIさんとMさんにピックアップしてもらうことになった。東京からKN君とKW君と参加くださり、計5名だ。何と5名のうち、IさんMさんKW君の3名が日本百名山既完登者、KN君もフルマラソンを3時間40分で走るという強力メンバーだ。

天気予報は、晴天の予報だ。
8日の朝、行徳駅からリムジンバスで羽田に向う。6時30分発だが、ほぼ満席である。8時羽田発のANAも400席が満席だ。世間は三連休フィーバー。その分、20分遅れての伊丹到着となり、塚口からはタクシーで事業所に向った。厚生行事は天候にも恵まれ、また、横手やきそば等B級グルメも美味く、楽しめた。抽選会が遅れて、Iさんたちを待たせることになったが、14時30分前に合流できた。しかし、おみやげのお好み焼きに気をとられて、ポーチを忘れたことに高速道路で気づく。あわてて電話して、事なきを得る。寮の鍵も入っていたが、住み込みなのがありがたい。ただ、カメラもその中で、カメラも持たない完登とは・・・・・

尼崎から越後湯沢までは、北陸自動車道が最短だが、それでも650kmもある。尼御前SAで、落日を眺めながら、Iさんご推奨の「はみかつ丼」を食べた休憩が唯一といえる長さで、21時半には、越後湯沢IC近くの「穴沢河川敷公園」に着いた。真っ暗で、最初は間違ったが、携帯電話の力で、東京から合流してくれたKN君とKW君と再会できた。

彼らは駐車場にテントを張り、宴たけなわだった。我々のために、おでんをつくってくれていて、「朝日山」という地酒も用意してくれていた。さすがに冷えるが、おでんのおかげで温まる。しかし、明日は早いので、23時には就寝した。我々三人はIさんの車だ。

翌朝は、Iさんが4時に起きたので、合わせて起きる。草津温泉までは遠いので、登山開始は、6時が理想だ。登山口へはナビが間違っていたが、KN君が標識を見ていたので、さほどロスせずに着いた。

トイレは20分待ち。登山道より車道歩きが正解で、和田小屋まで次々に車が入ってくる。しまったという感じだ。登山道は石がごろごろしていて歩きにくい。下の芝手前で左手のゲレンデ方向から下ってくる人が多く、話すと、ゲレンデ歩きがすこぶる早いという。トイレ待ちが20分もあったというIさんが追いつく。

















中の芝までは、針葉樹とダケカンバが美しい。特にダケカンバは、大木で、あまり曲がらずに育っていたのが不思議だ。下の芝から正面に見える山肌も、笹に紅葉と針葉樹が混ざり、雪の多い上越特有の景色で、関西人にとっては、魅力的だ。

圧巻は中の芝だ。ごようつつじの葉であろうか。赤の濃淡が美しく、庭園のような風景が広がる。ここは、木道が整備され、休憩スペースも立派につくられ、憩いの場だ。KW君は二日酔いか遅れているという。巻機山のときと同じく追いついてくれるだろうと判断し、先行する。

股すり岩なる展望箇所も越え、神楽峰に到着。ここから標高差で100m下り200m上り返しとなるが、見た目は、非常にきつく見える。しかし経験からは、さほどではないだろうと判断する。案の定、急登は急登だが、九十九折なのと標高差がさほどでないこと、狭くて下山者待ちもあるので、何とかへとへと状態でなく登れた。途中、山頂にガスがかかり心配したが、頂上台地に着く頃には、どんどんよくなった。

















頂上の高層湿原は、秋山郷からの小赤沢コースだと長いが、和田小屋からは、すぐだ。ただ、湿原は広大で、東西3km、南北2kmもあるという。また地溏は、1000以上もあるとのことだ。草紅葉も風情があるが、夏のワタスゲ等咲く季節に訪れたいものである。
















KW君を待つこと、20分。体調は悪いとのことだが、全員そろったので、ビールで乾杯する。Iさんも持参してよかったという顔をされている。そして、いよいよ一等三角点のある山頂標識に行く。たくさんの人だ。何とIさんも、KW君もお二人が横断幕を用意してくださっていた。感謝・感激である。何枚も写真を撮っていただく。何といっても、我々には四人も百名山達成者がいるので、周りの人も驚いておられる。1997年7月の剣山から14年めの達成となる。現役サラリーマンとしては、早い方ではないだろうか。
達成の秘訣は
・ 妻の理解があったこと(彼女が山が好きだったら、かえってうらやましがられてうまくいったかな?)
・ I夫妻やMさんなど、山仲間に恵まれ、グループ登山が多く、楽しく安価にできたこと(単独は25座、Iさんとは48座、Mさんとは44座)
・ 休みがとれなかったが、若かったので、徹夜で走り、テントをかついでなど無理がきいたこと
・ 出張は多くなかったが、買い物をJALカードでするなど、マイレージを貯め、上手く利用したこと
など。1山当たり数万円と言われているが、私はグループ(レンタカーに有効)・マイレージ利用・テント泊などにより、1万円強で達成できた。

















下山は快調といきたいが、まだ登ってくる人も多く、大渋滞となった。若いカップルで山ガールは多い。本当にここ数年、目立つ。活気があって良い。しかし、大渋滞だけでなく、KW君がすこぶる体調が悪く、荷物をもってあげても、ゆっくりゆっくりとなった。こんなKW君は見たことがない。幸い、熱はない。二日酔いというほどは飲んでいないが、仕事の疲れ、睡眠不足、昨夜入浴後の冷え等いろいろあるのだろう。

中の芝で、Mさんが栃木の団体の美人女性とすぐ友たぢになるという楽しいシーンもあったが、Iさんたちに先行してもらい、和田小屋まで車で迎えに来てもらうこととする。後のウルトラCは、下の芝からゲレンデを下ることだ。

下の芝までは大変だったが、ゲレンデになるとKW君は、日本のストックを使い、スキーのように下る。一方、私は、何故Iさんの車が和田小屋にないのかとぶつぶつ言う。

何と通常ルートを歩いた下りが得意のMさんに和田小屋で合流してしまった。IさんとKN君に電話してもつながらないので、仕方なく、車道を下ると、ほどなく、Iさんが車でやってきて、びっくりしたような顔をされた。早いので驚いたようだ。Iさんは、KN君に20分遅れ、今となったとのことだ。下の芝と和田小屋の間は、登山道はごろごろしていて、極めて歩きにくかったとのことで、ゲレンデを歩かなかったのが、我々との差が大幅に縮まらなかった原因のようだ。

いずれせよ、これで旅館着が予定の18時となる可能性ができた、Iさんの所望で地酒、特別純米原酒「八海山」の一升瓶を求め、Iさんの運転で、草津温泉に向う。月夜野ICまでは、関越道、その後、名前負けしないようにか、サルビアやマリーゴールドを植えた「ロマンチック街道」をひた走る。

草津温泉「湯畑」近くの小島屋旅館には、18時過ぎに到着し、先ずは、温泉だ。古い旅館で、洗い場は一つしかないが、湯はすこぶるよく、さすが天下の名湯だ。

夕食は、やはり民宿よりはずっと良い。無難なメニューだが、八海山も美味しく、KW君も回復し、楽しい一時となる。ある意味、この一時のために来たようなものだ。Mさんが「苗場山 百名山を 完登し 仲間と集う 名湯草津」披露くださる。これも恒例となった。Iさんから、私は相変わらず魚の食べ方が下手だなぁと、ご指導がある。なかなか進歩しないものだ。ことほどさように、家族付き合いしてきた仲間の宴は格別だ。

朝も早くから、走る者、散歩する者、皆元気だ。朝食もなかなかで、満足して宿をたつ。温泉は皆、4・5回入った。Iさんが風呂好きとは。

和歌山組は8時半、我々は10時のバスだったが、行徳に着いた時刻と和歌山着は、ほぼ同じ16時頃であった。バスは4時間のところが、30分遅れぐらいであった。「上州湯めぐり号」と名づけられたJRバスは安価なためか、ほぼ満席であった。

300名山をやろうというKW君のお誘いもあるが、これからは登りたい山を楽しみたいと思う。百名山達成に予想していたほどの達成感はないのは、まだまだ山を登りたいという気持ちからだろうと思う。

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