那岐山(1255m)・滝山(1196.5m)、駒の尾山(1280.7m)・船木山(1334m)・後山(1344.6m)、日名倉山(1047.4m)

 


データ】     

2003年4月26日(土)  曇り 4時間54分
月27日(日)  晴れ 3時間29分+45分


月26日(土)

:32自宅→ 5:07I氏宅 → 6:56別府P → 8:00中国美作IC→ 8:23那岐山第3駐車場

:45蛇淵の滝 <5分> 8:50登山口 <40分> 9:30〜35五合目(山頂まで1.5km、Aコース六合目まで0.4kmの標識) <7分> 9:42黒滝まで0.2km標識  <28分> 10:10山頂まで1.0km標識 <2分> 10:12〜19八合目 <10分> 10:29Aコース分岐点 <15分> 10:44〜55那岐山山頂 <8分>  11:03〜08旧山頂(二等三角点、滝山・Cコース大神岩コース分岐) <16分> 11:24展望台 <33分> 11:57滝神社・禊橋登山口下山分岐点 <3分> 12:00〜12:40滝山 <39分> 13:19展望台 <21分> 13:40〜45旧山頂Cコース分岐 <9分> 13:54八合目 <7分> 14:01登山口まで2.0km・山頂まで1.1km標識 <7分> 14:08大神岩 <18分> 14:26水場 <8分> 14:34林道 <14分途中洗靴時間除く> 14:51登山口 <3分> 14:54ゴール駐車場

15:03出発 15:20〜26R429交差点コンビ二 16:00産水の里森林浴公園野鳥苑キャビン着  粟倉温泉黄金の泉 20:00就寝 

月27日(日)

5:00起床 6:35野鳥苑発 6:55林道登山口 7:05スタート <5分>7:10標高1000m・山頂1780m・登山口220mの標識 <18分> 7:28〜32休憩舎 <10分> 7:42〜45展望台 <9分> 7:54標高1200m・山頂390mの標識 <5分> 7:591250m・山頂170mの標識 <3分> 8:02〜16駒の尾山山頂 <16分> 8:32船木山まで1300mの標識 <23分> 8:55船木山まで500mの標識 <15分> 9:10〜13後山キャンプ場からの登山道分岐・船木山 <20分> 9:33〜9:52後山山頂 <20分> 10:12後山キャンプ場からの登山道分岐・船木山 <9分> 10:21駒の尾山まで1800mの標識 <19分> 10:40駒の尾山まで950mの標識 <11分> 10:5140駒の尾山まで350mの標識 <6分> 10:57〜11:08駒の尾山山頂 <12分> 11:20展望台 <5分> 11:25休憩舎 <13分> 11:38ゴール11:48出発

12:25ベルピール自然公園 12:28スタート <20分> 12:48山頂まで350m標識 <5分> 12:53山頂まで150m標識 <4分> 12:57〜13:30日名倉山山頂 <14分> 13:44〜52ベル <2分> 13:54ゴール  14:00出発  14:30〜15:20クアガーデン武蔵の里入浴 15:45佐用IC 18:45〜50I氏宅  19:10自宅

駐車場
  駐車場無料、多数)

温泉

  粟倉温泉黄金の湯(800円、露天風呂等種類豊富)
  クアガーデン武蔵の里(800円、露天風呂等種類豊富)


メンバー
   I夫妻、Mさん
   


GW前に遠出しようというIさんの発案で、前から気になっていた那岐山方面に出かけることとする。いろいろ研究すると、那岐山の稜線には一等三角点の滝山があり、その間は、昨年満喫した位山と川上岳間の天空遊歩道にも似たすばらしいルートの感を持つ。また、2日目も岡山県最高峰の後山とするが、これも駒の尾山からのルートがすばらしそうなので、余り紹介はされていないが、チャレンジする。さらに欲張り、I夫妻は既に登られているが、関百・近百の数稼ぎにベルピール自然公園から日名倉山に登ることとする。


天候が気になっていたが、予報は、回復するとのことだ。早朝にMさんが迎えに来て下さり、Iさん宅に向かう。池田さん宅では、かなりの雨で積み込みにも苦労したが、高速を走る頃には青空が広がる。美作からの県道から那岐山と滝山が眼前に聳える。ハナミズキの並木が満開だ。国道53号線からの左折地点も道路真上に「那岐山登山口」の大きな標識があり、分かりやすい。真新しい「山の駅」を右手に進むと、案内が豊富で、B・Cコースに向かう左上に向かう林道もすぐに分かった。トイレを利用するなら、Aコースに少し進んだ左手だ。美しかった。


B・Cコースにはすぐに右手に第二駐車があり、少し進むと10台止められる駐車場が左手に有り、すでに1台止まり、出発しようとしていた。我々が第一駐車場のトイレに行っている間にも団体が来た。那岐山の山名については、昔、作東一の高峰・後山と背比べをして負け、泣いたのでナキノセンといったのがナギノセンになったという民話や、奈義町役場から北に15分ほど行った古社・諾(なぎ)神社にイザナギノミコトを祀っていることから付いたという説もあるとのことだ。日本三百名山にも選定されている。



蛇淵の滝が右手下すぐなので、準備をし、訪ねてみる。東屋が整備されて見やすくなっていた。新緑で美しい。元に戻り、200m進むと、右手にB・Cコースの入り口があった。少し進むとB・Cコースの分岐だ。Bコースを進むと、沢を渡る橋があった。沢音を聞きながら、そう急でもない歩きやすい道が続く。


40分ほどで、
山頂まで1.5km、Aコース六合目まで0.4kmの標識がある地点となる。ここは五合目に当たる。奈義町のHPによると、Bコース・蛇淵コースが全長3km、Cコース・大神岩コースが2.5km、Aコース・菩提寺コースが4km、滝山との間が2.7kmとのことだ。ここで、最近お気に入りの砂糖入り八朔を食べ、元気をつける。ほどなく、黒滝との分岐だが、わすが200mの距離も今日は滝山との往復を考えているので割愛する。ここから先、ところどころにショウジョウバカマが咲いていた。本コースは歩きやすいが、ほとんどが植林なのが惜しまれる。ただし道を明るくするためか盛んに間伐をしていた。



それにしても、相変らず空砲であろうが自衛隊の戦車の音が激しいのとにわかにガスってしまったのが惜しまれる。八合目を過ぎるとようやく自然林となり、うぐいすの声が心地よく聞こえる。猪の足跡もあった。Aコースとの合流からは結構背丈のある笹の切り分けで、昨日の雨で足元は悪い。大きな残雪も合った。ほどなく着いた山頂は、平成13年の国土地理院の調査で、標高が1240から1255mに訂正されたとあった。山頂記念碑移設したようだ。ただし三等三角点は先の1240m地点にある(右下の写真)。


4人で写真を撮り、下り始めるとにわかにガスが切れ、笹の稜線が美しい。HPに四国の剣山と次郎及に似ていると書かれていたそうだ。真下に見えた避難小屋は毛布は古いが板間に十分泊まれそうだ。快適に進んだ旧山頂の三角点のあるCコース分岐には、駐車場にいた団体が休んでいた。トイレ付き展望台も真新しい。



滝山に進むと、ガスがわずかの間切れ、自然林と笹の美しい山並みが見えた。新緑や紅葉の季節はさぞすばらしかろう。目に浮かぶような感がする。那岐山を訪れた方は時間がなくとも分岐から15分の展望台(滝山まで1.9km)までは是非とも往復すべきであろう。逆にそこからは、木が多く、さほどすばらしい稜線ではない。しかし芽吹いたりガスがなかったら想像以上に良いかもしれない。今回はバイケイソウがいくつか芽を出していたのとアセビの花が満開なのが目に付いた程度だったが。しかし道が乾いていたのがありがたかった。ただ、左下に大きく、広大な日本原高原、点在する水田、溜池、農家など美しい眺めが広がる。おもしろいことに標高が低く感じられるのはIさんも同様だという。


滝神社との分岐を過ぎると、ほどなく山頂で大きな一等三角点が鎮座していた。旧山頂から50分強かかった。滝山の山名は、全山に多数の滝があることから付けられたと山と渓谷社の「岡山県の山」に書かれていた。山頂の新しい展望台には加古川の先客が数人いた。逆側の爪ガ城から登ったとのことだ。半そでTシャツ一枚で歩いてきたものの、寒いし風も強いので着込む。折角、割子そばを買ってきたが、ビールも熱いお茶とともにという変なことになる。山頂から携帯が通じたので、今夜の宿泊先の野鳥苑に到着時刻を電話するが、留守電となっていたので妻にも連絡を頼む。


早々に戻るが、霧雨が降る。Cコースも最初は自然林だが、大神岩辺りから植林となる。大神岩の先で道は二手に分かれるが、右の自然林の道の方が少し早いようだ。途中の水は甘くて美味かった。広い林道に出会うと、直進が正解なのに、右手に進んでしまう。5分ほどで気づいたが、地図を確認すると回り道だが合流する。Iさんの進んだ方が早いとの判断は正しかった。流れる水で靴の汚れ等を落とすと朝の登山口はすぐであった。


西粟倉村の野鳥苑までは、一度429号線に戻るのが早かろうと考えたのが正解で16時には着いた。この辺りは大河ドラマ武蔵にちなんだ行事が活気を与えている。しかし野鳥苑に泊まる人は我々だけで、キャビンは4200円なので、一人1050円。そして黄金の湯の入浴券800円をくれたので、なんと一人250円で泊まることとなる。係りの人は親切で、自身の携帯番号を教えてくれ、病院の位置と電話番号も教えてくださる。高床で上るのは大変だが、八畳はあり、電気もある。Iさんは寒さを気にされる。荷物を整理し、早速粟倉温泉黄金の泉に向かう。何と気温は12度しかない。どうりで半そででは寒いはずだ。たくさんの種類の風呂があったが、露天風呂の寝湯は眼前に新緑とつつじが咲き、幸福感に満足する。冷えた体もようやく温まる。



見つけておいた酒屋というより万屋(今風に言えばコンビ二?)で夕食のためのビールを購入し、戻る。Iさん持参の富山みやげのホタルイカを肴に一杯やりながら、すきやきがはじまる。Iさんがいい肉を関東風に仕上げてくださるとたまらなく美味い。登山と温泉の満足感。美味い料理にすばらしい山仲間。これ以上の幸せはなかろう。しかしながら朝の早さに眠くなり、早々に寝床の準備をするが、カメムシを発見。私は余り体験していないが、他のメンバーは荒島岳等でさんざんな目に会っているので非常に神経質になっている。何しろ臭いらしい。



夜は予想通り寒かったし、板間に腰も痛くなる。寒さはシュラフをきっちり閉めていれば違ったのだろうが。夜中にIさんとトイレに行くが(水洗で清潔)、星はない。5時に起きかに雑炊の朝食後、出かける。野鳥苑入り口の大規模林道を日名倉山方面に進むと、トンネルがあり、ほどなく駒ノ尾山登山口の案内があり左折し、いくつか分岐があるが道なりに進む。右手の古いトイレ近くに道があり悩むが、案内図ではもう少し先なので少し行くと正解で、左手にトイレやベンチのある巨大な建物があり(右上の写真)、右手には異常とも言える豪華なアプローチのある登山口(左上の写真)であった。


その先もまさに遊歩道と言える整備された道が続く(左右の写真)。批判する人もあろうが、朝一には展望も良く快適な気分で歩く。手すりだけでなく、チップを捲き、柔らかい道にしている。休憩舎からの展望はすばらしく、先の展望台からもすばらしかった。まだガスも残るが、どんどん天気はよくなりそうだ。うぐいすが盛んに鳴く。山頂近くなると笹が高くなる。


たどり着いた駒ノ尾山は二等三角点で、那岐山も雲の上に顔を出し、後山方面も笹が光り美しい(左下の写真)。ベルピール自然公園の日名倉山も見える。山頂直下の小屋には囲炉裏もあった。中国自然歩道が合流し、いい道が続くと思ったが、雪で笹が倒れふさぎ中八人山ほどではないものの、掻き分け進む。背丈より高い笹はうっとうしい。2箇所大きく残雪があった。逆方向から来た団体に聞くと、この先には覆う笹がないことを知り、ほっとする。


後山キャンプ場からの道が合流すると船木山で前方に目指す後山が見える。IさんとMさんは後山を船木山と勘違いしていたので儲けた気分だと喜ぶ。三等三角点の山頂からは雪を抱いた氷ノ山も見えた。高年の御夫妻が到着され、10年前はもっと高木で船木山にも山名板があったという。御夫妻のわきあいあいのパフォーマンスには驚かされた。帰りの駒の尾山からは那岐山、三室山等名だたる山々が見渡せた。団体が続々登ってきた。



大規模林道を進み、合流した道を逆に進み、何はともあれビールを買い、ベルピール自然公園に向かう。駐車場はほぼ満杯である。駒の尾山から後山までの稜線が眼前に聳える。今登ってきたのが嘘のようだ。一人300円の入園料をとられる。盛んにベルを鳴らす音がする中を階段の植林の道を進むとわずか30分ほどで山頂であった。樹木の間から後山も見える。日名倉山も一等三角点だ。先ずはビールだ。最高の瞬間である。山頂で二の丸から来た加古川の人と談笑する。下山途中、鐘楼に立ち寄り、大小2つのベルを鳴らす。結構力が要った。



相当の汗をかいたので温泉に立ち寄る。クアガーデン武蔵の里のある近辺は大河ドラマのイベントの観光客でごったがえしていたが温泉はさほど人は多くなく、立派な施設であった。駐車料金を取られるのが玉に瑕だが。我々はイベントは見ず観光客を見て行く所がないのかなぁという、けったいな集団だ。佐用ICまでの国道の温度は26度をさしていた。文字通り初夏だ。これで、関百は81座、近百は73 座となった。




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