南木曽岳 |
【データ】
【メンバー】 |
GW中の「山楽日誌」のAさんの南木曽岳・小秀山・奥三界山の記録を見て、冠雪した中央アルプスの大展望が見たくて、土・日の天気がよければ、ぜひとも行きたいという気持ちになった。天気予報は絶好だが、いくら高速代が安いからと言って、一人での運転はつらいなぁと思っていたところ、会社のKM君(S47生)とKW君(S49生)も同行するという。 KW君は、丹沢にKM君と一緒に行けず残念と言っていたので、仕事でも近い二人が一緒に行け人間関係が密になることはいいなぁと私も願っていたので、うれしい限りだ。 子育てに忙しい年代の二人は、土曜日は所用があるので、南木曽岳とし、日曜日の日帰とした。Aさんの記録を参考にし、帰りの渋滞を避け、早朝出発とした。待ち合わせを会社としたので、私は2時起きとなった。 こういうときは、不思議と目覚めるもので、2時過ぎには自然と目が覚め、早々に準備し、何年かぶりに記憶のない深夜ラジオを聞き、走る。チューリップ特集で「青春の影」がかかったときには、昔の懐かしいことが思い出される。 会社までは30q強だが、信号に結構ひっかかり、きっちりセブンイレブンで好物の稲荷寿司を買ったりしたので、1時間かかった。 既に、KW君は着いていたが、KM君は、定刻だったので、4時10分に出発する。車はKW君のプリウスだ。燃費だけでなく、機能も興味ある点が多く、また、話も弾み、中津川ICまでは、あっと言う間だった(尼崎ICから280q弱)。 登山口までは、国道19号から妻籠宿方面に国道256号を右折し、対向も難しい幅の道を数キロ進み、約30qで、信号も少なく、30分強で着いた。蘭キャンプ場でナビも機能したし、国道号には、南木曽岳登山口の立派な標識があるので、迷うことはない。 キャンプ場先の整備されたダート道をわずかに進むと、駐車場であった。ここは、比較的広く、区画もされ、10台強止められる。後で気づくが100m先には、トイレや避難小屋があり、ここにも5台ほど止めることができる。 我々は、下の駐車場に止めたが、先行車は2台だけであった。上の駐車場は、5台は止められそうだが、2台だけ止まっていて、準備をしていた。トイレを借り、案内板で、ルートを確認する。 すぐに林道はゲートが閉じられていて、右の遊歩道のような道(近道)を進む。自然探究路のようで、樹木の解説が多い。檜が多い。小川への分岐を過ぎ、少しで立派なあずまやがあり、すぐに先の林道に合流した。 車も通れる道を進むと、左手に金時の産湯というきれいな水をたたえる池があり、すぐ先で左に進む登山道がある。標識には山頂まで、2.2qとある。山頂は1677m、標高差は700mほどだ。沢沿いの道をしばらく進むと、下山道との分岐があった。ここから山頂までは2.1qとの新しい標識があったが、入口から100mというはずがない。 ![]() ![]() 案の定、すぐにあつた金時の洞窟には山頂まで1.7qの表示があった。こちらが正しいと思われる。花崗岩の巨岩がごろごろし、新しくはないが、木製のはしごやらが多く、あきない。 金明水からは、冷たい湧水で、甘い感じがして実に美味かった。鎖場と表示されたところは、木製階段になっていた。その上は、見事な高野槇の大木が林立し、圧巻だ。足元には、この辺りからショウジョウバカマが散見された。ピンクの色が上品だった。 ここで、凍らしてきた甘夏ミカンを食べた。何年か前に剥いて砂糖漬けにして凍らせると夏場美味いので、今回、若い二人のために2パック用意した。 追いついた健脚の単独行者が言うには、前々日、恵那山で行方不明者が遺体で見つかったという。私が恵那山に登ったのも、GWだったが、雪は多かった。二人でいっていての道はぐれだけに悩ましい。 この少し先からは、振り返ると、大きな恵那山が横たわっていた。咲きかけのアカヤシオも、この辺りから散見された。鈴鹿の御在所にも多いところをみると、アカヤシオは花崗岩を好むのだろうか。 次の鎖場は、Aさんは鎖場にチャレンジしたとのことだが、我々は、大変なお金をかけたと思われる回廊のような木道階段を進む。右側は絶景で花崗岩の大きな岩が露出している。 ![]() ![]() 登山道にはイワカガミも多いが、まだ、咲いていない。シンボリックなかぶと岩を過ぎると、傾斜も楽になり、笹に隠れた金時池展望のない南木曽岳山頂に着いた。ベンチには先後者が三人いたので、記念撮影と三角点へのタッチのみし、展望岩へ急ぐ。 すぐに御嶽山・乗鞍岳展望岩があり、木のはしごを数段上ると、大岩で、眼前に、くっきりはしないが、たっぷり雪をかぶった御嶽山がどっしりと横たわっていた。 中央アルプスを見たいという思いでショウジョウバカマの咲く道を急ぐと、トイレもある結構立派な避難小屋の先に、大展望のきく場所があり、先の岩からは、中央アルプスの絶景が見えた。 ![]() ![]() 凍らしたペットボトルでガードとしたサントリープレミアムモルツで(今日は第三のビールでなく、若い二人のために奮発したが、麦とホップとさほど変わらないと思うのは私だけか(^^ゞ)、乾杯する。 ここには、御嶽山、乗鞍岳、穂高岳方面と(水晶岳が奥に見えるようだ)、中央アルプスの山々の名前が正確に記された案内図があり、山座同定が容易だ。 ![]() ![]() 中央アルプスもかすんでいたが、じっくり腰をおろしているうちに、太陽の位置がかわったからか、目が慣れてきたためか、よく見えるようになり、KW君の言葉で乗鞍岳も見えているのが確認できた。中央アルプスは、特に南駒ケ岳がどっしりして最も目立っていた。空木から越百までの稜線を歩いたのが懐かしい。 至福の時だが、きりがないので、腰を上げ、下山道とは名ばかりの小さなアップダウンの続く道を進む。摩利支天分岐までは、恵那山がよく見える箇所や絶壁の奥に中央アルプスの見える絶好の展望地もあった。 折角なので、分岐からすぐの摩利支天に立ち寄り、岩に攀じ上り展望を楽しむ。Aさんの記録通り、空中に浮かぶようで、恵那山の大展望地だ。Aさんは先の岩まで行ったのかもしれないが、我々には、そのような勇気はない。 ![]() 下りは楽勝だと思っていたが(摩利支天分岐辺りからは、登山口まで2.0q、70分の表示にそんなにはかからないだろうと思っていたが)、気を抜けない木梯子等多く、慎重に下る。 崩壊地で休憩し、ようやく、登山口0.9q表示を過ぎると、歩きやすくなり、10分ほどで、下山道分岐で朝の道と合流した。 まぶしい新緑を見ながら、休憩し、近くに湧水を発見し、冷たくて清らかなことに感激する。後は林道に合流し、池の水が非常に美しいのに驚く。 近道からは、男滝・女滝に180mで行けるようだが、Aさんの記録では、名前負けしているとのことなので、立ち寄らず、進む。 トイレ・避難小屋のある上の駐車場にも、下の駐車場も車は朝と違い、たくさん止まっていたが、溢れるほどではなかった。 帰路は、試しに、土岐JCTから、環状・伊勢湾岸・東名阪・新名神・京滋バイパスと乗り継ぐ。距離は25q長いが、大変走り易かった。 |