子ノ泊山 906.7m 

 


データ】     

2003年4月13日(日)晴れ3時間59分(上り2時間15分、下り1時間44分)
5:20中松江 ローソン・ファミリーマート 6:08有田東急GC 7:18R311 7:45R168 8:17〜25飛雪の滝 8:37浅里側登山口 

8:51スタート <15分> 9:06 2段の滝 <20分> 9:26〜31休憩 <7分> 9:38倒木帯 <6分> 9:44〜55詰ノ滝 <47分> 10:42〜50ヤククラノ頭 <7分> 10:57浅里辻 <20分> 11:17林道 <7分> 11:23登山道 <6分> 11:29〜12:12子ノ泊山山頂 <24分> 12:36浅里辻 <41分> 13:17〜25詰ノ滝 <35分> 14:00 2段ノ滝 <4分> 14:04ゴール


14:14発 14:44橋 14:49〜15:20熊野川温泉さつき 16:06県道198 16:25〜30道の駅龍游 18:12中松江

駐車場
   路肩

温泉】 
   熊野川温泉さつき(450円)


メンバー
   Mさん
   


Mさんが同行してくださるというので、かねてから温めていた子ノ泊山に行くこととする。関西百名山80座となる記念すべき回数にふさわしい山と期待する。ただ、囲炉裏をみるとベテランでさえ迷われ、直近でも中高年のパーティーがビバークしたと新聞に掲載されていた。どちらも、立間戸谷登山口からなので、時間もかからない浅里側からとする。こちらからは、最近I夫妻が登られたが、渡渉箇所に注意することと急登に苦労させられることを聞いている。



遠距離だが、高速を使わず、リーズナブルにということで、Mさんとは県道海南金屋間にある有田東急ゴルフクラブの入り口で待ち合わせる。途中の桜は、葉桜となったものもあるが、山桜を中心に見頃のものもあり楽しむ。一軒目のローソンに好物の稲荷寿司がなかったので、ファミリマートにも寄ったため、Mさんとの約束時刻6時に8分の遅刻となる(^_^;)。少し下った路肩に私の車を止め、Mさんのフォレスターで向かう。


快調に走り、R311も熊野博覧会のとき改修され、思いのほか早くR168に出る。熊野川は橋が少なく、熊野川町役場手前で対岸に渡り、紀和町への道を分け、回りこむように熊野川左岸の細い道を延々と走るしかない。右下にミニゴルフコースがあった。つつじが咲き、猿も横切るのどかさだ。対向車が来ないことを祈りつつ進むと、飛雪ノ滝キャンプ場に出た。見事な滝で、紀州藩主徳川頼宣が美しさに感激し、竹谷滝から改名させたという(左の写真)。真新しいキャンプ場のトイレを借り、山と渓谷社の「大阪周辺の山250」の案内に従い、キャンプ場横にある浅里神社の横の道を上るが、道案内もなく少し不安である(帰りに確認すると、道なりに少し進み上地バス停の先に、左折する林道の入り口があり、入り口には子ノ泊山登山口の標識もあった)。途中作業員の方に正しい道か確認する。



林道を道なりに進むと橋の手前で2つに分かれ、橋を渡らず、左手の道の前方に登山口の大きな標識が見えた(右の写真)。途中林道で出会った作業員の人がもっと上から短縮登山道があると言っていたが、地図のあるルートの方が無難だろうと判断する。車を路肩に止め(右上の写真)、登山口から沢沿いに進むと、5分ほどで、左岸から右岸に渡る。昨日の雨で増水していたので苦労して渡渉した。ほどなく、左の木の間越しに立派な2段ノ滝が見えた。名前はないが相当立派である。直接見れないのが残念だ。飛雪の滝のカーテンのような形と違い、直下型であった。ここで右岸から左岸に渡渉する。


苔むした岩が多い上、雨の後で滑りやすく、神経を使う。先週張り替えたシリオのビブラムソールも万能ではない。その分、沢蟹が横切る。暑いので休憩し、半そでTシャツとなり、先週に続いて、砂糖づけ八朔を食べる。松村氏にもおすそ分けし喜ばれる。倒木帯に出て方角に一瞬悩むが、直進して植林帯が正解であった。左からの谷も早新緑で美しい。この先の一枚岩は立派で、一面苔むし、蛍が光っているのかと思ったが、染み出た水滴が太陽で落ちるとき色々な色に変わるのであった。感動的な体験であった。

たどり着いた詰の滝は形が飛雪の滝に似ていた(左の写真)。上りの急登には山彦新道・新宮山彦グループと書かれた標識があった。大峰奥駆けの小屋やルート整備に尽力されているグループに頭が下がる。テープがふんだんだが、油断すると見落とし間違う。それにしても急登で、木をつかみながらの部分も多い。しゃくなげも少しあったが、つぼみはなかった。ヤクグラの頭手前では、フィックスロープがあり、おかげでようやく登れるという箇所もあった。ようやくヤクグラに近づくと、うぐいすの鳴き声が心地よい。ヤクグラからは、眼下に熊野川が流れ、特徴ある鋭鋒の烏帽子山が見える。目前にはこれから目指す子ノ泊山への稜線だ。

携帯電話のアンテナが三本立ったので、旅行中のIさんに電話する。急登を慰労され、ナイフリッジの存在を教えてもらう。休憩して進むとすぐにナイフリッジでIさんの言葉通りだったが、低木があり恐怖感はない。そう長くはなく、雑木林をしばらく進むと浅里辻であった。案内標があり、右は尾根登山口、左が子ノ泊山となっていた。尾根登山口とは桐原からのルートのようで、桐原浅里林道からの短縮ルートもあるようだ。自然林の歩きやすい道を2コブほど越すと広い林道に出会った。表示がなくテープもまばらなので、逆から来ると分かりにくいかもしれない(右の写真で右が林道、左が登山道で杭が目印)。それにしてもこの林道は興ざめである。

5分ほどで、右手に山頂を示す表示があり、そこから5分ほどで山頂であった。2人の女性が下りてきたのでルートを聞くと、桐原からであった。山頂には4人いたが、同じく桐原から上り、浅里コースへ下るということであった。一等三角点だけに三角点も大きい。大きな山名板があったので記念撮影する。

温度が高いのでビールは美味い。また、割子そばと稲荷寿司がよく合う。しかし春霞で、烏帽子山と熊野灘が見えるだけなので(恵まれれば大塔山や法師山、大峰の山々も見えるとのことだが)、コーヒーを飲み、早々に下山する。先行するMさんがへびを踏みそうになるというハプニングがあったのと、急な下りはビブラムソールの甲斐もなく滑ったが、けがもなく何とか無事登山口に着く。 

折角なので、温泉に立ち寄ることとする。湯の峰、川湯等この近辺は名湯は多いが、初めての熊野川温泉さつきとする。国道168からはすぐだ。露天はないが、広くて快適であった。ただし、源泉は26度で無臭なので温泉らしさにかける。フォレスターは快調で、自宅から160kmも苦にはならなかった。

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