日光白根山

 


データ】     

平成20年10月13日(月)晴れ 歩行時間4時間25分(上り1時間59分+下り2時間26分)
5:10起床 6:20湯元温泉P発
6:45菅沼登山口スタート <39分> 7:24〜49休憩 <9分> 7:58弥陀ケ池0.9km・菅沼登山口2.0km表示 <6分> 10:04弥陀ケ池0.5km表示 <13分> 8:17〜34弥陀ケ池 <7分> 10:41山頂0.8km表示 <45分 途中10分写真> 9:36〜10:10日光白根山山頂 <6分> 10:16二荒山神社奥宮 <36分> 10:52〜54避難小屋 <12分> 11:06〜36五色沼 <30分> 12:04〜08弥陀ケ池 <11分> 12:21弥陀ケ池0.5km表示 <4分> 12:25弥陀ケ池0.9km・菅沼登山口2.0km表示 <52分> 13:17ゴール

14:10〜14:50龍宮の湯発 15:37沼田IC 17:30〜18:03東部湯の丸SA(夕食) 19:40駒ヶ根SA 21:37名神 22:09〜25多賀SA 23:40〜55吹田SA 0:10甲東寮  

メンバー
   Iさん、 Mさん
温泉
   箱根湯元温泉五識の湯(900円)、吹割温泉龍宮の湯(NET割引400円)
   


湯元温泉の駐車場は満車だつたが、ほどなく、いい場所が空いた。この駐車場は、日帰り入浴の人が多いようで、短時間での出入りはあるようだ。今日のメニューはIシェフがはじめてだという串揚げだ。さすがの腕前で大変美味しかった。豚などには、ちゃんと塩コショウがふられるという気の使いようで美味いはずだ。写真は、出来栄えに満足のIさんである。今日は昨日と違い風がなく良かった。通りかかる人からも注目を浴びる。

温泉は、リッチに1000円のホテルを目指したが、昨夜の話と違い、客が多く、断られたので、駐車場方面に戻り、ホテル山月が経営する日帰り専門の「五識の湯(900円)」とする。料金だけのことあって、昨日とは違い、広く新しい。満足して、車に戻る。   

昨夜寝すぎたので、Iさんとよもやま話しをしたり、キャンピングカーめぐりをしたりして楽しい一時を過ごす。Mさんは、昨夜あまり眠れなかったようで、今夜はぐっすりのようだ。

翌朝は、雑炊をそそくさと食べ、菅沼登山口に向かう。道路沿いは、カメラマンの列だ。ガイドブックにも金精道路は、男体山と中禅寺湖が写せる絶好の場所とある。

登山口も車が多かったが、大きな登山口標識の前にで―ンと止めた。駐車場の奥には、ロープウェーを使った方が距離も標高差も楽で、ロープーウェーまで10分だという新しい誘導標識があったが、10分で行くには制限速度を大幅に上回らないと着けないが(^^ゞ 













Iさんがセイタカアワダチソウかと言う枯れた草地を進む。それでも霜で美しい。その後、白樺林となり、家族連れを追い越す。話がうっとうしいとMさんが言うご夫妻を先に行かし、のんびり進む。急とゆるやかが交互で登りやすい道だ。









弥陀ケ池までの距離表示が出てくると、ほどなく弥陀ケ池で楽して来れた。ここは、絶景で池に浮かぶ山頂は絶好の撮影ポイントで、Mさんも私も一眼レフを持ってきた甲斐がある。朝の青空は特に青く、逆さに映る山頂も絵になる。

ここで重さ対策で、みかんの缶詰を皆で食べる。近くにはシラネアオイの保護柵がある。どこも鹿害で大変だ。木道を進むと、すぐに五色沼(0.7kmとの分岐で山頂は右手に進む。一上りで、山頂まで0.8kmの表示だ。

展望が開け、カメラが離せない。菅沼・丸沼の奥に燧ケ岳が見える。岩場を落石に注意しつつ登る。案の定、下り者が滑り尻餅をついたが、大事には至らなかった。左手の五色沼 はコバルトブルーとエメラルドグリーンの部分があり、本当に美しい。

奥の太郎山等日光連山も素晴らしい。山頂かと思うと一旦下り、上り返すとようやく狭い山頂で、大勢はおれないので、写真を撮り、少し先の部分でIさんとMさんを待つ。













そこからは広く、火山口跡であろうか。南方面には、白根権現の祠も見える。展望は素晴らしく、昨日と同じく、右手に山頂からは皇海山の奥に富士山も見えた。











ここから五色沼に向かい、九十九折を下る。あざみの大群落で、今は枯草だが、最盛期は見事であったろう。最低部はダケカンバで風情のある場所だ。立派な避難小屋(トイレこそないが、泊まるに十分である)で、ガイドブックによると、周辺にはカラマツソウ、シシウド、マルハダケブキ、ハクサンフウロ、トリカブトが多いとある。










踏み跡の薄い道を間違えて小沢も進みながら下ると、五色沼であった。Mさんの発案とIさんのお薦めで、湖面に映る逆さ白根を撮るために、逆側の進む。28mmレンズでは、ギリギリ入らず、地団駄を踏む。それでも黄葉したカラマツがアクセントとなり、なかなかの絵である(右上の写真)。

湖畔にはイワカガミが多いとあったが、確かに葉は多かった。ここから弥陀ケ池へは、最後の上りだ。カラマツの前で吹く風に、大好きな山口耀久の北八ツ彷徨のエッセイを思い出し、何とも言えない山に抱かれた気持ちになる。この瞬間、山を趣味としたことの喜びが溢れた。

博学のIさんに池(弥陀ケ池)と沼(五色沼)の違いを質問すると、なかなかしっくりこないというので、帰ってから、調べてくれた。

<池・沼・湖の区別について>

国語辞典レベルですが自分の認識と余り差が無かったということを添えて、以下に記します。但し、弥陀ヶ池と五色沼については大きさの差では説明がつきますが、「泥の具合」は似たり寄ったり。語呂という文学的な観点が絡んでいるように思う。
@池
  ・自然または人が掘って水が(を)貯まった(めた)ところ。
  ・普通は湖、沼より小さい。
A沼
  ・底の泥が深い水たまり。
  ・cf沼田:泥の深い田  沼地:泥の深い地域
  → 泥がキーワード
B湖
  ・周りが陸に囲まれた、池・沼より大きい水たまり。
  ・淡水湖、塩水湖がある。
C浦
  ・海、湖が陸地に入りこんだところ。
  ・入江、海岸。
ということである。弥陀ケ池からの下り、ヘリコプターの音が続く。遭難でなければよいが。登山口間近の白樺の幼木、老木の黄葉も見事だ。カラマツのときと同じ気持ちに満たされ、至福のときを過ごす。

帰路、吹割の滝近くの龍宮の湯に浸り(古いが、露天もあり、ネット割引券で400円)、 高速道路の東京方面の大渋滞に驚きつつ、夕食の東部湯の丸SAのみそかつに満足し、吹田で時間調整し、尼崎ICを降りる。なんと、さらに割引は、40%が景気対策からか50%引きとなっていて、もうけた気分となる。

天候、メンバー、食事、温泉に恵まれ、大満足の山行となった。これで日本百名山も91座だ。 

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