ニセイカウシュペ山

 


データ】     

7月22日(木)歩行時間 4時間30分 晴れ
7月21日(水)

11:58春日 12:17三田駅発特快 12:38羽田空港 「てんや」にて昼食
14:15JAL555便39K 16:02旭川空港ロビー 16:30ニコニコレンタカー迎え 17:05レンタカー発 17:25〜18:10旭川ラーメン「天金」 セブンイレブンにて買い物 18:40道の駅「とうま」

7月22日(木)

3:30起床 4:15道の駅とうま前のローソン発 5:23「ニセイカウシュペ山登山口」の標識累計走行距離74.6q 右折「古川砂金越林道」76.6q 5:38ゲート累計走行距離77.2q 6:50登山口 累計走行距離88.2q

6:56スタート<標高1137m> <67分>  8:03〜8:10表大雪の展望 <105分 15分写真撮影等> 10:10〜10:45ニセイカウシュペ山頂<1883m> <23分> 11:08山頂まであと1q表示 <25分> 11:33あと2q表示 <15分> 11:48〜53展望台 <3分> 11:56あと3q表示 <24分> 12:20〜24沢 <2分> 12:26あと5q表示 <7分> 12:33ゴール

12:47出発 13:10登山口まで 13:23〜25ゲート 13:33国道273号 15:25いきいきセンターたいせつの絆 累計走行距離116.4q 16:45登山口まで17q表示(9qダート) 17:03ヒュッテまで4.8q 17:20天塩岳ヒュッテ着 累計走行距離177.2q

メンバー
    単独
   


7月21日(水)

還暦を過ぎ、登山もいつまでできるものかと思うようになり、特に夏山だけはしっかり登りたいと考え、最初は信州を考えたが、コロナのワクチンの見通しが見えてなかったので、信州は登山バスを懸念して、昨年に続き、北海道を思い立つ。

飛行機・レンタカーは安全なので。四連休だが、水曜出発の土曜日帰りなら、特典航空券が取れるので、具体的に計画した。結果は、生駒市はワクチンの接種が早く、二回目も終わったのだが。

最も歩いてみたいのは、黒岳とトムラウシ間の縦走、せめて高根ヶ原や忠別岳辺りだが、白雲岳避難小屋は素泊まりなので、テント並みの荷物が必要で、その体力には自信がない。
色々、調べて、ニセイカウシュッペ山(三百名山)、天塩岳(二百名山)、銀泉台から白雲岳の三座を候補とした。旭川のホテルからだと遠いので、宿泊は、道の駅「とうま」の車中泊、天塩岳ヒュッテ、層雲峡ホステルとした。ホステルが22日に空室がないため、登る山の順序は思案して、決めた。単独行は家内が心配するので、今回もモンベルの保険に入った、

飛行機は、最終便としていて、レンタカーもその時間に合わせていたが、旭川空港のセブンイレブンで、ガスの購入等もあるので、休暇をとり、早い便で行くことにした。さらに、ニコニコレンタカーに確認すると、追加料金なしで、16時半から借りることができ、ありがたかった。

昼間の便としたので、機内からの景色も楽しめた。下北半島の沿岸が見えたのが記憶に残った。さらに旭川空港に着陸前には北海道らしい畑と林が広がるので、旅愁を感じる。
コロナのため767-300は約3割しか埋まっていない。

定刻より早く旭川に着き、セブンイレブンでガスカートリッジと翌日の弁当にすべく助六寿司を買い求めた。ガスはイワタニ製で630円だった。ガスは大小、メーカーも色々あった。

ニコニコレンタカーは、ほくれんのガソリンスタンドに隣接していて、単価も高くなく、便利だ。車はトヨタのPASSOだった。安いだけあって、小傷は多いが、その分、気を使わなくてよい。

今日の車中泊は、道の駅「とうま」だ。昼食は羽田空港の「てんや」で、天丼を食べたので、夕食は旭川ラーメンとし、途中に旭川ラーメンの有名店の「天金」があるので、立ち寄る。既に満席で少し待った。醤油ラーメン(800円)としたが、少しとんこつっぽかった。これで旭川ラーメンは三軒目だが、美味いものの、和歌山ラーメン(特に「まるやま」)の方が口に会う。

道の駅までは国道39号を走る。セブンイレブンに立ち寄り、サッポロビール第五弾上富良野「佐藤さんのホップ畑から」等を買う。

道の駅「とうま」は予想していたより広く、トイレもできたばかりで美しい。ウオッシュレットだ。建物は営業が終了していたので、その前のテーブルと椅子でビールと枝豆でくつろいだ。

気温は昼間は34度と東京と変わらないが、日が暮れると急に涼しくなり、窓を2cmほど開けて寝ると、朝はシュラフが必要となった。夜の8時頃は車は10数台だったが、朝起きると、50台以上になっていて驚く。

7月22日(木)

道の駅の道路をはさんで向かい側にあるローソンで、ハムサンド、野菜ジュース、アイスコーヒーを買い求めて、登山口に向かう。

上川層雲峡ICから国道39号,273号線を12km走り、林道分岐を目指す。
事前に調べていたが、予想通り、国道273号から分岐する林道のとりつきが分からず、通り過ぎて引き返して、ようやく見つけた。「中越」辺りから、ナビの地図に気をつけて見つけるしかないようだ。

ネット情報通り、「ニセイカウシュペ山登山口」の標識は立派なのだが、少し林道に入ったところにあるので、国道からは分からないのだ。国道を右折してすぐにダートとなる。林道を3.3qで右折、2qで橋、500mで無施錠のゲート。そこから、11qで登山口だった。ゲートからの道もパンクが怖くて、20qも出さずに走る。今回の登山での心配は、登山口までのダート道でのパンクとエゾシカ等の動物の飛び出しだ。

ニセイカウシュペとは、アイヌ語で「断崖絶壁の上にある山」という意味だそうだ。
ニセイカウシュペ山登山口の駐車場は、ロープで区画がされ、15台程度が止められる。着いたときは6台だった。早々に準備してここからは、林道の延長のような白樺林を進む。ダケカンバや針葉樹の大木があり、みとれた。

今日は文字通り晴天で暑くなりそうだ。7月の北海道には何度も来ているが、晴天はほとんどない。暑さ対策として、ステンレスボトルに氷を入れて、それにポカリスウェットを注ぎ冷やす方式だ。昔、KWさんに教えていただいた方式だ。三日間実に効果があった。

歩き始めは、白樺林、次いで、ダケカンバや針葉樹の大木が楽しませてくれた。急ではなく、歩きやすいが、まとわりつくアブには、虫よけスプレーが全く効かず、団扇も有効な防御とならずに、実にうっとうしい。

何と7時55分に下山者夫婦に会う。5時に出発したそうだが、スピードは半端ではない。

標高1350m地点からは、右手に表大雪の絶景が見え、感激する。1400mを越えると低木帯となった。

左手にニセイカウシュペ、行く先に大槍、最初に現れた高山植物は、「ウサギギク」だった。 大槍に向かう稜線は展望もよく素晴らしいルートだ。前方の迫力ある大槍と右手後ろにダケカンバ林と表大雪の風景は見応えがある。ロープ箇所を過ぎるとお花畑が広がる。チシマフウロもたくさん咲いていた。エゾシロチョウがクルマユリに止まっていた。また、目指すニセイカウシュペ山頂につながる谷合(茅刈別第三支川源流部)には残雪が残り、涼しげだ。手前の斜面にはチシマノキンバイのお花畑だ。


大槍の鞍部で帯広近くの68歳の方と歓談した。下山者はアンギラスに行って来たという。危険な個所はないとのことだ。帯広の方は健脚で、私はおいて行かれるのを気にせずに、のんびり歩いた。展望良く上りもきつくなく右手にアンギラス、左手にニセイカウシュペの山頂が見え、実に気持ちの良い道だ。鞍部には、アンギラスへの踏み跡の分岐があった。

最後の上りにさしかかるところから、大槍の奥に表大雪、左手にアンギラスが見えて絶景だった。



山頂標識のある個所で表大雪の写真を撮った後、近くの二等三角点のある個所に行くと、帯広の方とご夫婦がいたので、写真を撮ってもらった。帯広の方にアンギラスを誘われるが、三連チャンの登山であること等から自信なく、お断りした。

下り始めると、団体も含めて、多数の登山者に出会った。ちょうど、この時間帯がピークのようだ。下りはロープの箇所辺り以外、楽勝だが、笹が張り出し、道が見えにくく、油断すると転落する箇所もあった。小学生のショートパンツの女の子3人を連れたお母さんに出会ったので、笹の箇所への留意をアドバイスした。ロープ場までの間に上りで気づかなかったシシウドとキリンソウのお花畑を見つけた。

下りも相変わらず、アブがうっとうしいが、苦労せずに下山できた。

入浴は温泉にこだわらずに「協和温泉」は避けて、事前に調べていた上川町の福利厚生施設
の「:いきいきセンターたいせつの絆」を目指すが、ナビ等が上手く表示されずに見つけるのに大変苦労した。上川の街を探検したようなものだ。建物一つ一つが北海道らしさがある。

その甲斐あって、数年前にオープンした施設は美しく、温泉でなくても十分だった。       11:00-21:00で、料金も400円だった。

セブンイレブン愛別で、ロックアイス、上富良野ビール、枝豆、サンドイッチ、ジュースなどを購入した。ただ、入荷したばかりの大量のおにぎりはすぐにライダー等に購入され、ほとんど残っていず、炙りさばのみ買った。

ナビには天塩岳ヒュッテはないので「愛別ダム」を入力して目指す。ネットでは、道道101号を走り、鬼頭峠北側から市道朝日天塩岳道路で17kmで天塩岳ヒュッテとある。

ポンテシオ湖までは舗装で、ダートは9q。ダートも昨日より、スピードを出せる道でほっとした。天塩岳ヒュッテの駐車場は広くて、ヒュッテも立派だ。トイレや炊事棟も別にある。 

1階は子供連れが2組、宴会をしていた。私は二階に寝ることにした。4歳下の横浜から札幌への単身者と親しくなり、歓談した。学生時代から登山をしてカムエクや旭岳トムラウシ縦走もしている猛者だ。ビールもがんがん飲んでいた。そのせいではないと思うが、完成したカレーをすべてこぼしてしまった。

私も前日と同じ、サッポロビール第五弾上富良野「佐藤さんのホップ畑から」と枝豆でくつろいだ後、夕食は、おにぎり二個とカップうどんとした。空港で買ったガスを使い、ホットウィスキーとドリップ珈琲も飲む。

そんな中、18時半頃、消防のレスキュー、救急車、司令車計3台が到着した。団体の一人が歩けなくなったとのことだ。20時半にようやく救出されたとのことだ。

二階は、横浜の方と二人だけだった。畳敷きでエアーマット・エアー枕も持参していた上に、睡眠剤も飲んだが、3時には起床した。


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