西伊豆旅行 |
【データ】
【メンバー】 |
家内が思わぬ病気に罹患していることが分かり、以前から希望している富士山が見える宿に泊まらせてやりたいということが宿題のように思っていた。富士山が見える確率と家内の花粉症のことを考えると2月だ。 数年前、2月の日本平ホテルでも見えなかったことから、西伊豆に二泊泊まることを思いつく。GO TOトラベルは中止になっているが、過去10年の天気を調べると月末より上旬の方が晴れる確率は高いので、GO TOトラベル関係なく、11日と12日に休暇をとり、11日から13日の計画で、11日に西伊豆町の土肥の「ふたりとわに縁」、12日に沼津市三津浜の「松濤館」に宿泊することにした。さらに13日に昨年できたばかりの三島駅隣接の「富士山三島東急ホテル」も提案したが、荷物が多くなることや孫の心配等から断られた。しかし、13日から13Fレストラン「炉」のランチが再開とのことなので、ランチ予約をした。 2021年2月11日(木)快晴 天気予報は日が進むにつれ、イマイチとなってきたが、11日は何とかよさそうだ。家内は9:10京都発、11:49三島着のこだまのグリーンで、私は東海道本線の普通。7:28東京駅発で熱海で乗り換え、9:37に三島駅に着いた。 今回のレンタカーは、日産レンタカー。じゃらんクーポンとポイントを使うので、4550円と破格の価格となる。車は赤のマーチ。 家内の到着まで約2時間。先ずは、コロナがなかったら是非お邪魔したかったN邸を目指す。予想以上に高台で、道の分かりにくいところだった。直前からは、富士山が見事に見えた。近辺は大型ダンプが走りまわり運転に気を使った。顔を合わすわけにはいかないので、表札も十分に確認せずに、柿田川公園に向かう。 ![]() 国道1号線が混んでいて思いのほか時間がかかり、EDIONの駐車場に止めて、第一展望台と第二展望台だけ見て駅に向かう。第二展望台からの井戸のような湧水地(下の写真)は見応えがあった。駅にぎりぎりに着いたと思ったが、家内の乗ったこだまの到着は記憶していたより10分ぐらい遅かった。 ![]() 北口では、Unisefのスタッフが勧誘していたが、誰もまだ入会していないとのことで後ろ髪がひかれた。 それにしても北口からの宝永火口を正面にした富士山は大きい。到着した家内もびっくりしていた。新富士駅からも素晴らしく車掌がホームから写真を撮った人に乗り遅れの注意を促していたとのことだ。 翌日の天気は微妙なので、道は良くないが、翌日宿泊の「松濤館」、大瀬崎等を通り、海岸線をずっと走ることにした。海岸線に出て松濤館のある三津浜に近づくと見事な富士山 が見えた。車を道路わきに停めて写真を撮っていると、車のドアミラーが接触してひやっとしたが全く被害はなかった。 松濤館の横の浜からの富士山は見事で、南アルプスの山々もくっきり見えた。2歳9ケ月(3歳以上に見えた)の女の子とお母さんが浜で遊んでいて、孫を思い出す。こんな景色の浜で遊べるのは幸せだ。三脚を使って写真を撮り、大満足で大瀬崎に向かう。 ![]() 大瀬崎先端には行かなかったが、少し登ったところからの砂嘴(さし)は美しく、後景の富士山が素晴らしい。そこに瀟洒な家がありうらやましかった。アップダウンが多いが自転車のツーリング集団がいた。 ![]() ![]() ここからは土肥までは細い道でアップダウンが激しくスピードもでないが、ここかしこに景色の素晴らしい展望地がある。井田の煌めきの丘も井田という文字を菜の花でつくり、印象に残った。戸田の出逢い岬は、〇のオブジェの中に富士山が見えるのが面白い。家内も熱心に写真を撮っていた。 ![]() 直木賞作家笹倉明氏が命名したという「旅人岬」に立ち寄る。富士山は見えないが、夕陽の名所だという。ここで地元の人から、命名由来と今夜泊まる宿を聞かれ、「ふたりとわに」が「二人永遠に」であることに家内が気づき、私も自身の馬鹿さ加減にあきれる。 宿の入口はナビと違っていたが、200m先の案内板があり、よく分かった。この日の走行距離は84.4q。15:30にふたりとわに縁に到着。ロータリーがあり、わずか10室の宿に駐車場があった。咲き始めの「土肥桜」(河津桜と思ったが、翌朝の出発時に支配人に教えていただいた)が目についた。手続きをして、一番奥の「赤い糸」に案内された。 ここでは一番狭い部屋だが、それでも十分な広さだ。半露天風呂とテラスからは富士山が見えた。一息入れた後、フロント前の展望台とレストラン前のテラスカップル席から富士山を堪能した。 ![]() 半露天風呂を浴びた後、浴衣で、夕食に出かけた。料理は素晴らしく、盛り付け、器も良い。一休のダイアモンドステージ特典の一品は、金目鯛のポアレだったが、絶品だった。 板長が腕を振るうのも見えるオープンキッチンだ。女将が席を回るのも、意外だった。女将の趣味で至る所、豪華な生花が活けられている。 2021年2月12日(金)くもり 朝から温泉に2回入り、朝食を食べた。朝食は炊き込みご飯と甘味、名産のアジの開きが印象に残った。昨日には劣るが富士山が見えたので、抽出珈琲をテラスで飲む。 チェックアウト後、支配人に写真を撮ってもらう。ここは、4年前まで小学校で、前のクリニックは土日に眼科が開かれるという。 10:10に出発し、黄金岬に向かう。 家内は怖がるが、堂ヶ島で洞窟めぐりの遊覧船に乗る。これは大正解で、「天窓洞」は特に良かった。穴から注ぎ込まれる光で、海の色が美しい。 ![]() ![]() 船を降りて、再度、徒歩で、天窓洞を見物した。松崎郵便局で恒例の絵入り消印の絵葉書を自宅に出した後、昼食は、近くの「フランソワーズ」とした。店の感じは良かったが、ケーキと甘いパンしかなく、家内は怒っていた。 下田は予想に反して、ペリーロードは短く、提督の銅像ぐらいしか見どころはなかった。 ![]() しかし、宿への道は、白浜の砂浜と波が美しく、満開の河津桜の並木も見れて大満足だった。河津桜は濃いピンクで一度見るには非常に美しいが、毎年だとソメイヨシノの方が良いかもしれない。緊急事態宣言下で、人は少なかった。半島の中央を走る道路は海岸線と違い、走りやすかった。高速道路の延伸工事も進んでいた。ただ、時間なく、旧天城トンネルと浄蓮の滝を見れなかったのは残念だった。 ![]() 松濤館には、16時10分に着いた。おもてなしよく、車も駐車場に回送してくれた。部屋は402号「汐花」だった。館内は、美術館以上で、この宿からの景色を愛でたという梅原龍三郎、東山魁夷、平山郁夫、前田青邨、東郷青児、草間弥生など。また、12代柿右衛門や古伊万里などの壺の名品も飾られていた。 一級のダイヤモンドステージ特典の貸切風呂(他に夕食時のワンドリンクとお土産の匂い袋)が ついていたので、17時から入った。富士山は何とか見えた。大浴場の露天風呂も誰も入っていなかったので、家内にも勧めたが女性は五人もいて、叱られた。この階の絵画は東郷青児だった。 ![]() 夕食は京小路という個室だった。ここの絵画も多彩だった。料理は、昨日よりは劣るが十分満足が行き、また、お勧めの地酒も美味しかった。 2021年2月13日(土)晴れ時々くもり 睡眠は、ベッドでなく、一段高くしたベッド風だった。朝から大浴場の露天風呂に入ると 富士山が良く見えた。 朝食も同じ個室で、満足した。お土産にお茶、せんべい(土産物屋も売れずに期限が迫っているとのこと)をくれた。家内は松濤館の珈琲等を買っていた。 今日は、先ず、柿田川公園に立ち寄り、家内を案内した。水量が多いのに驚くが、散歩していた地元の夫婦によると、昔はもっとすごかったそうだ。 その後、楽寿園の駐車場に車を止め、楽寿園の枯れた池を見て、一度、門を出て、源平川を散策した。よくテレビで取り上げられる川の中の踏み石を歩く。カピバラのぬいぐるみの写真を撮っていた女の人に写真を撮らせてもらった。 白滝公園に立ち寄り、再度、楽寿園を通り、予約していた富士山三島東急ホテルの3Fレストラン「炉」に行く。富士山を臨むアベックシートで見事に富士山が見えて嬉しかった。ただ、帰るころには富士山は雲に隠れた。最後まで、ラッキーだった。 ![]() JAでガソリンを満タンにして、早めに車を返し、14:59に乗ると熱海からアクティ快速に待ち時間なくつながったので、16:47に東京駅に着いた。 |