御池岳・鈴北岳 1247m、1182m

 


データ】     

2002年9月29日(日)  曇時々雨 歩行時間4時間6分
 :40自宅 6:05 I氏宅 6:34泉佐野IC 6:50大浜IC 7:10豊中IC 7:14〜23吹田SA 8:17〜24多賀SA 8:28彦根IC 8:55鞍掛トンネル東口

9:00スタート <17分> 9:17〜22コグルミ谷出合 <14分> 9:36タテ谷分岐 <19分> 9:55〜10:03長命水 <9分> 10:12五合目 <15分> 10:27〜29六合目カタクリ峠(天ガ平) <11分> 10:40七合目 <10分> 10:50〜53八合目真ノ谷出合 <17分> 11:10九合目 <12分> 12:22〜33 <17分> 11:50〜12:32ボタンぶち 昼食 <15分> 12:47御池岳山頂丸山 <17分> 13:04真の谷分岐 <10分> 13:14真の池分岐 <4分>13:18遭難碑 <9分> 13:27鈴北岳 <35分> 14:02鉄塔 <4分> 14:06鞍掛峠 <11分> 14:17ゴール

14:32出発 15:00彦根IC 15:41〜48桂川P 16:48泉南IC 17:10 I氏宅17:30自宅

駐車場
  鞍掛トンネル東口空き地10台

メンバー
     Iさん、Mさん
   


鈴鹿は、3月の仙ケ岳以来である。御池岳は鈴鹿山地の最高峰。是非とも登りたかった山のひとつだいつものメンバーででかけられるのがうれしい。いつものコンビ二で昼食を仕入れ、湾岸線・堺線から阪神高速豊中ICから名神に入る。Iさんが開発したルートで朝であれば、近畿道経由とさほど時間は変わらず、高速代は350円安い。渋滞もなく順調に彦根ICに着く。彦根からも国道306号一本だ。

地元のおばさんが全く確認せず、道路に出てきてひやっとしたが、曲がりくねった道も対向車もなく、無事鞍掛トンネル東口に着く。10台くらい止められる空き地に先行車3台が止まっていた。

 

後で戻ってくる御池岳・三国岳登山口の標識を確認し、306号を下る。曇っているが雨は降っていない。20分弱でコグルミ谷出合の登山口に着く。30分ほど登ったところに陥没箇所があり、大変危険との看板がある。最初から急登の道をゆっくり登る。15分ほどで、タテ谷道との分岐があった。伏流水の沢は滑らないように気をつける必要があるが、自然林は本当に美しい。

 

早くも下り入こられたご夫妻に聞くと、ヒルがいやで下りてきたという。この季節にもとがっくりくるが、めげずに登る。陥没箇所は危険というほどではなかった。ただ、対岸に渡り返す必要があるが分かり難く一旦先頭を行くIさんは行き過ぎた。有名な山で五合目から新しい合目表示があったが、あまり整備されていないのが良い。ただ沢を進むところはところどころにある○印やテープが頼りだ。ほどなく着いた長命水には、コップがおかれ、飲んでみるとうまかった。「一口飲んで疲れをとばし、二口飲んで一才若返る」という表示がおもしろかった。新しいベンチもあった。この辺りからのサワグルミを中心とした自然林は本当に美しい。Mさんはヒル対策でスパッツをつける。

 

長命水からほどない五合目の表示近くで松村さんがリスを見つける。自然が豊かなのである。登りやすい道を進むと、六合目のカタクリ峠。昔の炭焼き人は天ガ平とよんでいたそうだ。途中釜跡がたくさんあった。カタクリ峠の通りカタクリばかりでなく、花が多いようで、写真入の詳しい解説板が何箇所かにあった。

 

ここからの八合目までの道の自然林もことさら美しかった。八合目の真の谷出合からは最後の上り。鹿の鳴き声が盛んに聞こえ、食害にあったばかりの木が目立った。稜線に出ると、ボタンぶちとの分岐だが、標識は倒れていた。御池岳へは数分。北東のみ展望が開けていた。ボタンブチへは、分岐から6・7分自然林を歩くと、笹原に出た。急に展望が開けた。波打つ様な笹原に鈴鹿の名山が美しい。美しい景色だが、ネット情報では、もぐるような笹原がボタンブチまで続くとのことだったが、刈り取りをしてくれているようで、1分ぐらいだけ、背丈を越えるもぐるような水溜りの道が続くだけで済んだ。ヒルにも笹にも悩まされずやれやれである。

ボタンブチの展望はすばらしく、釈迦、御在所、雨乞と思われる山々が並ぶ。奥の平も見えているが雨に濡れた笹原をこれ以上行こうとは思わない。左手には四日市の街並みが見える。ここで昼食とするが、寒いくらいで雨具を着込む。今日の昼食は、月見とろろそばと稲荷寿司。IさんやMさんの温かいラーメンの方がおいしそうな季節になった。

 

御池岳丸山山頂にはグループがいて、ボタンブチに向かおうとしていた。我々は古い標識を頼りに鈴北岳に向かう。大したアップダウンもない快適な道だ。相変わらず咲き残りのトリカブトが多い。

真の池を過ぎると日本庭園とよばれる辺りは杉苔が美しく、笹とカレンフェルトの地形が広がる。「山楽日誌」のA氏の1996年の記録によると山火事があったとのことだが、それがかえって高原風のすばらしい景色となったようだ。鈴北岳難路の道を選んでも難路というほどではなかったが、散歩道のように進む。ただ、雨足が強くなったのが玉に瑕であった。鈴北岳は期待通り、間近の鈴ガ岳、鍋尻山に加え、霊仙山もよく見えた。転じると御池岳の左に藤原岳も見える。

 

ここから鞍掛トンネルの駐車場までのコースタイムは、45分。雨で滑りやすい箇所はあったが、鞍掛峠までの傾斜はそれほどではない。先行するIさんがトンネルの逆に出るというハプニングがあったが、無事合流できた。Iさんは照れくさく、トンネル内を口笛を吹きながらやってくるという趣向を凝らされたのであった。愛すべき先輩である(^o^)丿。

 

御池岳は、自然林、ボタンぶちの展望、日本庭園のカルスト地形、さらに春であれば花。一級の山であることに異論をはさむ山屋はいまい。

 




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