お菊山・大山・殿尾山 |
【データ】
【メンバー】 |
有馬の滝の記録をUPして、囲炉裏村のHPを久しぶりに見ていたら、お菊山の記録を見つける。新家駅側からでなく、また3時間ほどで周回できることを知り、今からでも何とか大丈夫ではと急に出かけることを思い立つ。Mさんの近くを通るので、ごいっしょされないか電話したが、出かけられているのかつながらなかった。![]() 近くのスーパーで昼食用の早寿司と稲荷寿司、アミノサプリを買い込み、車を走らせる。国道24号線から風吹峠を越える県道に入り、道の駅根来さくらの里を通り過ぎ、800mで、右のわき道に入らなければならなかったが、通り過ぎてしまい、Uターンする。 ![]() 赤い橋を渡り、堀河ダムは一般車は直進できないので、ダムを渡り、右岸を走る。対向が難しい細さだ。ダム湖を過ぎ、HP通り、堀河谷に架かる橋を渡った先に駐車場があったので、とめさせてもらうことにした。開門時間は9時から17時、わいわい村とある。 広い駐車場だが、他に車はない。17時頃の戻りとなるだろうが、閉め出されないだろうか?ルートはHP通りとし、わいわい村からササ峠に向かう。標識は多く、わいわい村までは500mとのことだ。 ![]() わいわい村は、藁葺きをトタンで覆った農家風の建物が並んでいる。季節のいいときに宿泊体験してみたい施設である。山では盛んに猟犬の鳴き声がする。アメリカの副大統領はいないであろうが、いやな感じ(^^ゞ 「ボンデン山の展望台へ」というわいわい村の道標がある分岐を見て、谷沿いに直進する。わいわい村から15分で道は、舗装道から、地道に変わる。新しい金属製の橋を渡ると、またボンデン山へと書かれた木のプレートがあった。左に折れて堀河谷の上流の沢を先ほどと同様の金属製の橋を渡ると、急な上りだ。 ![]() しかしさほどの時間もかからず、行き先標識が林立するササ峠に着いた。別名ラッキーリングとエリアマップに書かれている。意外なことに先行者の単独行者。さらに三峰山方向から夫婦の方が下りて来た。 単独行者は稲倉谷を下りていった。早寿司をつまんでから、大山を目指す。ここも少しの間、急登が続く。すぐにNO.74の鉄塔であった。振り返ればボンデン山のパラボラ中継施設が見える。 ![]() それにしてもまつたけ山ということで、ずっとビニールテープと入るなという忠告表示で、景観台無しである。おもしろいのは、赤松が多いところは、罰金の金額が大きい。最高200万円である(^^ゞ 大山分岐は、手書きの表示だ。HPにあった「ウバメガシ、ソヨゴ、ヤブツバキなど常緑樹が目立つが、ここにも明快な尾根道が付いている。」との表示通りで犬鳴山の高城山ほどではないが、美しい雑木林だ。いのししが道を掘り返しているので歩きにくい。数分で四等三角点に着く。常緑樹に囲まれた見通しが悪い小さな切り開きだが、まだ北へ下る道が続いていて、マップによると上之郷の滝ノ池に降りて行くようであった。 ![]() 元の分岐に戻り、殿尾山を目指す。途中、まつたけ山の監視用か、ブルーシートで囲われた監視小屋らしき掘っ立て小屋もあった。確かに松の木が多いけれど、今もそんなに採れるのだろうか? HPに「殿尾山の山頂は道から10mほど離れて、小さなプレートのみの僅かな広場。」とあり、HPのコースタイムを気にしつつ注意して進む。途中、送電用の塔に向かう分岐が2箇所あるが、どちらも左をとる。殿尾山はこの辺かと思う頃、ちょうどその方から(明確な分岐表示はない)手ぶらの不思議なおじさんが下りて来たので、進む。私は三角点があるものと勘違いし、どんどん先に進むと展望はいいが、くだってしまうので、途中から戻る。殿尾山の先はまつたけがよく取れるのか見張りの小屋組み跡や ![]() HPによると殿尾山は「ガイドに岩峰とあったが、その片鱗は露岩の埋まる西の斜面のみで、とても岩峰といえるほどの代物ではない。それでも露岩の斜面からの西の展望はよく、泉州方面や大阪湾、関空に飛来する旅客機、お菊山の高原状の山並が見渡せる。」とあるが、今日は曇りですっきりしない。 元の分岐点に戻ると、鈴の音がして、猟犬が一匹、へとへとになって上ってきた。かなり疲れている。これでは用をなさないであろう。もう一匹は先行しているようで、盛んに遠くで吼えている。 ![]() さらに露岩の斜面を下るとNO.61の鉄塔のある小ピークで、新滝ノ池ルートの出合いがある。左に折れると、小刻みなアップダウンを繰り返して、やがてNO.60の鉄塔下である。あいかわらず遊歩道のようないい道である。春が近く小鳥も多い。 下った後、上り返して少しで、ここもHPの「ところで、『於菊松』の三角点はこの辺りのはず。見れば左(南)方向が少し高く、そちらに向かって踏み跡があり、30mほど辿ってみる。すると予想通り、大山にもあったような石碑に似た石の横に三角点がひっそりとある。展望は全くない。」とあったので、注意していると、送電線用の塔の表示があり、そこにマジックで三角点と→が書かれている。左にテープを頼りに進むと、切り開きもなく、道脇に三 ![]() 引き返して、一旦下り、登り返すと裸地が現れ、ここからは展望が得られる。そこからすぐの所で「青少年の森」からの道が合流していて(標識は新家駅)、標識にはお菊山まで1km17分とある。ここから、お菊山まで0.5km、0.2kmの標識もある。少し飛ばして進むと、ベンチもある広場の山頂であった。 ここには、「烈女菊姿見の遺蹟」と刻まれた立派な石碑があり、裏には昭和46年6月 南海町とある。HPによると、お菊は勿論、番町皿屋敷のお菊ではない。(笑) 大坂夏の陣の頃、密書を持って大坂城へ使いするみぎり、この辺りの大きな松の根元で男に姿を変えて無事届けた後、戻る所を徳川方に捕まり、助命される所、自ら死を乞うたという勇ましい女性。そんなわけで「お菊松」と地形図にもあるからどんなものかなと思ったら、先代は枯れて、代わりに細い若木が植わっているのだった。何だか熱海のお宮の松みたいであ ![]() 3つめの三角点は、HPの情報がないと難しかったと思われる。1・2分下ると、すぐに分岐があり、「堀河ダム」と「新家駅」の明確な分岐表示があるが、ここは、右手の新家駅方面に進む。さらに数分で、分岐の標識があり、ここは、左手の高倉林道方面に進む。わずかで、裸地があり、小さな四等三角点があった。ここからは、右手に行かず左の開けた裸地を慎重に下ると、すぐ下に舗装された林道があった。ここには、立派な林道名を書いた碑や「お菊山」を示す表示がある。 ここからとことこ林道を下ると、まもなく、地道となるが、普通車でも十分通れる道である。その分、悪人の道と化し、道端は、粗大ごみ捨て場となってしまっている。何のための林道か首をかしげざるを得ない。 ![]() 思ったより早くダムの道に下り立ち、5分もかからずに駐車場に戻った。駐車場では、免許の練習であろうか、一台の車が周回していた。今日は時間に追われたが、里山歩きは楽しかった。風邪気味も解消し、ストレスも(もともとあるのか?)解消した感じがした。 |