御嶽山 3067m

 


データ】     

2002年5月2日(木)  晴れ後曇 歩行時間4時間12分(上り2時間29分+下り1時間43分)

   

:20自宅 2:00泉南IC 2:40〜45天理P 3:45〜51御在所岳SA 4:50春日井G 5:15中津川タイムリー(朝食) 6:30R19元橋交差点 7:35田の原7合目登山口

8:00スタート(2200m) <21分> 8:21大江大神 <4分> 8:25〜28休憩 <25分途中写真撮影10分> 9:03〜15金剛童子、蔵王権現憩 <7分> 9:22八合目石室(2470m) <18分> 8:40〜45富士見台 <24分> 10:09雪渓終わり <4分> 10:13〜18九合目石室 中央不動尊・武尊大神 <21分> 10:39〜50王滝頂上(2937m) <25分 途中写真撮影5分> 11:20〜12:12剣ケ峰山頂(3067m) <23分> 12:35王滝頂上 <13分> 12:48〜52九合目石室 <32分>13:22八合目石室 <35分>13:57ゴール 

14:20出発 14:45〜15:15王滝温泉うしげの湯 15:41R1916:30R256 16:48ふるさと村自然園 19:30就寝


駐車場
  田の原7合目登山口駐車場(無料、多数)

温泉
   王滝温泉うしげの湯(600円、露天風呂あり。源泉11.1度、炭酸水素塩泉泉)

メンバー
   I夫妻、Mさん
   


今年のGWは5月1日から3日にかけて、唐松岳と雨飾山を登る予定で、村営雨飾荘を予約していたがI氏の仕事で1日は不可となり、「M氏と2人だけでも行ってほしい」と謝りがら薦められたが、折角いつものメンバーで企画していたので、急遽計画を変更する。村営雨飾荘の露天風呂に入れなかったのは残念だが、またの機会としよう(今後の参考:村営雨飾荘の宿泊は事前に予約金1000円/人を郵便振込み。1週間前のキャンセルだったので予約金がキャンセル料となった)。どこにしようかと考え、I氏の仕事の関係で宿泊場所に携帯電話がつながるところという必要性があったので、木曽御岳山と恵那山を日帰り登山し、携帯のつながるところでキャンプすることとする。
宿泊場所は悩んだが、インターネットで調べると、清内路村のふるさと村自然園が登山口との位置関係でも、また携帯もつながるのでよさそうなので(HPにはどこの携帯が使えるかまで載っていて便利だ。若者に利用してもらうためには必須情報なのかな)、バンガローを予約する。2日は空いているのでフル装備のケビン(17000円/棟)を薦められたが、6人用のバンガローとする。何と3800円/棟という安さで、これで雨がしのげ、テントを設営し片付ける手間を考えると有難さこの上ない。ただネックは17時までに手続きを済ます必要があることだ。田の原への道は27日から開通したこともネットで確認でき安心する。恵那山の情
報は「恵那山のページへようこそ(http://www.daiwa-factory.com/enasan/index.htm)が詳しく大変助かる。用意は万端だ。

仮眠をとってからの出発ということで、未明の出発とする。I氏は5時間近く睡眠がとれたということで、すこぶる元気なのが頼もしい。私は子供たちに起こされ、結局2時間ほどであった。慣れた道を快調に走り、勝川(名古屋高速は別料金なので節約)で下り、朝食用の吉野家の牛丼弁当を買い(私だけ)、いつものセルフスタンドで給油し、中津川に向かう。天気の良い方に御嶽山を登ることにしていたので、iモードでI夫人が確認すると、飯田地方は2日が晴れ、3日が晴れ時々曇ということで、全員一致で御嶽山に向かうこととする。

予想通り良い天気で、田の原に向かう道からは、青空に雪を抱く御嶽山が映え歓声をあげ、写真におさめる。唐松や白樺の芽吹きも美しく感動する。徐々に道沿いの雪も増え、中央アルプスや乗鞍岳もよく見える中、リスが道を横切り、自然とムードが上がる。田の原には10台近くの車が止まり山スキーの準備をしている人もいる。王滝から上り始める途中のトイレもきれいだったが、駐車場のトイレも美しく、どちらも自動ドアなのは、意味があるのだろうか。

入念に日焼け予防をし、写真撮影のため一足先に鳥居をくぐり、出発する。しかしすぐに御嶽がすばらしく、何枚か撮る。ほどなく、I夫妻、M氏もやってきて、出発。残雪を踏みしめ、樹林帯の切開かれたゆるやかな道を上る。大江大神を過ぎると、傾斜が少しきつくなり、I夫妻はアイゼンをつける。ダケカンバが見え始めると、右手が谷となり、目前に金剛童子(このときは八合目石室と勘違いしていた)と王滝頂上山荘が見える。青空に映え美しい。中央アルプスの宝剣らしきものが雲間に時々現れる。金剛童子手前からは雪がなくなり、岩場の急登を登ると真新しい八合目石室であった。
中には残雪が残っていた。

2600m付近から残雪の急登となり、一歩ずつキックステップで進む。Iさんも私もTシャツ一枚で寒くない。途中、山スキーの人に抜かれる。150m近く登ると、ほどなく九合目の石室で、標識には、「奥の院経由王滝頂上、奥の院近道、王滝頂上・剣ケ峰」の案内がある。ツーカーの携帯もアンテナが3本立ったので、自宅に電話し、予定通り御嶽から登っていること報告する。ただ、この頃にはガスが多くなり、曇っていた。

近道は残雪の急登で2人が先行しているが、我々は雪のない通常ルートを進む。中央不動尊にお参りし、一頑張りすると、王滝頂上山荘で裏側は2階の屋根まで雪で埋まっていた。その後ろに石垣に囲まれた神社(御嶽神社頂上奥社本宮)があり、左手に進むと、剣ケ峰に続く道があった。神社では先行していた山スキーの方がおり、話を聞くと、50歳ぐらいだが、30年近くもやっているとのこと。ガスの中を滑るのはおもしろくないので、よくなるのを待つという。

剣ケ峰への道は草木も映えない荒地でガスが吹き上げている。昭和54年に突如噴火し1万年も眠っていたのが目覚めたことも忘れていたので驚く(勉強不足である)。今回は計画変更もあり、勉強不足だが、I夫妻が秋に登っているので詳しく助かる。霊山だけあって、この辺りも信仰にかかわる人工物も多い。ガスが晴れ、剣ケ峰が見えた。直下では再び、残雪が多く、慎重にキックステップで登る。頂上には数人先行者がいた。何より二の
池が独特のエメラルドグリーンで美しい。昼食は、ここまで来てという感じだが、またもチキンラーメンとコンビ二で買った助六寿司(ヤマサキデリカの稲荷は更においしくなったと書いていたが、あげは関西のものと違い、甘くなく、全く口に合わず、一つ食べ残した。初めてのことだ。)。もちろんビールも持ち上げていて乾杯する。

M氏に教えてもらい、地獄谷の荒涼とした写真を撮るため、裏手に回るが火山灰の泥で靴が汚れ、落とすのに苦労する。しかし見る価値のある風景であった。残念なのは、ガスで眺望がきかないことで天気予報がうらめしい(5時スタート8時山頂であればよかったのだ。山は早起きは三文の徳が当てはまる)。


王滝まで戻っても、まだ山スキーの人は出発していなかった。下りは快調で、残雪のところでは、先行者の尻セード跡に刺激され、「山楽日誌」のA氏にこつを聞いていたので、チャレンジする(そのためわざわざユニクロがメジャーになる前に安く買ったナイロン製キルティングのパイロットパンツをはいてきていたのだ)。I夫妻もM氏もチャレンジして楽しんでいる。そうしているうちに山スキーの人が4人が滑ってきて、特にM氏の解説によると先頭の人は相当の腕前のようだ(王滝頂上から樹林帯まで10分もかからないようだ)。

途中調子に乗りすぎて再度挑戦した尻セードでスピードが出すぎて、木にぶつかりそうになったり、こけかかったりしたが、けがもせず、たどり着く。結局、ピッケルは持たず、ダブルストック(初めてチャレンジ)で事足りた。アイゼンは10本歯を持っていっていたが、使わずに済んだ。

I夫妻は10分遅れで戻られたが、何せ17時までに自然村に着く必要があるのであせる。見え始めた乗鞍岳等の展望を楽しみながら、うしげの湯に到着。I氏の15時15分出発の指示に従い、温泉を楽しむ。新緑の露天風呂は気持ちが良い。残念ながら御嶽山はガスがかかっている。冷泉だが、独特の湯で、飲用できるというので飲むと、何ともいえない味がした。途中、ビールを買い求め、タイムリー2件によるが、売っていず、酒屋もなく残念であった。

R19は、ツーカーの携帯も通じ、自然村に到着予定を数回連絡する。俄かに曇り小雨も降り出したので、テントでないことを喜ぶ。着いた自然村は想像以上に立派な施設で、何よりあんずの花が満開な上、白樺も芽吹きすばらしかった。泊まったバンガローは2組だけで貸切状態。三角屋根のバンガローも思ったより広く、ライトもあり、中は美しく満足する。白樺を見ながら炊事棟で夕食とする。今年の新酒金賞を受賞した功の鷹や高級ウイスキーの鶴を持ち込み、Iさんがししゃもやめざし等焼いてくれ、十分楽しめた。何しろ睡眠不足なので、19時半には就寝した。


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