大御影山・滝谷山

 


データ】     

2007年11月3日(土) 曇 4時間20分(上り2時間13分+下り2時間7分)
6:47阪神尼崎発 7:57西九条駅 7:15出発 8:15豊中IC 8:45湖西道路 9:10〜25近江今津コンビニ 9:45平池待避所 

9:58スタート <5分> 10:03登山口 <11分> 10:14近江坂・バイパス分岐 <17分> 10:31稜線 <4分> 10:35〜46近江坂・バイパス合流 <5分> 10:51大谷山展望 <11分> 11:02石楠花群落 <12分> 11:14〜20滝谷山分岐 <15分> 11:35琵琶湖展望 <11分> 11:46〜58林道 <42分> 12:40〜13:48大御影山山頂 <30分> 14:18大谷山分岐 <8分> 14:26〜33林道 <11分> 14:44〜47琵琶湖展望 <16分> 15:03〜06滝谷山分岐 <29分> 15:35〜42滝谷山山頂 <15分> 15:57階段 <3分> 16:00階段急 <10分> 16:10階段終了 <5分> 16:15林道(M部長は車を取りに駐車地点まで先行してくださり、さらに19分の所要) 

17:08ビラデスト今津発 19:25大津IC 17:35〜51桂川P 20:23梅田駅 20:29梅田発急行 20:43阪神尼崎発市バス 20:50寮

メンバー
    製鋼所山岳部(M部長、Aさん、Uさん、Kさん)、私
   


4日(日)にゴルフがあるので、今週は、帰宅せず、Aさんの記録や製鋼所山岳会で集まらず没になった計画で山の存在を知り、前から気になっていた大御影山と滝谷山を目指すことにした。

NさんやKさんも予定ありだったので、一人で行くことにして、公共交通機関を調べると、7:37にJR尼崎から新快速湖西レジャー号に乗ると、土・日・祝日のみの運行で、バスがあり、9:45にビラデスト今津に着けることが分かった。

運賃はJRが1890円、バスは650円のようだ。帰りも16:15ビラデスト発のバスに乗れば、17:08発の湖西レジャー号があり、18:35には、尼崎に着けることが分かった。ただ、前から約束していた製鋼所山岳部のM部長に、抜け駆けにならないように、電話を入れておいたところ、京都の雲取山に行く計画だったが、目的地を変更して、ごいっしょしてくれることになった。

7時にJR西九条のガード下とのことなので、寮からのバスはないので、コンビニで昼食を買い、阪神尼崎まで歩く。西大阪線に乗ると、同行するK君が乗っていたので、雑談しつつ向かう。
















待ち合わせ場所にM山岳部長の車がないので、心配したが、ほどなく到着した。今日のメンバーは、他にAさん、Uさんの5人だ。7時15分に出発し、名神高速道路を走っていると、Aさんの携帯電話が鳴る。実は、H君も参加するつもりが連絡の齟齬があり、行き先変更にともなう集合時間の変更が伝わっていなかったようだ。行き先変更は私の情報からなので、申し訳なく思う。H君、是非、近いうちにごいっしょしましょう。

今度は私の携帯が鳴ると、Iさんからで、浅間山山頂からの電話であった。入山禁止だが、団体も登っていると言う。Iさんは相変わらず健脚で所要時間はわずか1時間30分。天候良く北アルプスまで見えるようだ。
百名山まで残すは、燧ケ岳のみだ。

湖西道路も無料となり、車は多い。近江今津のコンビニで、休憩した後、ビラデスト今津に向かう。入口で一人300円の協力金を払い、山楽日誌のAさんの情報を下に、平池近くの待避スペースを目指す。情報通り、5台ぐらい止められそうなスペースなので、邪魔にならないように、端に止める。




















平池を見学後(かきつばたで有名)、少し戻り、分岐から林道を進む。新しい標識が2つあるので、林道は、大木で車が入れないように塞いでいるが、迷うことなく進める。縦走するという男女4人組が出発準備をしていた。新しい標識も高島トレイルで、最近は山と渓谷等でも紹介されているので、歩く人が増えよう。














幅広いダートの林道を進と、百メートル余りで、右折を示す登山口標識があるので迷うことはない。この付近の植林は、よく手入れされている。

















標識に従い進むと、すぐに自然林となった。小沢を渡り、期待以上に紅葉が進む道をうきうきして進む。振り返ると、ビラデストの施設も見える。足下はガイドブックによるとオオイワカガミと書かれているが大群落だ。

10分強で、近江坂とバイパスの分岐を示す標識があった。我々は、近江坂を登る(Aさんの情報によると、近江坂は、湖西の酒波寺と福井県三方町の成願寺を結ぶ道で、往時は馬も通ったとのことだ。20分ほどがんばって標高をかせぐと、なだらかな稜線に出た。足下は、ぬた場のような水たまりも多いが(ガイドブックによると、季節にはモリアオガエルのオタマジャクシが多いとのこと)、すばらしい道だ。山頂までの標高差は500メートルほどなので、片道7.6kmとのことだが、るんるんだ。

バイパスと合流した箇所は、展望もいいので小休止する。天候が晴れていれば、陽が射し紅葉が一層艶やかであったろう。















          
滝谷山分岐(ピンクのプレートがかかる)


しばらくで、右手に展望が開け、大谷山であろうか。少し先には右手に小池と紅葉が見事であった。また、この前後には、蕾をたくさんつけ、来年が楽しみな石楠花の群落道が続く。滝谷山分岐で、小休止した後、進むと株立ちしたぶなが目立った。ガイドブックによると、薪炭材として切り出されていたとのことだ。15分ほどで、琵琶湖が一望でき、竹生島や伊吹山も見えた。さらに10分ほどで、河内谷林道に下り立った。一際美しい紅葉があり、休憩にもってこいだ。

















林道は10メートルほど先から標識に従い(中央分水嶺 高島トレイルの真新しい標柱もある)、再度、山道に取り付く。少しの上りでなだらかな道となる。なだらかになると道幅が広く、歴史のある道であることを感じる。林道から10分ほどで、大谷山への分岐だ。
この道も近年整備されたのであろう。

かさこそと落ち葉の音と風の音を楽しみ、また、日本海に近いからか、どんよりした雲に、移り行く晩秋の季節を感じ、何とも言えない風情である。

ぶなの森は、山頂の北側よりは、樹齢は若いが、それでも、なかなかの雰囲気だ。反射板の見える小高い山が山頂のようだ。山頂間近、左手に一際美しい紅葉があり、写真撮影してから進む。山頂に近づくにつれ、下草が多かった。風雪が厳しいからだろうか。確かに尾根になると、雪の重みで曲がった木が多い。















山頂には、三等三角点と大きな山名標識があり、展望も悪くなそうだが、曇っていて、今日は、よくない。ガスを沸かし、昼食の準備だ。Aさんが熱燗を用意してくれ、温まる。それでも最初は、ビールを飲んだが(^^ゞ。この時間が団体で来たときの最大の楽しみだ。
M部長をはじめ、人柄のいい方ばかりで実に楽しい。












くつろいでいると、縦走組や逆側から女性の二人組みが登ってきた。二人組みは、天然なめこ等たくさんのきのこを採っていた。我々に判定を求められるが、自信をもてって答えられる者はいない。どれもおいしそうだったが、きのこだけは、識者の判断が必要だ。


記念写真やM部長作成の山名板を取り付け、反射板に向かう。右手の尾根も檜塚と檜塚奥峰のような感じで、草原のような箇所も見え、時間あれば訪ねてみたいところだ。


反射板は関西電力のマイクロウエーブとかで、柵の横の小岩に上がると、青葉山や間近に日本海が見えた。

林道で休憩後、10分ほどで、左手に草地があったので、きまぐれに上ると、ここがビラデストで販売されている登山地図の「琵琶湖の展望」と書かれたところで(地形図では780m地点)、琵琶湖や武奈ケ岳等比良山地の絶景が紅葉とともに広がった。ここを目的地としても良いと思われる昼食にも適したところだった(下の2枚の写真)。














予定通り、滝谷山に向かうが、こちらは、テープを丹念に追わないと迷うほどだが、テープは、数メートル毎にある。テープを見つける毎に「よし」と指差歓呼しつつ進む。こぶをいくつか越し、自然林はほどなく、植林となると、左手に進む道を数メートルで滝谷山山頂であった。三等三角点とビラデストが平成16年に建てた標柱があるが、展望は全くない。
皆、マニアックなルートにお付き合いくださりありがとうございました。

















ここから数メートル戻り、左手に植林を20分ほど進むと、急な階段が待っていた。Aさんの記録があったので、覚悟はしていたが、遊歩道とは言えず、一部壊れていて、一般観光ハイカーは通るべきでないものだった。

その分、処女湖が紅葉の間から垣間見え、良かった。ようやく階段が終わり、三回くらい人工の踏み石を渡渉すると、林道で、先行されたM部長が車を取りに行ってくれているのを待つ。

















平井池近くの車まで20分近く歩かれたとのことで、恐縮しつつ、車でM部長お薦めの天狗岩を目指す。日が当たっていず、紅葉も一週間ぐらい早い感じがするが、すばらしい景色であった。

ビラデストのゲート近くの施設で、M部長お薦めの天狗岩の絵葉書を購入する。遅くなったので入浴せず、帰るが、国道161号、湖西道路も渋滞し、真野からは、国道で、大津ICに向かう。往復運転してくださったM部長には、今回も大変お世話になった。

渋滞だけは、いただけなかったが、紅葉と何より雰囲気のある静かで素晴らしいルートで、余りあるいい山行だった。

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