徳島の旅

 


データ】     

2012年2月24日(金)25日(土)

メンバー
    単独
   


2012年2月24日(金)25日(土)

阿波踊り会館の踊りは素晴らしく魅了された。翌日の大塚国際美術館は、何と飲まず食わずで、5時間半も鑑賞することになった。松本部長のアドバイス通り、千点もの作品から、自分の好きなものを確認できるということが分かった。
















行きのバス停で、娘が徳島大学の医学部を受けに来たという女性に出会う。受験時間を利用して、美術館見学することに多少躊躇すると笑っていた。気持ちは分かる。

大塚美術館では最初に案内ロボットといっしょに廻る。25ケ国190の美術館の協力で陶板画を製作することができたとのことだ。

先ず、フェルメールの画を集めた部屋が良かった。真珠の首飾りの女をはじめ、元々数の少ないフェルメールのうち、傑作を集めている。真珠の首飾りの青いターバンの瑠璃色はやはり印象的だ。この青の絵の具は高かったそうだが、美術商としても成功していたフェルメールは惜しみなく使っている。

























学芸員の方の解説も多く、5時間半もいると何箇所かで説明を聞くことができた。ダヴィンチのモナリザと最後の晩餐を聞けたことは良かった。モナリザは、輪郭をぼやかしていることの他に、左手完成度が低く完成作ではない可能性もや、左右の表情が違う、右は優しい・左は厳しいという点が興味深かった。 

















最後の晩餐は、1977年から99年まで22年間にわたり、修復されたとのことで、それにより分かったことは、キリストの口元が閉じていたのが実は開いていた、キリストを貶めた犯人はユダで、一人だけ暗く描かれ、敵からの報償である銀貨30枚の袋が描かれていること。それは修復前は机の下は分からず見えなかったこと、さらにキリストの右こめかみに針の跡があり、それはロープを放射状に張り正確に遠近法を使った証である点が面白かった。今回、気に入った絵の一つにドラクロワのアルジェの女がある。これに刺激を受けたルノアールも分かるような気がした。これまではミレー以外は風景画に惹かれることが多かったが、今回の見学で人物画が好きになった。ルノワールの良さも分かるようになった気がした(下2枚)。

























印象派が好きなことが、分かり、初期のマネに興味を持った、オルセー美術館に行きたいという気持ちが強まった。さらに宗教画もよく勉強できたのが収穫だった。

  HOMEへ