ポンポン山・釈迦岳・天王山  679m・631m・270m

 


データ】     

2002年10月6日(日)晴時々曇  歩行時間5時間
6:40中松江駅 7:04和歌山市発急行 8:22新今宮発環状線 8:47高槻行き普通 9:10高槻 9:18上の口行きバス 9:31上の口着

9:31スタート <3分> 9:34〜37原立石バス停 <8分> 9:45鳥居 <9分> 9:54神峰山寺 <5分> 9:59〜10:04開山堂 <5分> 10:09山門 <16分> 10:25〜28川久保分岐 <31分> 10:59〜11:01供養塔 <10分> 11:11〜14本山寺本堂 <7分> 11:21合流 <14分> 11:34〜36天狗杉 <27分> 12:03〜32ポンポン山 <11分> 12:43釈迦岳分岐 <11分> 12:54〜58釈迦岳 <5分> 13:03善峰寺分岐 <6分> 13:09川久保方面分岐十字路 <7分> 13:16沢 <8分> 13:24砂防ダム <1分> 13:25舗装道 <6分> 13:31集落 <2分> 13:33 2車線道路 <5分> 13:38〜42杉大木 <3分> 13:45島本町教育キャンプ場分岐 <3分> 13:48ベニーカントリークラブ <9分> 13:57〜59霊園 <6分> 14:05〜18柳谷観音 <7分> 14:25分岐 <6分> 14:31車道・天王山ハイキングコース入口 <19分> 14:50〜55分岐(山頂まで1.5km) <15分> 15:10〜15天王山山頂 <14分> 15:29山崎合戦鳥瞰図展望台 <1分> 15:30分岐 <10分> 15:40〜42寺 <7分> 15:49JR山崎駅 計300分

15:49JR山崎普通 16:24大阪発大和路快速 16:41新今宮発南海普通 16:57堺発サザン 17:47加太線 17:56中松江駅

 
メンバー
   単独
   


濃毎日新聞で、涸沢の紅葉は10年に1度のすばらしさと報じられ、「囲炉裏」で確認すると涸沢も天狗原もナナカマドもダケカンバも見事に色づいている。天気も好天続きであるが、土曜日の夜、行事があり、今年は我慢するしかない。いつもの山仲間は、中央アルプスに出かけている。

 

今後気持ちよく山行に出かけるためにと、土曜日は生石高原のすすきを妻の母を乗せて見に行く。生石山には数回登っているが、すすきの穂がたなびくベストシーズンは、幼いころ以来である。お弁当をもって出かけ、50年ぶりだという義母にも喜んでもらった。私自身も堪能し、いい写真も撮れたことを喜ぶ。

 

その満足感もあり、日曜日は、朝、ゆっくりしていようか一瞬躊躇したが、事前に特割切符を買ってあったことがいいプレッシャーになり、かつてから気になっていたポンポン山に出かける。今日も電車なので、本も楽しみのひとつ。岩波新書の「若者の法則」がおもしろく、ちょうど行き帰りで読んでしまう。

 

新今宮で昼食の幕の内弁当を調達したりしていると、乗り継ぎが今ひとつで、高槻着は、9時をまわる。北口は再開発中で、バス乗り場は少し分かり難かった。神峰山寺口まで行くのは2番乗り場だが、31分発だったので、3番乗り場の18分発の上の口行きに乗る。団体のハイカーが乗っていた。出発時間が「山楽日誌」のA氏の記録とほぼ同じなので、大変参考と励みになりそうだ。15分ほどで着き、道なりに5分ほど歩くと原立石のバス停で、バス停から右斜めに神峰山寺・ポンポン山につながる道があり大きな案内標識があった。さらに5分ほどで、大きな鳥居がある牛地蔵である。ここまでは田園風景を楽しみながら歩く。市街からわずかの時間で意外な風景である。

 

森林や竹林の舗装道を行くと、神峰山寺の第二駐車場が右手にあり、ほどなく山門であった。もみじが多く、しばらくすると紅葉が美しいと思われる。本堂にお参りし、A氏の記録に倣い、舗装道はおもしろくないので、地道を行くべく、本堂の右上に上がる階段から開山堂に行き、堂の右奥に進む。しかし、立ち入り禁止の看板があり、鉄条網で柵が強固に作られていた。平成8年6月に禁止で、理由は、「信仰と自然保護の立場から事前届出制にしていたが、守られないため」と書かれていた。ポンポン山の詳しいHPによると、地道をたどるには牛地蔵のところから神峰山寺を通らずに行かねばならない。残念だが、山門まで戻り、舗装道を進む。

 

団体が前を結構速いペースで歩いていく。川久保分岐で、一本立てる。本山時まで2.2km、ポンポン山まで5.7kmの表示がある。本山寺の駐車場にもたくさん車が止まっていた。参詣者専用と書かれていたが、どう見てもハイカーと思われる人が駐車場から出てきた。ここからは地道と書かれていたが、供養塔まで真新しいコンクリート道となっていた。東海自然歩道(ちなみに高尾から箕面まで1697kmあるそうだ。中仙道と信楽では2コースに分かれているので両方足しての距離であろうか?)なので、予算もついたのだろうが、どうかと思う。丁石もまわりをコンクリートで固められ、苦しそうだ。

供養塔で、牛地蔵からの地道と合流し、神峰山寺には行けない注意が書かれていたが、マジックで小さく神峰山寺口のバス停には行ける旨の注意が書かれていた。ここから本山寺まで800mである。少し先の勧請掛(しめ縄のかかる門。しきびの長さで種々のことを占ったとか)のところで、本山寺経由と経由しない道が分岐する。どちらも同じような距離なので、寺道を選ぶ。東海自然歩道の公共トイレもあった。ここも立派な寺で、神峰山寺と同じく、役の小角=役の行者の開山ということだ。ここでも妻や家族の健康を祈る。ここには2匹の柴犬が放し飼いされ、片方はゴローと呼ばれる(前を行くハイカー2人がそのような話をしていた?)老犬のようだ。

 

ここから本格的な山道となり、階段を上ると寺を経由しない道と合わさった。大きな掲示板に日本鹿が多いことが記されていた。しかし出会わなかった。これだけハイカーが多いと難しいだろう。快適な人工林と自然林が混ざる道は、有名な高槻の古木天狗杉の辺りのモミや栂の大木が美しい。A氏の言うとおり鼻歌でも歌いたい快適な道だが、結構距離はある。風がここちよい。山頂付近になるとようやく雑木林となり、左に上る階段を上がると山頂で、手前の林の中も含め大勢の人が休んでいた。テーブルやベンチもあるが、陽が射しているので、木陰が好まれている。ネットで見ていたポンポン山の由来が書かれた看板もあった。正式名称は、加茂勢山。山頂辺りが歩くとポンポンといったのでというが、本当だろうか。

 

先ずは発泡酒で乾杯。新今宮駅構内のコンビニ・マンスリーの幕の内弁当は美味かった。そんなところへ二匹の柴犬の若い方があらわれる。しかしハイカーが与えるパンやごはんは食べない。てっきり餌探しかと思ったのだが。

 

今日は晴天続きで、もやっていて、愛宕山等見えないので、早々に釈迦岳に向かう。島本町の最高峰で万葉集にもたくさん詠われた山だということだ。分岐まで縦走路を行き、右手に折れると鉄塔があり、コースタイムは分岐から20分となっていたが(距離は600m)、10分ほどでついた。ベンチが2つあるが、展望はない。元の縦走路に戻り、小塩に出ることを考えたが、バスの便が少なく、阪急の東向日駅からの時間等考えると、山崎に行くのもさほど変わらないと思い、予定通り、A氏の歩んだコースをたどる。ただし、柳谷観音からの道が不安なのと帰宅が遅くなりそうなのが気がかりだ。

 

わずか5分ほどで、左手に下りる善峰寺への道を分け、大杉に向かう。大杉は、十字路で川久保尾根、川久保渓谷への道しるべと左下に続く大沢への道しるべがあった。この道は「おおさか環状自然歩道」なので、立派な案内が随所にある。肝心の大沢への道は、崩壊地を見ながら、急な階段を下る。下りたところは沢で量は多くないが、水は清らかだ。暗い人工林を沢沿いに進むと、A氏の記録通り、砂防ダムがあり、すぐに林道に出て、ほどなく舗装道に出た。右手に進むと、5分ほどで集落で旧家が多く、金木犀がここかしこに咲いていた。数分で2車線の立派な道に出て、左手に進む。

 

数分で、大阪府の天然記念物の杉があるとの表示を右手に見る。樹齢800年ということで、幹周り6m、高さ20mとのことだ。何分かかるか書かれていないが、興味があり、足は疲れているが、細い道を入ると、すぐであった。あっと声を出したくなるような独特の形で圧倒される。立ち寄ってよかった(^o^)丿。

 

元に戻り、更に進むと、右手に島本町教育キャンプ場の道を分ける。キャンプ場への道がおおさか環状自然歩道なので、私の進む方は、ここから表示もなくなった。間もなく、A氏の資料にあるベニーカントリークラブがあり、S字の一車線となった道を下って進むと、左手にはるか淀川沿いの町が展望される。先に進むと、資料通り立派な霊園があり、その間の道を行くと、左手に墓地が切れるあたりで、A氏の資料にない目新しい2車線が先に続いているが、左手に下りる道が正解であると思い、下ると、A氏の記録にあるT字路だった。ここでA氏は間違って、右に行き、天王山を経由せず、JR山崎駅についてしまったと書かれていたので大変参考になった。左が正解で、柳谷観音に向かう。

立派なお寺にびっくりし、ここでも熱心に参詣する。これで参詣は今日3つめだ。参道には茶店もあり、咲き残りのさるすべりに風情を感じる。さて、ここからが難問。ネット情報は詳しいものの、この辺りの記載が明確でないので天王山の方向が分からない。悩んだ末、観音入り口の道(府道33号伏見柳谷高槻線の標識があった)を、観音からみると左手に下って行くと、500mほどで、右に橋がかかり、ネット情報の写真にある入り口である。ごみが散在し、標識もないが、よくみると、黄色のテープが巻かれ、消えかかった字で、天王山→が記されていた。竹やぶの中を5分ほど歩くと、再度舗装道に出て、左手10mに右に入る天王山ハイキングコースの案内があり安心する。しかし、その道は、たんぼのあぜ道が2本に見え、どちらかと一瞬迷うが、左手斜めにゆるやかに上る方が正解であった。

 

結構急な坂を登って行くと、一人のハイカーが下ってきた。しかし高度計では、天王山との高度差は100mもなく、すぐに水平となる。快適な森林の踏み固められた道を走るように歩く。小倉神社との分岐の三叉路までどれくらいかかるのかと急ぐと、20分ほどであった。水分補給して、山頂まで残り1.5kmの表示に励まされ、急ぐと、わずか15分で分岐を左に上がると天王山山頂に着いた。小広いが、展望は期待と違い、あまりない。城跡を確認し、山頂写真を撮り、秀吉の絵巻物のような立派な案内板を読む。さて下りはどの方向かと悩み、高校生の集団に尋ねると、先ほどの分岐まで戻るのであった。

 

帰りもルートが2つあり、悩むが、直接JR山崎駅に向かう道をとる。山崎合戦鳥瞰図展望台等景色もすばらしく堪能する。宝積寺もすばらしく本日4つめのお参りをする。途中左手にアサヒビール山崎美術館300mの案内に立ち寄ることを考えるがまたにして、駅に向かうとちょうど待つことなく大阪行きの普通がきて、大阪でも環状線が大和路快速ですべての乗り継ぎがうまくいき、思いのほか早く帰宅できた。




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